クツ修理の詐欺商法

 靴の踵を直そうと、地元の「靴専科」に行った。オペラシューズという爪先がオモシロイ形の靴だが、ダンスでタップをやり過ぎて踵のゴムと革が剥がれてしまった。
 「爪先も直した方がイイですよ」と言われたが、「まったく必要ない。これが修理に値する靴に見えるか?」と言下に否定した。リサイクルショップで1800円で買った靴である。
 踵の張替えに4000円かかるという。「ふざけるな、こんな靴今すぐ捨てるわ」と靴をひったくった。ミスター・ミニッツが踵だけで2500円も取るので、靴専科に来てみた。もっと酷かった。
 いまどき、5000円も出せばマトモな靴が新品で買える。1万円も出せば、有名メーカーの靴でも買える。
 この2社の詐欺商法には腹が立つ。いまどき踵を2000円以上出して修理するバカが居ると思うのか。
 イーズカは靴を大切にしている。1か月に1回は、すべて引っ張り出して革クリームを塗りこんでいる。日常的にメンテナンスしているので靴の状態は知り抜いている。店舗にも常時行き、どんな靴が幾らくらいするのかチェックしている。で、閉店セールとかにしか買わない。まあ好きな靴は3万円以上でも買う。
 フェラガモの靴も持っているが、これは直営店に必ず持ち込む。イタリア製特有の細いヒモがダメになった時、伊勢丹メンズ館のショップに持ち込んだら、「数か月お預かりすることになるし、5千円以上かかるので、他の修理の時に出された方が良いですよ」とアドバイスされた。
 これが本来の「靴の専門家」の姿である。
 ミニッツと靴専科は、「ここも直せ、あちらもアブナイ」と押し売りが凄まじい。
 そんな話に乗ったら5千円以上になってしまう。新品が買えるし、リサイクルショップに行けばブランド品が2足買える。
 この2社は、自らの存在価値を踏み潰している。顧客を舐めている。程なく倒産すると思う。身の程を知るべきである。


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