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身の回りにある動的平衡に気づけば 当り前の事が当り前じゃない事に気づきます

動的平衡とは力同士が釣り合っていて静止している状態をいいます。
例えば綱引きです。双方の力が同じだと釣り合って静止します。
(動的平衡とは厳密には、絶え間ない流れの中で一種のバランスが取れた状態の事ですが、ここでは拡大解釈をさせて下さい)

一方で静止状態は力が何も加わっていない状況でも発生します。
どちらの状態で静止しているかは、見た目では判断できない事があります。
(綱引きなら、引っ張りあっているのか地面に置いてあるかで分かりますが・・)

身の回りを見渡せば、動的平衡状態のものが沢山あります。

例えば、水道の水圧も動的平衡です。時間帯によって使用量が大きく変化しますので、もし送水場から常に一定の水圧をかけていたら、蛇口の水圧が時間帯によって変化してしまいます。ですので、送水場では送水圧を常に調整しているのです。 
電気も同じ理由で、使用量に応じて常に発電量を調整して、電圧値を一定に保とうとしています。

家の柱はどうでしょうか? 微動だにしませんが、柱の一つを外して代わりにあなたがそこに立って支えなさいと言われたら、多分一日(一瞬も?)もたないでしょう。柱が力を受け止めていた事を、身をもって知るでしょう。

これもある意味、動的平衡の状態と言えるかもしれません。
使ってない部屋はいつも綺麗でした。しかしそれは使っていないからだけではありません。何もしなくてもホコリは積もるのです。 つまりこの綺麗な状態は、何もしていない結果ではなく掃除をして維持できている結果なのです。

私たちは、アクティブに動いている物が貢献している様に見え、静止している物(変化の無い物)は、何もやってない様に見えます。
しかし、表面的には静止しているけど、それを維持するために陰で一生懸命動いている物があるという事です。

重要なのは、その静止状態が、何も力が働いていなくて静止しているのか、力が均衡してそうなっているのかの違いに気づくという事です

表面的に動いていないからといって何もしていないとは限らないのです。
その裏で何かが動いているからこそ、その状態は保たれている事が殆どです。
それを「縁の下の力持ち」と言いうのかもしれません。

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