成果指標について改めて学んでみた

今回はこちらの本を参考に改めて整理してみました。
人と組織を効果的に動かす KPIマネジメント

前回生産性の評価についての記事を載せましたが、その前段として「評価をしていく上での指標をどう作っていくか」という観点で読んでいただければ幸いです。KPIとして生産性向上を置くときに、なぜ生産性をあげたいかという全体像をストーリで語れることが大切です。

今回はKPIの基礎的な話を記事にしました。

KPIとは「対象となる事業活動において、定めた目標の達成具合や、目標達成に向けた主要な活動の進捗状況を計るための定量的な指標」

書籍の中ではKPIの定義は上記とありました。
とはいえ、KPIは現場のタスクレベルの話から、財務の話まで使うシチュエーションがとても広いです。そのあたりの会話のレベルを合わせるために、KPIを以下のような構造に分けて説明されていました。

KGI(本書の中では財務を目的としたKFI)は最終的な結果を示すための指標です。一般的には市場シェアや、売上などです。ここで気を付けるべき大きく2点あります。

この目標だけだと手段はなんでも良いとなってしまうことである。
・無尽蔵に施策が並び、実効性のない指標になりやすい。

上記懸念を解消するため重要な活動に集中させる必要があり、その指標としてKRIがあります。KRIはKGI達成のためのあるべき状態がどの程度成立しているか計る中間指標です。顧客満足度や、リピート購入率などです。

最後にあるべき状態を作るための具体的なアクションとしてKAIがあります。
具体的なアクションなので、顧客への訪問回数や、ブログの投稿回数などがあたります。

KAIは効果がわからないものも含めて多数ある場合があります。
こういった場合は、まずは一定期間検証してから取捨選択していきます。

最も大切なのはこれらの3レベルがストーリーで描けていること

ストーリーが明確に描けていることで経営層から現場までの意識が同じ方向を向き、実効性のあるKPIとなっていくと思います。
※ストーリーとしていくつか事例が紹介されていましたのでさらに興味があれば読んでください笑

対象者やステークホルダーをイメージする

ストーリーを描くためにもステークホルダーがどう思い、どう行動するかという本音の部分を想像する必要があります。顕在化しているニーズはイメージしやすいと思いますが、本当に人が動くのは心の奥底で思っていることではないでしょうか。

引用の引用ですが、ピーター・センゲの言葉で「人を動かすには、表層的な気づきを超え、もっと深い場所で何が起こっているのかを感じ取ることこそが重要である」とあります。

実際に私も、会社の上司と話して、自分が本当に困っていることが明確になったときに勉強などの行動意欲が沸きました。建前ではなく、心底必要と思っただから行動が伴ったと思っています。

次回は今回のKPIの考え方をもとに管理部門のKPIを立ててみようと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?