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プラごみってホントに多い

わたしたちは毎日の生活で大量にごみを排出しています。職場にも住居にも、ごみ収集所がありますが、いつもキレイに整頓してくださっている担当の方には本当に感謝です。
 日々の生活でホントに多いと実感するのはプラスチック類です。日々の食料品はもっぱらスーパーマーケット。野菜・果物・肉・魚・弁当・惣菜・パン・納豆、何を買ってもプラスチックで包装されています。資源ごみとして分別してから捨てるので、プラスチックの量(軽いですが嵩がすごい)に毎日圧倒されます。
 実際、日本の家庭ごみに占めるプラスチックの割合は、どれくらいなのでしょうか?環境省が毎年実施している、「容器包装廃棄物の使用・排出実態調査」というものがあります。調査方法としては、8都市(東北1、関東4、中部1、関西1、四国1)において、A:比較的古くからの戸建て住宅地、B:比較的最近に開発された戸建て住宅地、C:共同住宅、をそれぞれ選んで、ごみステーション等に排出されたゴミを回収し、手作業で分類・測定を行うというもののようです。現時点で最新の令和3年度のデータがこちらのページに掲載されていたので、数値をエクセルファイルにコピーして、グラフを作ってみました。ここでは、主にゴミの材質に着目して、紙、繊維、プラスチック、ゴム・皮、草木、生ごみ(厨芥類全部)、スチール、アルミ、その他の金属、ガラス、その他、で割合を出しました。

重量のトップスリーは、紙、生ごみ、そしてプラスチック

図1は、重量での割合です。湿重量となっているので、水気の多い生ごみは乾燥させたりせずにそのまま測定しているということだと思います。トップは紙で34%、次が台所からでてくる生ごみで28%、そしてプラスチックが15%がトップ3です。

図1. 家庭ごみに占めるゴミの種類の重量割合分布(環境省「令和3年度 容器包装廃棄物の使用・排出実態調査より」)

容積で見ると6割がプラスチックで、そのうち9割が容器包装プラスチック

図2は容積での割合です。プラスチックが56%を占めていて圧倒的な存在感を示しています。水気の多い生ごみは5%と小さくなります。

図2. 家庭ごみに占めるゴミの種類の容積割合分布(環境省「令和3年度 容器包装廃棄物の使用・排出実態調査より」)

これらプラスチックの内訳をみると、パック・カップ・弁当容器・商品の袋や包装、ペットボトル、レジ袋、発泡スチロールトレイなど、いわゆる容器包装プラスチックが重量比で86%、容積比で90%を占めていました。
 日ごろ感じていたプラスチックごみの存在感が、全国平均数値で裏付けられました。プラスチックごみの排出量はゼロにしなければなりません。

以下は、環境省ウェブページの数値をコピーしたエクセルファイルです。

タイトル写真はNHKクローズアップ現代より

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