妊娠は変化のチャンス(8)辞めるなら迅速に辞めて余裕をつくれ

後ろ向きなモチベーションでは人は動かない

前回の記事で、私が自分的働き方改革に乗り出したのは34歳の秋のことでした。

まず、会社を辞める準備を始めました。

仕事に忙殺されながらも考えたことは
「武器を手に入れるべく、新しいことを学ばなくては」ということ。
そして、流行(?)しつつあったウェブ系のオンラインスクールに入ります。

マーケティング、ウェブデザイン、ライティングなどの勉強は
当時の仕事と似た業界だったため基礎知識はあり、
どのみち自分にとって有益になると思ったのです。

しかし、その期待は外れます。

自分の働き方を考えれば、学びの余裕なんてどこにもありませんでした。

スクール生にも本業の忙しい方はたくさんいて、
それでも学びの時間を取れる方はいるようでした。

勉強は朝活にしています!

通勤電車で講座動画を見ています!

時間の先取りで計画を立てることが大切!

どれも試みました。
で、どうだったかというと

平日の朝は出社後の仕事のことが気になって学びモードになれない。早起きするために睡眠時間を削るのも無理。

通勤電車は眠すぎて立っているのがやっと。動画視聴なんて無理。

週末は平日の疲労が溜まり、HP 0状態で受ける講座は頭に入らず。

一応スクールの課題は期限までに提出しようともがいたものの、
100%向き合えていないこともあり、身になったとは言えず中途半端に終わらせてしまいました。

そして、この失敗のそもそもの原因を私は勘違いしていました

本業に追われて時間がない、、
でも時間は作るものだよね?

脳のモードを切り替えられない、、
でもモチベーションがあればやれるよね?

どちらも会社でよく言われる言葉でもありました。

こうしてできなかったことの言い訳を自分自身に問い詰め、
すべて「自己管理能力が低いから」と結論づけていました。
本業で多忙な中やりきっているスクール生と比較して、自己評価していたのです。

今の私から言ってあげられることは
順番が違ったからじゃない?」ということ。
学業編と同じなのです。

〜挫折の原因の真相〜
自分の納得感がないまま選び取ったものに、
モチベーションも何もない

学んでないな〜😂

まず他の人ができているかどうかは関係ないじゃん。
だって「忙しい」「疲れてる」のレベルって比較しようがないよね?
話だけ聞いて、私より忙しそうなのに頑張ってるこの人えらい!って思うけど
業務内容も違えば能力差も計れない相手の忙しさや疲労具合なんて分からないよね?

大金を払って受講したけど残念な結果に終わったって事実を、胸が痛むけど認めようよ。
学びながらも感じていた違和感を素直に受け入れよう?
コーチングも受けていたけど、やっても目標に近づいた気がしなかったよね?
そもそも目標に気持ちが入ってなかったからでしょ?
別にウェブデザイナーになりたいと思ってないし、
ライターには興味があったけど、誰かから依頼された記事を誰かの意図に沿って書きたいとは思ってなかったよね?

↑その時はうまく言語化できなかったモヤモヤを、今ここにぶちまけました。

つまり、選んだ学びは欲しい学びじゃなかったんです。

「会社を辞めたい」が一番のモチベーションで、何をやりたいかが分からなかった。
他のスクール生との大きな違いはここだったんだと思います。
みんな、収入アップや憧れの職業に就くという前向きな目標に向かって努力していました

それでも、次の目標が決まっていないと仕事を辞めちゃいけないと思っていた私は、
当時は自分なりに棚卸しや分析を行ったつもりでした。
クリエイティブなことが好きだし、営業で培ったヒアリングスキルを活かしたい。
そうして選んだのがウェブ系のスクールだったわけですが、
疲弊し切って判断力が低下したままの脳みそでやった分析なんて、薄いし浅いに決まってますよね。
スクールの比較検討もせずに入会したことからも、判断力の無さが分かります、、

後悔しても戻らないことはわかってるけど
お金と時間に対する悔いはマジで消えません😭

だから、何度でも、たくさんの人に伝えたいです。
自分の気持ちや望みに正直に向き合って、前向きに選択していってほしい。何事も。

結論、まずやるべきは「会社を辞める」だったわけです。
会社を辞めて余裕を作り、じっくり自分と向き合うべきでした。

一番根底にある望みをさっさと叶えてやればよかったんですね。

そして「余裕を作る」でつながりますが
学業編で紹介した、YouTube大学の動画でも言っています。

3つの余裕を手に入れろ
まず時間の余裕から作れ
と。

時間的余裕ができるとお金の余裕が生まれ、
時間とお金の余裕が心の余裕を生む。

時間もお金も余裕がないのだから、勉強に励む心の余裕なんて1ミリもなかったわけです。

もっと早く知りたかった、、

決断の遅さは周りを犠牲にする

学びをなあなあにしつつも
退職の機会を伺い続けた35歳の秋のこと。

ようやく会社を辞めることが決まりました。

きっかけは、新人が入社してくれたことです。
(結局自分できっかけ作れてない😂)
彼女には並々ならぬ感謝をしています。

私は営業所で唯一の営業マンで、6年間一度も後輩ができませんでした。
入社当初の同期は早々に辞めてしまい、社内に本音を話せる相手はゼロ。

本来、自分で考えて自分のやり方で成功したい私の性格では
上司や先輩から提案という名の命令を受けて営業をすることは、苦痛でしかなくなっていました。(でも呪いその5の影響があるから逆らったりできない)

誰かとこの苦しさを共有したかったんだと思います。

まだ私が退職意思を示す前だったはずですが、
その後輩が
「よく1人で何年も頑張ってましたね!普通、無理です」
と言ってくれました。
せっかく来てくれた新人にヤバい会社と思われたらいけない、そう思っていた私には意外な出来事でした。
「でも私はメンタル激強なんで大丈夫です、辞めません」
ここまで言ってくれて、頼もしいばかりでした。

そんな後輩の強さに支えられて、辞めるまでの数ヶ月は少し楽しみながら仕事ができました。

しかし、そんな後輩のこともがっかりさせることになります。

そもそも会社が彼女を採用したのは、人を増やして会社を大きくしていこうという改革のためでした。
ゆくゆくは私に役職を与えて、部下をつけようと考えてくれていたんです。

そんな状況で辞めたいと言ったら、失望されるのではないか。
残していく人を裏切った。そう自分を責めてしまうのではないか。
それが怖くて、辞める意思を伝えることに躊躇していました。

しかし、それは私の感情の問題です。会社には関係ないですよね。

会社からしたら、辞めるなら早く言ってほしかったに決まっています。
辞めると言えばその時点で募集をかけたでしょうし、
人が減る前提での採用活動に切り替えられたはずです。

採用された後輩は、すぐに私がいなくなることで大変な思いをしました。

辞めて迷惑をかけることには変わりないので、それなら早い方が良かったよね。
と、今なら冷静に理解できます。


このような経験から、仕事に関しては次の観点で検討することを決めました。

前向きなモチベーションで頑張れる仕事を探そう。
組織に身を置くことはやめよう。(上司や先輩というものに逆らえない性質はどこへ行ってもついて回るだろうから)

今の添削の仕事はこの条件にあてはまっています。
全くの無職にならないために始めた副業ですが、
この仕事がヒントとなって今、新しい挑戦をしようとしています。

次回は、会社を辞めてから今日までのことをお届けします。
主体的な選択によって世界が変わる感覚を、皆様にも感じていただけたら幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?