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時代を遡ることに挑戦する

今日はこどもと一緒に時代を遡ったことをしたのでそのことについて書きたいと思います。今の時代だからやっちゃうよねー(おねえ風です)的なことです。

日本は戦後、劇的な復興を遂げて世界第二位の経済大国になりました。
経済成長は日本を潤し、世界の日本に対する視線が変わったそうです。
風景においても焼け野原が今や高層ビルが林立し、様相は一変しました。
街ゆく人の手にはスマホ、スマホ、スマホ。
僕の手にもスマホ。
どこもかしこもスマホです。

ここからが本題です。
きっかけはよくわかりませんが、突然息子から「木を使って火を起こしたい」と言われました。
そんな古典的なことを自分自身やったこともなかったので、知っていることとすれば「木の上で木を手で擦って火種を作る」くらいなことでした。
早速息子はその辺に落ちていた木の枝を使って火を起こすべく木を擦り始めたのです。
しかし、やれどもやれども煙も起きない。おそらく雨で木が湿っていたり、ゆっくり過ぎて摩擦が起きていないのだろうと思いました。

そこで、まずはやり方を調べてから挑戦してみようと伝え、Youtubeにて大体のやり方を学び、実践に移しました。
僕は大工をやっているので家にも木がたくさん転がっているのです。
もちろん道具もあるのでそれらを使って早速始めてみました。

こどもたちもノコギリを使って木を切ったり、着火させるために麻紐をほぐしたりして楽しんでいました。
準備も整い、木と木を擦り合わせて火種を作ることを始めて、コツを掴んできたところで煙が出てきました。
こどもとたちと興奮しながら「火がつくぞ!いけるぞ!」と話しながら続けました。
しかし、煙は出るが火がつく様子はないのです。繰り返してみるも煙だけ。そこから焦げたような匂いはしているのですが、まだまだ火がつくほどではないのです。
かれこれ1時間以上は挑戦していました。
外も暗くなって夕飯の時間になってしまったため、今日はここでやめました。

まだ諦めたわけではありません。今日は失敗に終わったのですが、嬉しいことに息子からは「明日もやろう!」と前向きな発言がありました。
材料をしっかり揃えて改めて挑戦しようと思います。

今日伝えたかったことは、原初的な行為を体験したこと、そして、失敗したけど次に繋がるものになったことです。
火なんて今の時代はチャッカマンやマッチですぐについてしまいます。
だけどゼロから火をつくりだすという方法を知っている、やったことがあるというのはいつの時代においても強い経験となります。当たり前すぎて誰もやらないようなことはやっておくべきだと思いました。
そして、失敗しても自分でやると決めたことなので何度でもやり直せるというか修正していけるのです。こどもにとっても僕にとっても大切なことです。
こうして原初的な行為を体験できたことを息子に感謝するとともに、必ず火を起こしてやるという気持ちが沸々と湧き上がってきました。
明日、ゴールを決めてきます。
乞うご期待ください。

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