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鑑定に出さない方がよい場合もあるアンティークコイン

アンティークコイン投資……投資ですか……。私は投資家ではないので、投資のことはよくわかりません。

このnoteのタイトル画像は「庄内一分銀」。ヤフオクで落札しました。
幕末、安政の頃、銀貨を巡ってちょっとした混乱がありまして。
そのあたりは「庄内一分銀」で検索すると、色々と詳しい説明が出てきます。

実はこの前に2枚、庄内一分銀を落札していました。その2枚を「アンティークコインの鑑定」に出しました。結果は「MS」でも「P」でもない「dameged」。「本物ではあるけれど傷物」という意味。

私が鑑定に出したのはPCGSという鑑定機関。
庄内一分銀というのは、いわゆる「天保一分銀」に、鶴岡藩・酒田藩だけの独自ルールで「庄」の字を打刻したもの。どうやら、この打刻が、PCGS的には「傷」「ダメージ」という解釈になるみたいです。鑑定料、送料、あわせて5000円くらいだったでしょうか。大ショック。ショックのあまりヤフオクで損失出して手放しました。

それからしばらくして、たまたま状態の良い庄内一分銀が出ていたので、7000円くらいで落札。それが表紙の写真。数千万円のコインとは「見える世界が違うでしょ」な気がしますが、天保一分銀(庄内一分銀も)って、銀99.1%、当時としては技術的に最高レベルの精錬度、そこに「庄」の字を打った藩士たちの気概を感じるのは私だけでしょうか。

話を元に戻して「鑑定に出さない方がよいコイン」とは、

(1)明らかな損傷・摩耗・傷があるコイン
 →損傷が激しいと、たとえ本物と認められても、エラーコード(damegedなど)がつきます。庄内一分銀の「庄」の打刻も、これに含まれるようです。

(2)磨いたコイン
 →紙やすり・耐水ペーパーはもちろん、研磨剤もNG。
 →エラーコード(Cleaning)がつきます。不自然につやつやしていて凹凸が少しなめらかになっているようなコインは、おそらく磨かれています。

 錆びていても、磨いていなければ、こういう例もあります。

コレクターというほどコインを集めている訳ではなく、気に入ったコインは手放すつもりがないので投資家でもありません。

ただ、「本物を鑑定に出してもエラーコード付きで帰ってくる場合もある」ということは、情報として知っていて損はないと思います。

サポートをいただければとても嬉しく思います。 写真を撮ったり、書き物をしたり、そういう活動に活かします。