平昌day3【裏】おもてなしをするのは誰?

「お・も・て・な・し」。滝川クリステルさんがそうスピーチして、2020年の夏季五輪は東京に決まった。有名なスピーチだけど、なんだか他人事。で、おもてなしってなに?

私は平昌で「おもてなし」をしてもらった。

開会式の日、ソウルから平昌に向かう新幹線でお隣になったマダム。一人で乗っている私に話しかけてくれた。息子さんが奈良にいて、私もつい最近奈良に行きました、日本が大好きですと。息子さんの写真を見せてくれ、片言の日本語と片言の英語で一生懸命話してくれる。途中、旦那様からビデオ電話がかかってきた時も隣の私を紹介してくれ、旦那様ともお話しした。韓国にようこそ。ニコニコ。おそらくそう言っていた。

また別の日に、新幹線でお隣になったアジュンマ(おばさま)。韓国語で話しかけてくる。あ・・・あ・・・としか反応できない私。言葉が通じないのはすぐわかったはず。それでもアジュンマは、韓国語でガンガン話しかけてくる!その勢いはすごかった。おそらく、ひとり旅の私を案じてくれているのだ。そして、韓国に来てくれてありがとうと言っているのだ。何度も手を取り感謝の意を示してくれた。飴をいっぱいくれた。目的の駅で降り損ねないかをずっと気にしてくれていた。

コンビニの店員さんも、地元すぎる銭湯でも、おばさまは皆話しかけてくれた。お互い言葉はわからないけど、なぜか会話はできた。韓国のおばさまはお節介で人情深いのかな。みんなニコニコ。勢いがある。そして飴をくれる。大阪のおばちゃんに似てる!大阪出身の私には懐かしい。

現地の言葉がわからない。文字も読めない。そしてひとり旅。やっぱりどこか不安だった。そんな時に、現地の方が話しかけてくれる。助けてくれる。歓迎してくれる。ものすごく嬉しく心強い。言葉じゃない、気持ちなんだ。これがおもてなしだと心から思った。ボランティアや、大会関係者の方にももちろんよくしてもらった。でも、おもてなしをするのは、その国の人みんななのだと思った。

東京五輪のおもてなし。おもてなしをするのは、東京の、日本の私たちだ。平昌でいただいた恩は、東京でお返しする。必ず。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

6

いけち

平昌五輪体験記

2018年冬季ピョンチャンオリンピックのレポ。 2020年東京オリンピックに繋げたい! 表verは視察レポート。見たもの経験したもの。 裏verは心が動いたもの。ひっそりと個人的な呟き。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。