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KUAイラストレーションコースでの2年間①

はじめまして!
伊賀野スシヲと申します。

この度京都芸術大学通信教育部イラストレーションコース(以下KUAイラレコース)を卒業いたしました!おめでたいね〜!
折角なのでこれを機に、2年間の怒涛の学生生活を振り返ろうと思います。
新入生の方々はもちろん在学生の方々に少しでも参考になれば幸いです。

拙い文章ですが悪しからず!

自己紹介

まずはざっくりと自己紹介をさせてください🕺

名前: 伊賀野スシヲ(いかの)
所属: 京都芸術大学通信教育部デザイン科イラストレーションコース2期生3年次編入学
誕生日: 1/30
年齢: 22歳
居住地: 北海道

他大学に2年間通い、その後KUAイラレコースに編入学しました。年齢的には現役と変わらないです。
北海道に住みながら勉強していたので、必須のスクーリングが一切無いKUAイラレコースは本当に助かりましたね。

履修計画は学習ガイドにある「履修モデル」とほぼ同じにしました。でも履修を登録するわけではないので、計画通りにいかなくなったときは気軽に履修する講義を変更できます。
そして「履修条件」というものがあって、ある講義の単位を修得していないと次の講義を履修できないという決まりがあります。この条件も踏まえて上手く計画を立てるのが難しいけど大事です。

以下がKUAイラレコースの「履修モデル」です↓

それでは授業と課題について振り返ってみようと思います。

1年目春期(2022年4月〜6月)

TW 美術解剖学(デザイン基礎1)

評価:B75点
人体の骨や筋肉についての授業。授業の1本あたりの動画時間が長いので、少しずつ区切って見てました。
シラバスに色々参考文献書いてありますが、自分は『ソッカの美術解剖学ノート』が1番わかりやすかったです。(骨格の描き方も載っているのでオススメ)

課題は男女どちらかの骨格を描き、それぞれの名称を記載する、というもの。配布資料を見ながら模写しました。授業で詳しく説明されていた部分はしっかり描きました。
陰影や質感を付けて描いていた人は高得点を取っていましたね。スゲエヤ!
私の場合はペンの太さが太かったのか、解像度のことがよく分かってなかったのか、足先・指先の骨が潰れてしまって評価が下がりましたヘヘッ


TW レイアウト・構図(デザイン基礎2)

評価:A80
構図を考えるにはとにかく「単純化」が大事!そしてこの「単純化」は後の課題でもよく耳にする言葉なので、春の時点でやり方を覚えておくと楽かも。
そしてこの頃から至る所で写真を撮るように心がけ始めました。写真を撮るときにレイアウトを考えることで簡単に構図の勉強ができるそうです。

課題はジブリ公式サイトから画像を借りて構図を研究し、自分の作品に落とし込むというもの。私は『魔女の宅急便』を参考にしました。(当時は自分で好きな画像を選べたのですが、今は指定のものになっているらしい)


WS デジタル演習AⅠ(イラストレーションⅠー1)

評価 : A80点
初めて取り組んだ授業と課題です。CLIP STUDIO PAINT(以下クリスタ)の基本的な使い方を学ぶ授業。たしか入学式後の説明会で、一番初めに受けるべき授業として説明されていた気がします。私は入学前からクリスタを使用していたのでサクサク進められました。

課題はクリスタを利用して、自分で撮った写真を描いてみようというもの。私はガラスものが描きたかったので部屋に飾ってたピエロの置物を描きました。何を描いてもOKな自由な課題なので、他の方の課題を見るのがとても楽しかったですね。


WS クロッキーⅠヌード(イラストレーションⅠー2)

課題のデータ消えてしまいました!!ごめんなさい!!!!

評価 : A85点
これがジェスチャードローイングとの出会いだった___。美術解剖学のことなど一旦忘れて、自分の感じたように線を描いてみるというもの。線をスッッと引いた時の気持ちよさがいいんだよネ……。短時間でできてあまりストレスにならないのでずっと続けられます。
そして授業が緩くて楽しい!終始ニコニコしながら授業受けてました。絵の楽しさを思い出せる授業でしたね。ホントジェスドロに出会えて良かった〜。


WS 色彩基礎(イラストレーションⅠー3)

評価 A86点
この授業で大事なのが「ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラー」の考え方。配色を決める際に色の割合を考えるといい、という説明受けた時にこれらの言葉を聞きました。後々また聞くことになるので覚えておくといいです。

課題は自分の好きな絵画・イラストから色彩について考察し、それを作品に活かすというもの。ちなみにこの作品のベースカラーは緑、アソートカラーは紫、アクセントカラーは赤になっています。結構お気に入りの作品です。


WS 芸術史講義(ヨーロッパ)1

評価 B78点
約3分の動画×5本を15講義受講して、800字のレポートを提出する。芸術史講義全て共通なので、自分なりのやり方を決めちゃえば夏以降は結構楽になります。
シラバスに参考図書が掲載されていますが、AirU内でも見ることが可能なので私は買いませんでした。その分ノートはしっかり取りました。
レポートは最初は戸惑いますが、だ・である調などの形式をしっかり守っていれば大丈夫。(学習サイトに載っています)
いいレポートにするためには自分の意見を書くこと。調べたことの説明文になったら点数が下がります。私がそうでしたヘヘッ


1年目夏期(2022年7月〜9月)

TW メインビジュアル(イラストレーション演習Ⅰ‐1)

評価:A81点
KUAイラレコースのメインビジュアルを想定して制作する課題。この授業では「マインドマップ」が結構使えると学びましたね。
作品制作する前にテーマを決めて、そのテーマを基に連想されるキーワードをマインドマップ上に書き出してみる。その中から3つ選び、キーワードを基に具体的に何を描くかを決めていき、資料を集める。
この絵を描き始めるまでの準備をしっかりしておくと、見てもらう人に伝えたいことが伝えられる作品に近づけるし、何よりコメントシートが楽!これ以降イラスト自主制作するたびにマインドマップをかいて、何を描きたいのか整理する作業をずっとしています。おすすめです。


TW キャリア論(イラストレーション演習Ⅰ‐2)

評価:A81点
プロイラストレーター兼講師の方々の経歴を聞く授業。すっごい参考になりました。こういう生き方もあるんだな、と知って世界が広がった感じ。
個人的に一番響いたのは寺田てら先生のお話でした。なので課題でも先生の作品を参考にさせていただきました。(キャリア論の課題は先生方の絵柄を参考にして制作するものでした。)自分の絵柄とは全く違うタイプだし、配色もすごく参考になりましたね。プロの作品を研究するのはすごく勉強になりますな~。


WS デジタル演習BⅠ(イラストレーションⅡ-1)

評価:A82点
はじめてのAdobe Illustrator(以下イラレ)。入学当初は本当に何も知らなかったので、イラレ独自の単語が出てくる度に宇宙猫状態になっていました。(授業動画で使用されているイラレのバージョンが少し古くて、説明されている機能が無い!と学生たちが困惑した事件もありました……。)

課題はイラレで名刺を作るというもの。授業動画とYoutubeの動画を見漁ってなんとか仕上げました。が、グループ分けやレイヤー名を変更し忘れたまま提出してしまい評価が下がってしまいました。
トランプ風のデザインは結構気に入っています。卒業式に印刷して持って行きました。


WS 人物キャラクター基礎Ⅰ(イラストレーションⅡ-2)

評価:A80点
人物キャラを四方八方から描いてみる課題。入学前に男女の描き分けやいろんな角度で描いてみるという勉強はしていたので、授業を見ながら復習をしつつ、新しい知識を取り入れようという姿勢で取り組みました。斜め後ろの角度など描くのが苦手なので要復習ですね……。
添削で「線が綺麗」と言われたのがうれしかったですね。その後喜怒哀楽のページが参考作品としてシラバス上に掲載されました!ヤッタネ!


WS イラスト実習Ⅰ(イラストレーションⅡ)

評価:S92点
年齢性別がバラバラの4人以上の人物が室内で食事をしている様子を描く課題。必修科目では最初で最後のS評価!完成まで結構悩んでたので結果が良かったのはすごいうれしかったね~!
背景にごちゃごちゃ描き込んでいくのは自分に合っていて楽しいな~と感じた作品です。色々小ネタも入れて、見ている人も自分も楽しめるような作品を作っていきたいなと感じ始めたきっかけだったと思います。


1年目秋期(2022年10月~12月)

TW アニメーション(イラストレーション基礎1)

評価:B72点
はじめてのアニメーション。小中学生の頃はうごメモで簡易アニメーションを作っていたので、アニメーションに対しては全く抵抗なく取り組めましたし、むしろ楽しんで授業を受けていました。
とは言え本格的に描くのは初めてなので、なかなか滑らかに動かせず苦戦しました。作画崩壊してるアニメで笑えなくなりました。


TW 世界観表現・コンセプトアート(イラストレーション演習Ⅱ-1)


評価:A85点
ここでもマインドマップの説明があります。とにかくこの課題では資料集めがとても大変でとても大事。絵の表現力も大切だけど、それ以上に世界観の設定をどれだけ丁寧にわかりやすく説明することができるかが高得点を狙うポイントだと思ってます。
私の場合はスチームパンクの世界観が描きたかったので、19世紀ごろのイギリスの資料などを探しました。図書館にも行きましたね。結構資料集め大変だったな~……。


WS デジタル演習AⅡ(イラストレーションⅢ-1)

評価:B79点
クリスタの使い方の授業2。
課題はクリスタの3Dモデルを使用して人物キャラクターを描くというもの。この課題に取り組んだ時、大学生活に慣れ始めたのか段々だれてきてしまい少し雑になっています……。それが見透かされたのか評価も下がってたので気を付けようと反省しましたね……。


WS クロッキーⅡ着衣(イラストレーションⅢ-2)

評価:B78点
量が多すぎるので課題の一部を抜粋しました。
着衣になった途端衣服のしわのことも考えないといけなくて、はじめは焦りながらやっていました。でもやることはヌード編と変わらずなので次第慣れてきた気がします。クロッキーに関してはただただ「質より量」ですね。とりあえず描くしかないんだ…!
添削では体に対して頭が小さくてバランスが悪いとの指摘をいただきました。バランスをとるのが課題です。


WS 背景画(イラストレーションⅢ-3)

評価:A83点
パースも個人的に勉強したつもりだったのですが、授業を受けたり課題に取り組んでみると全く知識が足りないことに気づきました。
課題は椅子に座っている人をを描くというもの。アオリ構図にしてみたのはいいものの、顔近くのランプやシャンデリアの傾きが不自然で悪目立ちしています。まだまだ勉強不足です……。


WS 芸術史講義(近現代)3

評価:B75点
春期の課題提出が全て終わり、夏期が始まる前の6月中旬ごろに書いて置いておいたレポートです。次の期が始まる前の何もない時期にWSの授業動画を見て進めておくと楽です。

WS 芸術史講義(ヨーロッパ)3

評価:B75点
ヨーロッパ3は秋期中にやりました。芸術史講義は評価は出るけど、添削がされないので改善が難しいですね。でも心のダメージは少ないのでヨシ!


1年目冬期(2022年1月~3月)

TW 書籍イラスト(イラストレーション基礎2)

評価:A83点
ライトノベルの表紙と挿絵を想定して描く課題。世界観やキャラクターの設定が3種類あり、私は中世西洋ファンタジー風の世界観を選択しました。
今までラノベをあまり読んでこなかった者なので、有名出版社のサイトで表紙イラストの特徴をまとめたり、Kindleでラノベを読んで挿絵を見たり、と調査に時間をかけました。
思いのほか挿絵が難しい!モノクロで明暗差をつけるって難しいんだなと改めて気づきましたね。デジタル感を減らしたい。


TW アートディレクション(イラストレーション演習Ⅱ-2)

評価:A81点
元のイラストに修正を加えてそれを完成させる課題。ゲーム内のスチルイラストを想定しています。こちらもキャラクター設定などは既に設定されています。イラストの子は杏奈ちゃんです。
終始「どこまで修正しちゃっていいの!?」と不安になりながら作成していました。結果元のイラストからかなり離れた作品になってしまったので、終わってからも「これでよかったのか……?」と疑問が残る課題でした。(来年度からはシラバス内容が変わるそうなので期待です。)
とは言え、他の学生さん各々の杏奈ちゃんを見ることが出来たのは面白かったですね!


WS デジタル演習BⅡ(イラストレーションⅣ-1)

評価:A87点
少しレベルアップしたイラレの授業。
課題はSNSアイコン作成。アイコンはTL上ではかなり縮小されて表示されるので、それでもわかりやすいようになるべくシンプルなデザインにしました。今回はグループ分け、レイヤー名の変更をしましたよ。
1年間でだいぶイラレの操作に慣れたと思います。


WS 人物キャラクター基礎Ⅱ(イラストレーションⅣ-2)

評価:A85点
手足、パース感のあるポーズや躍動感のあるポーズをした人物の全身を描く課題。手足描くの苦手人間にとってこの課題はthe修業という感じでしたね。ポージングは全然思いつかないのでたくさん参考写真を探しました。添削でも指摘されたのですが、やはりアオリ・フカンの角度で描くのはまだまだ練習が必要みたいです。精進精進!


WS イラスト実習Ⅱ(イラストレーションⅣ-3)

評価:B70点
衣装デザイン、背景、そして動物についての説明がぎゅっと詰まった授業です。すごい参考になりました。

課題はコンセプトアートのものと少し似ていて、自分で世界観を設定して資料を集め、人物・動物・建物を描くというもの。この課題は条件が細かく設定されていたので(動物は四足歩行、建物は斜めから見た構図など)漏れがないかを確認するのにも一苦労でした。そして資料集めがとにかく大変でした。資料不足で減点されて過去一番低い評価になってしまいました……。


WS キャラクター表現史(イラストレーションⅤ-4)

評価:A84点
今は閉講されてしまった幻の授業です。美術作品の研究についての説明を含んだイラストの歴史の授業でした。すごく美術館に行きたくなります。面白かったな~。
予定ではこの時期に履修するはずではなかったのですが、来年度の負担を軽減するために頑張って単位修得しました。またシラバス変更のお知らせが出るのですが、そのときにキャラクター表現史が無くなることがわかったので急いで受講しました。
来年度のシラバス変更予定のお知らせは必ず見たほうがいいですヨ!!

課題は過去の美術作品を研究して自分のイラストに参考にするというもの。この作品はカラヴァッジョ《ゴリアテの首を持つダヴィデ》を参考にしています。はっきりとした明暗差がとても好きです。でも今見ると私の作品はもっと明暗差つけてもよかったんじゃないか、と反省点が浮かんできました。


WS 芸術史講義(ヨーロッパ)2

評価:A80点
夏期に提出が間に合わなかった分です。夏期にレポートを書き終えて冬期まであっためておこう、と切り替えるのも大事でしたね。
はじめてレポートでAがとれたのも驚きでした。

WS 芸術史講義(近現代)2

評価:B72点
レポートは書けたらえいや!と思い切って提出しちゃうのも大切です。
個人的には近現代の講義内容は難しかったですね。時代が今と近い分想像はしやすいのですが、芸術作品がだんだん複雑になっていくので理解するのが難しかったです。

WS 芸術史講義(日本)2

評価:B74点
こちらも来年度の負担を軽減するために頑張って単位修得しました。レポートの書き方も少しだけ慣れた気がします。レポートに書きたい内容を箇条書きで書き出して、それをうまいこと文章に組み立てていくとなんとかなります。


あまりにも長くなってしまったので2年目の話は別の記事にしたいと思います。ゴメンナサイ‼‼
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

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