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わたしがいけばなを始めた理由

はじめまして。

なんと名乗るか思いつかないので、とりあえずi と名乗ることにします。
よろしくお願いします。 

このnoteは、のんびりゆるやかに、長く通っているいけばなのお稽古や、最近始めた着付けのお稽古で考えたことや思ったことをアウトプットしていこうかとたくらんでいます。

(今のところ、流派については思うところがあって書かずにおこうと思います。
みたらわかる、って人もいるかもしれません。
うっかりわかってしまった方は、こっそり見守っていただけたら幸いです🤫)


いけばなとの出会い

いけばなとの出会いは、中学生くらいの頃。
両親の古い友人が西の方でいけばなの先生をやっていて、たまたま東京の百貨店の花展に流派が出すので、”ほんとにご案内だけなんだけどよかったら…”、という案内のハガキを貰ったことがきっかけだった。
その頃の私は伝統文化には興味がなかったのだが、母に誘われるがままにランチに釣られて、私の友人とそのお母さま、母、私というメンバーで日本橋へ出かけた。

今ならわかるけども、あれは日本いけばな芸術協会の主催する花展で、様々な流派が出瓶しているので見た目にも楽しく、いろいろ見るとなんとなくこの形はこの流派の系列っぽいな、というのが見えてくるのもこの花展の特徴かと思う。
それまで華やかにいけてあるお花しか見たことがなかったので、こんなにシンプルにいけるいけばなもあるんだな、と思ったけれど、私以上に隣で観賞していた母が、「私の好きないけばなってやっぱりあったんだ。」と言っていたのが印象的だった。
ああ、そういうシンプルないけばなもあるのか。
それがこの時の収穫だった。
そして中学生らしく、美味しいランチと煌びやかな東京の百貨店に魅了されて、その日のことの記憶は忙しい日々のなかをあっという間に流れていった。


母といけばな

いけばなは、もしかしたら私よりも母の方が思い入れが強いかもしれない。 

というのも、母の少し上の世代は”お茶とお花は花嫁修行の一環“として広く受け入れられていた時代に青春時代を送り、年頃になった頃には伯母と叔母が生業にしているのだからそれぞれに教われば良いと母(私の祖母)に言われて結局どちらもやらなかったことに少し思い残したこともあるのだろう。 

もうそういう時代でもないというのはわかっていたと思うけど、嗜みとして習っておいた方が良いと思ったのか、やはり私が年頃(大学生の後半)になった頃、お茶とお花をやるか?ときかれた。
正直なところ、花嫁修行という観点では結婚しないと思っていたのでどっちでもよかった。
ただ、いけばなは面白そうな教室を見つけたのだけれども、その時の母が自分で行くのにはものすごい勇気が必要で且つ自分には時間がないから先にちょっと行ってどんな感じか視察してきてよ、と言われ、まあやらしてくれるならやってみようか、就活の息抜きにもなるだろうし…、と通いはじめたのが、とあるカルチャースクールである。

これが、私のいけばなの始まり。 

そしてそこには、中学生の時に見たシンプルにいけるいけばながあった。


初めての講座の時は、
“枝や草花は長い時間持っていたら傷むんじゃないか?っていうか傷んでもいいのか?“
とか、
”花鋏ってどうやって持って使うの?“
とか、
“剣山ってざっくり深く刺してもいいの?植物傷まない?”
とかいろいろ緊張しながらやっていたのだけども、まあよくわかんないけどこんな感じでいいんだろ、と持ち前のテキトーな性格で乗り越えて、できあがった形になったいけばなをみたら、なんかちょっといいような気がして、次回も来てみよう…と思ったのだった。


日本文化をなにかひとつ深掘りしたい

いけばなを始めようと思ったのは、やってみたら?と母に流されたこともあるが、他にも明確な理由があった。

1つは高校・大学の学生のうちに短期の語学の海外研修に恵まれたこと。
私の場合はアメリカ西海岸であったのだけれども、短い期間ではあるが、外国で過ごし、語学の授業を受けるなかで、何度も日本いう国を説明させられるシーンに遭遇した。
ある程度は答えられるけれど、より強く、自分のアイデンティティに関することについて自身が思っているよりも知らなかったことに気がついて、もっと深掘りしたい、という気持ちが小さいながらも長いことあり、いつか海外へ出ることがあったら、次はもっときちんと自分の母国について説明できるきちんとした人でありたい、という向上心みたいなものもあったと思う。


もうひとつは、大学受験の勉強でもともと好きだった日本史がますます好きになったので、受験時代には苦手ジャンルであった文化史的な観点をからもう少しアプローチしてみたい、と思ったことだ。
町人文化というのはほとんどの場合、室町時代を発祥にしているということはなんとなく知っていたので、と、なれば、茶道か華道からのアプローチは何か新しい学びがあるような気がする…!そんなわくわくした気持ちもあった。

そんな2つのベースになる想いもあって、習いはじめて気がついたら10年が過ぎた。
いつもお稽古ではいけることに一生懸命なのだが、もう少し多角的な観点を持ちたいと思って、この記録を始めてみようと思う。
続くか続かないかもわからないけれど、とりあえずやってみたい。

はじまりはいつもなあなあで適当だけど…



いちばんはじめのお稽古にていけたもの。
古いガラケーの画像なので、画像がめっちゃ荒い....


初期にやるにはアザミって珍しい花材だよな....(´-`).。oO
(結構ちくちくしててちょっと痛い。)



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