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ロダンは青空の下に~国立西洋美術館にて~(2020.1.10)

こんにちは。無職(聖少女失業家)です。

無職の特権を振りかざし、
平日の昼間から
国立西洋美術館で

「ハプスブルク展」
600年にわたる帝国コレクションの歴史

を見てきました。

▼ハプスブルク展 HP
https://habsburg2019.jp/


キャッチコピーが
「驚異の一族、驚異の蒐集」
とあるとおり、
複雑怪奇な大名家・ハプスブルクの
栄光と執着と悲しみと、
そして美しいものの数々。

一般大衆(笑)の私が
2,000円以下でこれらを目にすることができる、
いい時代になりました。ありがとう平和。ありがとう啓蒙主義(違)。

平日昼間だけど混んでました。
来ている人はほぼシニア。と、外国人(上野の美術館は外国人も多い印象)。
英語でテキパキと対応するスタッフさん。さすが!

2019年が日墺友好150年だったそうで
去年から、たくさんウィーンの「うつくしいもの」が来日し、
マリア・テレジア様の肖像画も何回か見られて
余は満足である。
墺はオーストリアのことである。

展示自体については、
美術に詳しい方々が
いろんなところでたくさん書いていると思うので、
そちらに譲りたいと思います。

ちょっとだけ申し上げるとすれば、

・バカでかいタペストリー(織物)は必見。
 緞帳(どんちょう)か!
 あれを人の手で織ったなんて気絶しそう。怖いよ!
肖像画多め。ぜんぶ結構でかい。
・青いドレスのマルガリータ王女の肖像画(ベラスケス画)、
 実はドレス色違いでもう1枚ある
 ※描いたのはベラスケスとは別の画家。そっちのドレスは緑色。
 ※同じドレス、全く同じ構図なのに人気が桁違い…。
西洋のガチ甲冑あり(美術展では珍しいかも)。
 男性客もほのかに興奮。
・マリー・アントワネットの肖像画、めっちゃでかい!
 ※注:私は中学時代からアントワネット様ウォッチャー
 ずっと本でしか知らなかったから、実物見れて幸せ。
 私には、絵の出来栄えに感激し、嬉しそうに微笑む王妃のお姿が見えました。見えましたよ!!

とりあえず「俺、大満足」。
アタマのいい感想は、まったく浮かびません(笑)

なので、私は、その後に見た、
「ロダンの彫刻っていいもんですねー」
という話をします。

ロダンの「考える人」、上野にいます。
実は、私は、東京来るまで、つうか、国立西洋美術館へ来るまで
日本にこの彫刻があることすら知りませんでした…。

「考える人」はタダで見れます。
国立西洋美術館に入館しなくても
タダで眺め放題です。

彼は、国立西洋美術館入口の手前、
外の前庭に座って、ずーっと考えてます。
筋肉は繊細に表現されているのに
髪の毛はぺたんとした塊で
ちょっとしたヅラ疑惑です。

私は彫刻のことはまっっったく分かりませんが、
とりあえず、彫刻はさまざまな角度から眺めるのがおすすめです。

なぜなら
彫刻は/絵と違って/立体だから/です!

(当たり前だった・・・)

そしてこれも断言しますが
彫刻を何も知らなくても
ロダンは楽しめます。

なぜならロダンの彫刻のポーズは「超無理め」
だからです。

個人的に、ロダン=ジョジョ立ちです!
「ジョジョの奇妙な冒険」(荒木飛呂彦先生)です!!!

私は国立西洋美術館へ行くたびに、
タダで見られるロダンシリーズ
「考える人」「カレーの市民」「地獄の門」
を見に行くのですが(全部お庭にある)
特に、地獄の門。全員ポーズがおかしい。

一番よくわからないのがトップにいる3人。
「私たちぃ~ JIGOKU☆3人組! アイドル最高! イエイ!」
って感じの、ライブ前の気合入れみたいなポーズ。
理由は調べればわかるけど、あえて知りたくない(笑)
そのトップ3の下の方に、ちっちゃい「考える人」がいます。

「地獄の門て何?」って思った方は、まず
井上涼「ランチは地獄の門の奥に」をご覧下さい。
(NHK びじゅチューン!)
https://www.nhk.or.jp/d-garage-mov/movie/33-6.html


彫刻がいいのは
外に放置、もとい、設置できることだと思う。

ブロンズが風雨にさらされて、
いい感じの風合いになっていく。

雲ひとつない陽光のもと、
今日も考える人は考えている。
カレーの市民は苦しみ続けている。(悲劇的な題材なのである)
地獄の門の人たちは全員ポーズがおかしい。

いい休日だ。(毎日休日だけど…)

上野にはたくさんの美術館と博物館がありますが、
国立西洋美術館は、上野駅 公園口から歩いてすぐ!

晴れた日にはぜひ、
国立西洋美術館のお庭スペース(無料!)へ
行ってみてください!

(美術館が開いていないと敷地に入れないようなので、開館日かどうか事前にチェックしていただくことをお勧めします) 

追伸:

うかれすぎて、美術館に帽子を忘れてきました。。。

(届けてくださったご親切な方、ありがとうございます! せっかくなので、もう一度行ってロダン眺めてくるぞー)

▼国立西洋美術館
https://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

これからも書き(描き)続けます。見守ってくださいm(__)m