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ギター、ベースのチューニング方法

オクターブチューニングのやり方も書いてあるよ。

10年くらい前に運営してたサイトに乗せてたテキストのバックアップがあったので、noteで復活させてみましたシリーズ。そろそろネタ切れします。

ギターやベースのチューニング方法って、知ってて当たり前ヅラしてることがらなんで改めて詳しく説明しているページってあんまり見かけません。だから、10年前の私は書いたんだと思います。

とりあえずチューナー

初心者でもギター、ベースのチューニングは上級者と同様に、ばっちり決めましょうね。やり方を説明します。

チューニング方法にはピッチパイプ、音叉などを使い基準の音を聴いて合わせる方法、弦同士で合わせる方法、チューナーを使う方法がありますが、とにもかくにもチューナーを買いましょう。チューナー以外の方法は後々でいいです。

これは定番中の定番、BOSSのクロマチック・チューナーです。メーターが針式&補助としてランプがついていてとても見やすく使いやすいオススメ品です。ランプのみで針のないタイプも山ほど市販されてますが、針がついてた方が合わせやすいと思います。

特に針なしタイプは激安なヤツも多いですし、激安チューナーでもチューニングの信頼性は変わりませんからお好みとお財布と相談して。

ギター、ベースの標準チューニング

チューニング手順の前に、ギター、ベースの基本(標準)チューニングについて押さえておきます。弦の名称は細い方から1弦、2弦、3弦…と呼びます。つまりギターの一番太い弦は6弦です(6弦ギターの場合)。

▼ギター
1弦 E / 2弦 B / 3弦 G / 4弦 D / 5弦 A / 6弦 E
▼ベース
1弦 G / 2弦 D / 3弦 A / 4弦 E

ちなみにEとかBとかは音階につけられた呼び名で、ドレミを通っぽく呼ぶ言い方です。CDEFGAB=ドレミファソラシです。

チューナーを使ったチューニングの手順

ここではギターについて説明します。ベースの場合は、6弦=4弦、5弦=3弦、4弦=2弦、3弦=1弦として考えれば全く同じ手順ですから、ベースについて個別には説明しません。

●まずはチューナーに楽器を接続しますギターのジャックとチューナーのINPUTをシールドで接続します。弦をはじいてもチューナーが反応しない場合、ギターの音量が上がっていない、ピックアップセレクターが音量ゼロにしてあるピックアップ側になってるというケースがチューニングあるあるネタです。

●チューナーの機種によりますが、オートモードが選択できる機種の場合はオートにします。できない機種の場合は、まずは6弦のEを合わせる状態にセットします。(ボタンを押すと6弦E→5弦A→4弦D…と切り替わっていくなど、機種によりセット方法は色々です)

●ギターの6弦を弾いて音を出します。この時、あまりギョーンと強くはじかないようにしましょう。強くはじくと音程が不安定になるんです。普通にはじくのではなく、ハーモニクスを出すと完全に安定した音が出ますからオススメです。

※ハーモニクスの出し方
左手でフレットの真上にごく軽く触れ、弦をはじくと同時(又はホンのちょっと遅れて)にフレット上の弦を離すとポーンというハーモニクスが出ます。ハーモニクスは左手を触れる位置によって出やすいところ、出にくいところがあり、出る音程も違います。チューニングの場合は5フレット(実音の2オクターブ上が出る)、又は12フレット(実音の1オクターブ上が出る)で出します。

●チューナーの表示を読みます。針やランプが中央で安定しているかどうかを確認します。

左から、低すぎる・合ってる・高すぎる状態です。針やランプをよく見てペグを回し、ジャスト真ん中に合わせます。

ここで注意することは、ペグを最後に回すのは上げる向き(締める向き)にすることです。

つまり、低すぎ→ジャストの場合はそれでOKですが、高すぎの場合は、高すぎ→あえて一旦低くする→ジャストという手順にするという事です。こうするとその後狂いにくくなります。

●5弦~1弦も同様に合わせていきます。1弦まで終わったら、もう一度6弦からやり直します。これは、5~1弦の張力の変化によってバランスが狂い、6弦がまたジャストからズレてしまう場合が多いからです。全部の弦がジャストになるまでこれを繰り返します。

これでチューナーを使ったチューニングの手順は終わりです。

注意する事は、弦交換をした直後は弦が馴染んでいない(伸びていない)ためにチューニングが狂いやすいです。それを防止するためには弦交換をしたら12フレット付近(ちょうど弦の中央付近)を持って弦をグイグイ引っ張り、弦を馴染ませてしまう事です。

ピッチパイプ、音叉を使ったチューニングの手順

ピッチパイプを使う場合は、笛が6個ついていますから吹いた音を聴いてその音に6弦~1弦を順に合わせていきます。音叉の場合はAの音が出ますから、音と5弦を合わせて、その音を基準に他の弦を合わせていきます。

弦同士で合わせるチューニング手順

6弦5フレット=5弦開放
5弦5フレット=4弦開放
4弦5フレット=3弦開放
3弦4フレット=2弦開放
2弦5フレット=1弦開放

または、ハーモニクスを使って
6弦5フレット=5弦7フレット
5弦5フレット=4弦7フレット
4弦5フレット=3弦7フレット
3弦9フレット=2弦5フレット
2弦5フレット=1弦7フレット
※ハーモニクスの3弦9フレットは出にくいですけど慣れてください。

ちなみに、他の弦を基準にする方法はまず5弦のAを何らかの方法で合わせる事がスタート地点です。チューニングが済んだバンドメンバーにAの音を出してもらってもいいし(”Aちょうだい!”って言うと通っぽいです)、鍵盤楽器とかでAの音を出してもいいです。

それから、2本の弦を一緒に鳴らして合わせるわけですが、歪みを強くすると音も伸びるし、ズレている場合音の干渉が起こって「ピヨヨヨヨ~ン」という鳴り方をするのでわかりやすくなります。合っている場合、「ツー」とまるでひとつの音のように聞こえます。

オクターブチューニング

ギター、ベースのオクターブチューニング(オクターブピッチ)の合わせ方を説明します。面倒に感じるかもしれませんけど、初心者のうちから習慣付けしましょう。ライブとかでも、中級者以上の人には「あっ!オクターブピッチがズレてる」とバレますから。

オクターブピッチとは何ぞ

オクターブピッチというのは、開放弦で鳴らした音と12フレットを押さえて弾いた音(=1オクターブ上の音)が、ちゃんと1オクターブ差になっているか否かという事です。

これが合っていないと、厳密に言えば開放以外で弾いた音が全て狂っているという事になります。狂っている場合、特にギターで高いポジションコードを弾いた場合一聴してズレてるとわかるくらい気持ちが悪い事になります。

オクターブチューニングの手順

まずはチューナーとシールド、ドライバー(ギターによってマイナス、プラスが違う)が必要です。

ギターをチューナーと接続し、それぞれの弦について「12フレットのハーモニクス」「12フレットを押さえて弾いた音」が合っているかどうかを調べます。

(注意としては、12フレットを押さえるときにあんまり強く押さえないことです。強く押さえれば押さえるほど、音程が高くなっちゃいます。)

まずはチューナーを使ってでハーモニクスの音を合わせます。ハーモニクスの音を合わせた状態で、12フレットを押さえて音を出し、チューナーの針がズレていた場合は、ドライバーでブリッジサドルを前後させて調整します。

ブリッジサドルを
に動かすと、12フレットを押さえた時の音が低くなる
に動かすと、12フレットを押さえた時の音が高くなる

弦をだるだるに緩めた後(緩めないと楽器や弦に傷が入る場合があります)、ブリッジサドルの位置をドライバーで調整します。

この調整で、ハーモニクス音と12フレットを押さえた音が同じピッチになるよう調整します。この作業を全ての弦に行います。正直めんどいです。

面倒くさいけど丁寧に・・・

楽器のチューニングは、楽器の中で合ってないといけませんし、メンバー同士(楽器同士)でも合ってないといけません。バンド活動、殊にロックは自由ですが、ことチューニングに関してはそういうロック精神は不要です(笑)。

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