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職能ごとの壁はすでに溶けはじめている。私が”デザインエンジニア”になるワケ。

こんにちは、いけあつです。

大手自動車メーカーの中でデザイナーとして3年半、仕事をしてきました。

noteでは、デザインエンジニアを目指している自分の等身大の思いや考えを書いていきたいと思います。

初投稿のこの記事ではかんたんな自己紹介とともに、どのような思いでnoteを投稿していくのかについて書きます。


幼いころの将来の夢はレオナルドダヴィンチのような発明家。

プラモデル好きの父の影響で、幼い頃からものづくりや絵を描くことに親しんできました。

小学生の頃、卒業アルバムに書いた将来の夢はレオナルドダヴィンチのような発明家になること。

中学3年生の春くらいに、いざ「自分の進路を考えましょう。」というタイミングで、思春期真っ只中のませた中坊は「レオナルドダヴィンチになりたいです!」

なんてピュアなことを言えるわけがなく、その当時持っているなけなしの知識を絞り出して「クルマづくりに携わる仕事がしたい」と、将来の夢をオブラート包んでいました。

その言葉に対する親や教師からのアドバイス

「クルマづくりをしたいなら高専(工業高等専門学校)を出とけば大丈夫だ!家から車で15分!近いし!」

と背中を押されて高専へと進学しました。

そして5年間メカニカルエンジニアリングを学んだのです。

高専3年生が終わりに差し掛かるころ、たしか流体力学や熱力学を勉強していた時期。

力学の計算によって決まる部分以外の機械の形状は誰がどうやって決めているのかに興味が湧いてきました。

たとえば、クルマの外側の形状はなぜメーカーや車種ごとに色々形状があるのか?

流体力学の計算から空気抵抗のいちばん少ない理想の形が導き出されるとしたらすべて同じ形状になるはず。。。(ちなみに空気抵抗のいちばん少ない理想の形状は流線型です)

大手自動車メーカーにエンジニアとして勤めた経験のある高専の先生に質問してみました。

そうして、プロダクトデザイナーという職業の存在を知ったのです。

具体的に、和田智さんや奥山清行さん(お二方とも日本を代表する世界的カーデザイナー)の名前を教えてもらい、彼らの書籍やWebを使って調べれば調べるほどに、プロダクトデザイナーの取り扱う領域の広さとクリエイティビティの可能性に惹かれていきました。

高専4年生の夏が終わる頃、千葉大学工学部デザイン学科への編入学を決めました。

高専で学んだメカニカルエンジニアリングの知識を生かすこともできるはず。

そう思い、たくさん調べて心踊らせたカーデザインを専攻することにしました。

在学中に国内大手自動車メーカー各社のインターンシップへ参加しながら3年間勉強をし、ご縁にも恵まれ、大手自動車メーカーのデザイナーとなることができました。


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明日、世界がどうなっているのかも見えない時代。職能ごとの壁はすでに溶け始めている。

グローバル全体で約1000人近くを擁する大きなデザイン部門の中の1人として、様々なプロジェクトに携わっていく充実した日々。

そのなかで、人々の生活をよりよりものにするプロダクトをデザインする喜びや楽しさを感じるとともに、肌身で感じ始めたある危機感も大きくなっていきました。

それは、「世界全体が移りゆくスピード」と「自動車業界という巨人が進化するスピード」の違いから、2つが徐々に乖離していっているのではないか?

この巨人の体のほんの一部分である小さな自分という個が、今こうして生きている目の前の世界から遠ざかっていっているではないだろうか?

という危機感です。

この危機感に駆られ世界を見渡すと、今この瞬間にもいたるところで新たな価値が生まれ、世の中をより良い方向へと推進させていっていることを感じました。

それと同時に、新たな価値が生まれる場所に共通して現れる存在にも気づきます。

職能の壁を超えながら社会に価値を提供する「越境者」と呼ばれる者たちの存在です。

とくに、新たな価値を生み出す0→1のフェイズではデザインとの壁を越境する者たちが多いことに気づきます。

ビジネスとデザインを越境する者、経営とデザインを越境する者、エンジニアリングとデザインを越境する者。。。

「越境者」と呼ばれる彼らの存在との出会いにより、今まで自分が点として蓄積したことたちが繋がりそうな予感。

そして、本当に自分のやりたいことの輪郭が徐々にはっきりとし始めました。


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デザインエンジニアに俺はなる。

デザインとエンジニアリングを越境しながら価値を生み出す越境者「デザインエンジニア」

これが今、大手自動車メーカーに所属する工業デザイナーである私が次のステップとして設定した姿です。

ITが世界を牽引する現代においてデザインエンジニアを名乗るには、今もちあわせているメカニカルエンジニアリングの基礎的な素養だけでは役不足です。

UI/UXのような昨今話題に上がる分野のデザインとも親和性が高い「ソフトウェアエンジニアリング」の勉強を始めています。

オリジナルのプロダクトをリリースして、世の中をもっと楽しくしていく予定です。

自分の思考を言語化しnoteに投稿していくことで、成長していけたら良いなと思っています。

拙い言葉や文章ではあるけれど、これからクリエイターを志す方や、いまの自分と同じ志をもつ方々の人生の一助となれる日が訪れたら良いなとも思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

つづく


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