見出し画像

休暇のすすめ

夏季休暇10日目の今日、改めて休むって大事だなーと思う。日本人はよく、真面目に働くことを美徳とするけれど、もっと休むことを大事にしたら良いのにな、と思う。

今年の前半は体調がすぐれないことが多く、7月下旬は数年ぶりに熱まで出してしまった(しかも海外出張者が来るタイミングで)。そんなこともあって、実家に帰って鍼灸を受けたり、母親と京都に小旅行したり(写真は京都の今宮神社)、鎌倉に帰ってからは、古くからの友人を招いて家で小さな食事会を開いたり。地味だけれど、自分の会いたい人との時間を大事にして、結構良い時間だったなと思う。関西の実家までの移動中に読んだ本は、辻信一さんの「スロー イズ ビューティフル」という本で、これまたとても良い本だった。速さばかり求める現代社会に対して、本当にそれで幸せになれるのか?ということが投げかけられている。

「誰も、花を見ていない、本当は。だって花は、見るには小さいし、時間がかかるから。みんな忙しくて時間がない。でも花を見るには時間がかかるの。友だちをもつのに時間がかかるように、ね。」

アメリカの画家ジョージア・オキーフの言葉であり、何度か本にも登場する。当たり前の言葉ではあるけれど、目の前にあるものを味わったり、思考を巡らすには時間がかかる。それに、色んなTo Doを後ろに追いやって、今、目の前にものに集中しないといけない。でも、そういう時間を持つことが、生きる豊かさにつながるんだろうな、と思った。

スローという言葉で言うと、最近何人かの友達と食事をしていて、私はとても食べるのが遅いということに気づく。友達と食事をして、自分よりも食べるのが遅い人に会ったことがない。実際に、中学生の頃は時間内に給食を完食できなくって、いつも食べるのが遅い3人組で食器を後で運んでいた。でも、それが本来の私なんだなと思う。だからたまに仕事で20分しか昼食の時間を取れないときは、もはや拷問だなと思ったりする。今は急にはスローライフを実現できないけれど、少しづつ、スローな生き方にシフトをしていきたいな、と思う。そんな生活をしている人に会ったり、言葉をもっと知りたいなと思う、雨がふったり止んだりの鎌倉の朝。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?