気持ち悪い自分を殺せ

障害者の面接会ということで会場に来た。
隣の女性の方が緊張していた。綺麗な人ではない。その人が緊張した面持ちで面接を待っていた。それを見て僕は優越感に浸った。
自分より下の人間だと思ったのだ。
思えば自分が下の人間になる環境からずっと逃げてきたのかもしれない。そうして障害者の面接会場という場所で僕は今自分より下の人間を見て優越感に浸っている。
こんな気持ち悪い考えは打ち消す。
すまない隣の女性。
僕は気持ち悪い。気持ち悪い理由は気合いと根性が足りないからだ。今、この気持ち悪さを僕は気合いと根性で消した。
僕はここの会場の全員と対等になった。
気合いと根性だ。

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