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雨をまつ

10月20日(日)吉祥寺のスターパインズカフェにて、「西広樹WEST FARGO PARADISE レコ発ライブ”With A Little Help From My Friends”」へ行ってきた。西さんの待望のアルバムを記念したライヴ。

そのライヴで印象的だったのが、登坂亮太さんが歌う雨の曲だった。いい印象のない、雨が続くと凹むという人が多いけど、こどもの頃から雨が好きだったという登坂さん。有名な方とは知らずに聴いたからよかったのか、とても心に残った。

そのライヴの余韻に浸りながら迎えた月曜夜は、少しの残業で雨の時間帯の帰宅だった。冷たい風も吹いていたので、マフラーと毛糸の帽子と、FUKUZOのレインコートを着て、折りたたみ傘で静かに歩いた。バスの行列をみてとてもバスを待つ気になれなかったので。そういえば、雨の靴を履いてはこなかったけど、傘に落ちる雨粒のリズムに合わせてハミング。結構降っていたけど、このくらいの雨なら優しい気持ちになれる、と思えた。豪雨にならないように祈りつつ静かに歩いた。

歩道で一際輝く場所があった。何かと近付いてみると、割れた生卵だった。雨の日の芸術作品。OKストアからの帰り道だったのかな、と思って通りすぎた。家に続く小道を曲がると、白と黒のネコが、葉っぱの茂った枝の下で雨宿り中。おやすみ、と呟き、とことこ帰った。

雨がすきな人が歌う、雨の曲。

雨で悲しみに包まれた方々に、祈りをもって寄り添い、眠りにつく。