始まりはいつだってワクワクする。
始まりはいつだってワクワクする。
例え始めるのが私ではなくても。
なんだか浮き足立ってしまう。
きっと、ワクワクが伝わってくるせいだろう。
そして、不安と期待が入り交じった緊張感は、まるで、アルデンテのように、芯の通った歯応えを感じさせてくれるのだ。
きっとうまくいく。
不意に私は確信をする。
無責任にはっきりと確信をする。
それはまるで、勢いよく吹き飛ばした、タンポポの綿毛が、あの河川敷で花を咲かせているに違いないと信じて止まないような。
そんな、やや望みがかった確信である。
やりたいからやる。
やりたいことをやる。
地図を見ながら歩いていても、道に迷ってしまうように。
大人になると、当たり前だったことが当たり前じゃなくなってしまう。
いや、当たり前じゃないことに気づく事が大人になることなのかもしれない。
人は、思ったより容易く立ち止まる。
綿毛は大抵アスファルトにたどり着く。
だから、大人になってしまった私は願うのだ。
どうか、ワクワクが叶いますように と。
うまく、いくか分からない。
だから、だからこそ、私はワクワクしながら
確信しつつも願うのだ。
きっとうまくいく。
私はそう確信している。
なぜなら、ワクワクは、もう歩き始めたからだ。
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