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ゲンロンを知っていますか?(ニワカ会員からの友の会入会アジテーション)

ゲンロンを知らない人、そして、シラスは見ているけどゲンロン友の会に入るのはちょっと・・・と思っている人へ。
私も昔はそうだった! とりあえずこれを読んでみてください!


▼ゲンロンは出版社です

S潮社とか集〇社とか、K談社とかB芸S秋とか・・・ありますよね。でもそれは超大手!
ゲンロンは東京の五反田にある、ちいさな出版社です。
創業したのは東浩紀(あずま ひろき)という哲学者・作家の方です。
人文系の教養人たちの中では超超超超有名な方だそうですが、私はまったく知りませんでした・・・。
現在の社長は、上田洋子さん(1974年生)というロシア文学者の方です。

ここまででもう意味わからないですよね。私もわかりません(笑) 
哲学者が創業してロシア文学の女性が社長をやってる出版社(謎)

東さんは(当然)東大出身で博士号を取ってて哲学の本を出して(それが今でも売れていて)、錚々たる大学を渡り歩き、小説書いたら三島賞をとって・・・という、アカデミズムの中ではとんでもなく優秀で異能の人(らしい)です。こう書くと、めっちゃいけすかないヤツみたいですが、そんなことはないです。
だって、あずまん(東さんの愛称)はオレたちと同じオタクだから!(笑)
学生時代はアニメ「うる星やつら」を愛好し、エヴァ押井新海も通り、インターネット黎明期の時からユーストリームやらニコ生で配信もして・・・という、ガチ哲学者なのにアニメや漫画やテック(IT)やネットが大好きという、ちょっと他に見当たらないような人です。あとSFも好き。

▼ゲンロンてどんなもんなん?

本好きはそこが気になりますよねー。
創業13年。
出した本が高い確率で賞を取るという、「いい出版社」です(笑)

主な受賞歴(順不同)※これは一部です!!
『新復興論』→大佛次郎論壇賞
『世界は五反田から始まった』→大佛次郎賞
『新写真論』→日本写真協会賞学芸賞
『ゲンロン0 観光客の哲学』→毎日出版文化章

↑文責:筆者。wikiとゲンロンのサイトを駆使。

へええ~、ほ~う。

〇ゲンロンの出版物たち
https://genron.co.jp/shop/products/list?category_id=24

▼とりあえず『ゲンロン戦記』読んだら分かる

ゲンロンの歴史を知るには『ゲンロン戦記』が超オススメです!!!!
笑って泣けるドタバタ出版社創業経営記! 
語りおろしなのでめちゃくちゃ読みやすい。
経営の話なのですが、サラリーマンだろうが非正規だろうが、社会人(オトナ)5年目以降、全員心当たりあるやつ!
大好きで何度も読み返してます。

『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』(東浩紀)中公新書ラクレ
https://onl.tw/z49XeDs

▼ゲンロン(とその関連会社)のやってること

友の会入会前は、この辺が分からなくて戸惑いましたが、・・・ざっくりこんなかんじだと思います!

・ゲンロン
→出版社の名前(いわゆる紙の本を出してる。電子書籍もあります)
・雑誌の『ゲンロン』
→ゲンロンが定期刊行している雑誌。月刊のほうの『文藝春秋』とか『文學界』とか『小説すばる』とかああいうかんじの”雑誌”です。
内容は、時事評論とか小説とかエッセイとか、研究者の方の専門的な評論とか、なんでもあります。
・webゲンロン https://www.genron-alpha.com/
→ゲンロンがやってるサイト。連載がいっぱい。無料部分だけでも結構読めます。
・ゲンロンカフェ
→ゲンロンが五反田に持っているイベントスペース。主にトークイベントが行われるがここでのトークは時間無制限(3~6時間はザラ。最長10時間くらい)。観客も体力と気合が求められる(笑) 後述のシラスで配信もされる。その道の達人が登壇することで知られる(過去登壇者のほんの一部を挙げると、養老孟司、浦沢直樹、京極夏彦、町田康、川上量生、小泉悠、宇野重規 etc.)
・シラス
→配信サイト(YouTubeみたいなやつ。登録だけなら無料、全番組有料)
Voicy的ですが、声だけじゃなくて映像もあります。基本ノー編集(ライブ配信+アーカイブ)。好きな番組を選んで買って聞けます。 
・スクール系
→マンガ教室、SF創作講座など、過去から現在まで様々なスクールが開かれており、このスクールから新星がどんどん巣立ってプロデビューしているそうです。ごくごく一例を挙げると・・・作家・新川帆立氏もここのスクール(聴講生)出身とのこと!

▼ゲンロンを知ったきっかけ

ゲンロンを知ったのは、大学の同級生で舞台関係者の友人からでした。
私にギリシャ演劇を教えてくれて(衝撃とともに叩きつけられた笑)、
社会人演劇をやるときもずっとアドバイスをくれた「とにかくすげー友達」です。
でもせっかく「すげー友達」が教えてくれたのに、そのときは「ふーん」で流してしまいました。
よくわからなかったからです・・・。ゲンロンのすごさ、面白さが・・・。

▼シラスはやばい

私がハマったのはシラスです。
出版社が自前でオリジナル配信サイト作っちゃったってのも意味不明ですが、とにかく面白い!
歴史・サブカル・語学・医学・ジャーナリズム・芸術・楽器(音楽)・講談・園芸etc. 
あとなぜか(脳の)茂木健一郎氏もいたりする(笑)
有料なのでYouTubeほどコメントが荒れない! てかこんなに心理的安全性の高いネットコミュニティは、ない!!!!
どっぷりハマってます。古き良きインターネットがここに。

もうすぐアプリも始まります! 

〇シラス(登録だけなら無料!)
https://shirasu.io/

〇シラス用語集(シラス非公式wiki)←シラスのファン(シラシー)たちが勝手に作ったサイト。シラスの雰囲気を知りたい方はこちらもぜひ。
https://onl.tw/s3JCn2e

▼ゲンロン友の会

この文章の本題です。

〇友の会について
https://www.genron-alpha.com/tomonokai14/

ゲンロンのサイトは充実しすぎていてやや重い時がありますが、気長に待ってみてください。

友の会は、私は「ゲンロンのファンクラブ・後援会」だと思っています。
雑誌が送られてくるので、NHKとか新聞のようなサブスクととらえることもできるかもしれません。
でも、私としては一種の「クラウドファンディング」だと思っています。

(会員宛に送られてきたメールによれば)私たち友の会会員が払った会費は、手厚い校正作業(ゲンロンの校正は他社よりもめちゃくちゃ細かくて手厚い)、若手の育成、シラスなど新しい業態への投資などに使われているそうです。
たぶんスタッフさんが徹夜するときに休む某クッションとか、多忙でごはん買いに行けないときの福利厚生(カップラーメン)にも使われているはずです。

この「会費」という現金定期収入が年1(10月更新)でドドーンと入るからこそ、ゲンロンは攻めた、ある意味ニッチな、しかし世の中に必要な作品(本)を、送り出すことができるんです!

そんなゲンロンを意気に感じ、あるいはゲンロンへの感謝。
その気持ちを「会費」という形で払っている・・・という感覚が近いです。

会員は会費によってベーシック、プレミアム、アンリミテッドの3種類あります。
私はベーシックです。
驚くべきことに・・・ゲンロンのスタッフも、東さんも会員です(笑)
自腹で自分たちの会社の”後援会”に入ってる!!
衝撃です。なんで?(笑) わからん。でもそこが信頼できる感じがしませんか。

こちらが、フツーの会員の声です↓ 

友の会会員ってどんなひと?
https://www.genron-alpha.com/tomonokai_20231020_01/

もちろん会員特典も、たくさんあります!
・雑誌のゲンロンが無料で届く(書店に買いに行かなくていい)
・シラス番組優待
・ゲンロンが出す(出した)本1冊無料で選べる

などなど!

でもお金(財産的利益=得)じゃないのです。徳なのです。
頑張ってほしいのです。
ゲンロンに。シラスに。

▼友の会にまだ入会していない理由①お金が心配

突然ですが、私は小さい頃からけっこう長い間、小説家になりたかったのです。

大学時代(私にゲンロンを教えてくれた)「すげー友達」が言いました。

「芸術家が新聞も取らなくてどうする」

すげー友達は学生時代いつも金欠でしたが、自分は芸術をやってるんだから新聞は取るものだと言って取っていました(という私の記憶)。
なんてかっこいいんだ!!!
私は感動して新聞を購読し続けました。

・・・現在私の月収は手取り17万円に届きません。しかし私はその時の感動から(意地になって)月に約5,000円(4,000円 2023.10.24訂正)ほど払い、今でも紙の新聞(神戸新聞)を購読しています。
一人暮らしはかなりカツカツで心が荒みかけていました。でも新聞はできるだけ諦めたくなかったんです。

それと同じことです(急に)。

一番ライトな「友の会ベーシック」は1年で税込13,200円です。月換算で1,100円です。
もちろんカツカツの人もいらっしゃると思います。
でもたった1,100円で「友の会会員になることでゲンロンを支えているぜ!」と思うことができるんです。

シラスにもお金払ってるし・・・。
分かる! 分かります! シラスに結構な金額使ってるのにこの上さらに? もう十分では? 
そう、そう思う、のですが! 
そのシラスを支えているのはやっぱりゲンロンという母体で、ゲンロンは出版とスクールが大事で、出版とスクールを支えるにはパワー(マネーと応援)が要り、そのパワーをあげられるのは友の会なのです!

継続・退会についても大丈夫です。
友の会は自動更新じゃないです。
まず1年入ってみて、違うと思ったり、家計上難しくなってきたら、やめられます。言っちゃった! でも本当です!
ハッキリ言ってなんで自動更新じゃないのか意味不明です! 
入りっぱなしにさせたほうが会社の(少なくとも短期的な)利益になるのに!
それがゲンロン。とことん誠実。気に入ったら続けてね方式。
更新期に必ず「続けますか?」とメールが来ます。手動で更新しない限り自動的に退会になりますから、いつの間にか次の会費が引き落とされていた、ということはありません! 安心です。
※なお自動更新にすることもできます。とことんゲンロンについていこうと思った人、お金に余裕がある人はぜひ。

やめたいのにやめられないとか、退会ボタンが探せないサービスは最悪だと私は思います。
ゲンロンはとにかくスタッフさんの応対がしっかりしているので、お金のことで嫌な思いをすることはないと思います!

▼友の会にまだ入会していない理由②なんか怖い

こんなことを言っている私もニワカ会員(2022年入会)ですが、入った瞬間から、ゲンロンから友の会会員として扱ってもらえます。古参の会員さんにマウントされたりしたこともありません。
リアルイベント(「友の会総会」という名のオフ会)もありますが、行きたかったら行けばいいし(ちなみに現地は最高・笑)、でも別に行かなくてもいいし、特に何もしなくても大丈夫です。
それでも折に触れメールやSNSでスタッフさんから感謝されます。いろんな手紙(お便り、年賀状)も届きます。

好きな距離感で応援できます。

▼友の会を更新するか迷ってる理由①なんか変わっちゃった。

それはもうしゃあないっすよね!
きっとあなたの人生も変わったし、ゲンロンも変わり続けています。
人生いろいろあります。でもまた交わることもありましょう。

1点、もし、シラスで盛り上がってるヤツとかうわ~~~っていう理由で更新をためらわれている方がおられたら・・・本当に申し訳ない。私はシラス経由でゲンロンを知りましたが、感謝しているんです。ゲンロンやあずまんや上田さんにたどり着けたことに。このご縁に。
ゲンロンが新たなファン層を掘り起こしつつあるということで、どうかお許しください。

▼友の会を更新するか迷ってる理由②読み切れない。

分かる! 私も読み切れない。全然読めてない。読めないよ! 仕事も家庭も子育ても介護もみんな色々忙しいんですよ。しかし本(雑誌)というのは読めなくても積んであるだけで、なんか頭良くなったような感じがしませんか。
つくづく思うのですが、本って、なんかそこにあるだけでいい気がします(笑)
タイトルとか表紙くらいは眺めるからなんか記憶に残っていて、何かの拍子に「あれこの人ゲンロンに寄稿してなかったっけ?」なんて思わぬところでつながったりして。それすらなくても、もういい気がする。
いやもちろんスタッフが死ぬ思いで作った雑誌や本なので読まなきゃいけないんですけど、手元にあれば10年後でも読めるじゃないですか~。そして、そのページを開いた時がいつであろうと、それが出会うべき時なんですよ。
だから、いいじゃない読めなくても。もらいましょうよ雑誌のゲンロンを。


▼まずは1年入りませんか(orもう1年だけ更新しませんか)!

先ほども言いましたが、ゲンロン友の会に入るというのは、得ではなく「徳」だと私は思います。
こんな時代に、こんなマジメに出版や人文や教養を大事にしている人々にはなかなか会えません。
でもゲンロンスタッフと友の会会員は、人文をバカにしないし、真面目に人生とかいろいろ考えてるし、一生懸命生きている方たちだと思います(偉そうに聞こえたらすいません! でも本当にそう思うんです)。

「それってお布施じゃん」
会員は対価を受け取っています。対価は、何度も言うように財産上の利益だけじゃなくて、大げさに言えば「生きやすさの手がかり」。私にとっては「考える力とコミュニティ」です。それが宗教というならそうかもしれませんが、私が考えうる限り、ゲンロンは思想的にヤバくもないし、社会に迷惑もかけていない、ので、いいんじゃないでしょうか。

「カルトじゃん」
そうですよね~友の会っていう名前がまたね~(笑) でもこんなに「社会のことを自分にひきつけて考えられるようになる練習ができる」なら、もうそれはいいのでは? カルトは自分のこれまでの人生を否定して社会から完全に離脱してしまう。それはまずい。でもゲンロンは逆。自分のことを少し肯定できるようになったり、ちゃんと社会のこと世界の問題を理論的に考えられるようになる材料をくれる。
自己啓発っぽい? サロンぽい? うーん。私、そこ通って来たんで、自己啓発もサロンも別に悪くないかなって思います。
前述のとおり、ゲンロンは「なんか違うな」って思ったらやめられますし。
今のところ「なんか違うな」とは私は思わないし、そうならないようにめちゃくちゃ努力しているのがゲンロンです。

「コープさんじゃん」
そうそうCOOP、生協。それが近いかも。共産主義とかそういうことじゃないですよ。互助会というか。
ちなみに全然関係ないですけど、ゲンロン社長の上田さんはロシア研究者なので、社会主義のダメダメさとある種の愛おしさ・おかしみを教えてもらえます。

▼応援、コミット、寄付、癒し。なんでもええやん。

私が入ったのは、リアルイベントの総会に行きたかったからだし、スタッフさんと話したかったからだし、あずまんに会いたかったからだし(会いに行ける、会いに来てくれる哲学者)、完全なるミーハー根性です。

でも今は、自分が応援している会社はこんな感じで動いてるんだなあ、と、受け取るお便り(メール&紙)も楽しみです。
ふるさと納税(やったことないけど)よりよほどコミットしている感じがします。
そして株主ほど「カネだけの関係」という感じでもない。

やっぱクラファンかなあ。リターンはきっとずっと先に還ってくる。

ゲンロンは若い会社です。
こんな時代に出版社、紙の本。応援しないと消えてしまいます。
若い会社というのはノウハウもそんなにないので、もう・・・あっちゃこっちゃします。心配です。
若いスタッフも多いので支えてあげたいと思います。

ゲンロンがどのくらいすごいことをしているのか、多分、私には全部は分からないと思います。
私は頭も良くないし、全然学問を知らない。何か研究したこともないし、そもそも勉強が苦手でした(笑)
それでも、膨大な知の集積に触れて自分の人生が少しずつよくなっていくのを感じます。

何より、そこには私の好きなものが好き(そう)な人たちがたくさんいます。

まずは1年。
もちろんできる人ができる範囲で大丈夫なんです。
人にはタイミングとか事情があります。

・・・でも友の会面白いですよ(笑)! 人生マジで変わりました。そしてこれからきっと人生に何かが起きても、ここで得た教養とコミュニティが何か助けになるような気がしています。
それは、老若男女、独身でも家族持ちでも、お金があってもなくても、これまでどんな生き方をしてきたかに関わらず、あらゆる人に必要なものです。


2023.3の友の会総会にて、ゲンロンカフェ。

これからも書き(描き)続けます。見守ってくださいm(__)m