社会人になって結婚したあたりから、ほぼ毎日だらだらと晩酌している。

勤めから自営業になり、夜勤がなくなり、365日に354日ほど晩酌する生活が数年続いた。どうにかせねばイカンと思いながら、家に帰ると風呂に入ってビールのプルトップをプシュっとする瞬間に、「ああ、今日も俺がんばった」的な快感があり、なかなかそこから抜け出せなかった。

ある日、植山周志さんというMBXライダーの「Dropbox CEO Drew Houstonが教えてくれた成長するためにやること3つ」というブログ記事を読んで、No Meeting Wednesdayという概念を知る。週一日水曜は予定を入れないようにして、「緊急ではない重要な仕事」をこなしていくという習慣付けである。

自分で言うのもなんだが、根が素直で単純なので、早速次の水曜から予定を入れず晩酌もせず、その時間を結婚してから20年以上の未整理の写真や動画を整頓する時間に当ててみた。

「おもいでばこ」は、Buffalo社の外付けHDで、テレビに繋いで簡単に写真や動画が編集できるすぐれもの。量販店では売っておらずAmazonで購入できる。デジタルの写真や動画を、直接SDカードを差し込んだり、HDをUSBにつないだり、PCやスマホのアプリからWifi経由で飛ばしてやると、またたくまにおもいでばこが取り込んで、写真の情報を読み取り、カレンダー順に整頓してくれる。それをテレビを通して、リモコンでサクサク見ることができるので、超お勧めである。

ここで問題になるのが、アナログの動画や写真。

紙の写真は、スマホなどでテカらないように撮影し、おもいでばこに飛ばしてから、情報の日時を変更すると、カレンダーにすっと収まってくれる。

アナログ動画が曲者で、昔の８mmテープの情報を抜き出そうとしたら、機械が壊れてみたり、どうにかしてビデオデッキのHDに呼び込んだら、mp4フォーマットでないので、おもいでばこが認証してくれなかったりして、四苦八苦なのである。結局、たどりついたのでは専門の業者で、ダビングコピー革命というところが良さそうなので、まとめてお願いするつもりである。

おもいでばこのカレンダーの日にちが、写真でどんどん埋まっていくと、自分の人生のパズルが埋まっていくようで、快感。

これでしばらく、毎週水曜日にやることが出来て、気がつけば週１回の休肝日が習慣になって、いい感じなのである。

＊写真は、私の心の原風景のひとつです。