うたの日の薔薇〜48まで
あたたかいミルクセーキは胃に落ちて月の匂いを伝えてくれる
鼻糞を指ではじいてゴミ箱へ I love me とつぶやきながら
食べちゃったプリンのかわりにマカロンを司法取引みたいに渡す
フカヒレを食べた呪いのせいなのか海馬に鮫が群がってくる
愛だった キャラメルコーンを真夜中に買いに走った頃のすべてが
ていねいに海老の背わたを取るように黒い歴史を消した履歴書
逆むけを何度もさわるようにしてひとを愛してしまってばかり
草原でクローバー摘むおさな子を帆船にする一陣の風
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