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関東最北端のまちで、深呼吸。【6月6日 茨城県茨木町〜大子町】

旅も6日目。関東地方は梅雨前線の足音も聞こえてきたので、今日は東北への入口、関東最北端のまちを目指すことに。昨日夜更かししてしまった娘は、はなちゃんからのお手紙を手ににぎりしめ、少しぼんやり、いつもよりも静かなスタート。旅の疲れもあるんだろうな。大丈夫かな。今日はゆっくり過ごそうか。

茨城県久慈郡大子町(だいごまち)。私がお世話になっているgreenz.jpでも連載をご一緒していて、前から気になっていたまち。連日の車中泊で疲れた身体を癒すため、そろそろゲストハウスにでも泊まろうと思い「Lahar-Guesthouse」に電話したところ、なんと営業日ではないのにお部屋をご用意していただいてしまった。なんてありがたいんだろう。いい出会いがありそうな、あたたかな予感とともに車を走らせる。

梅雨入り前最後の晴天かな。気持ちいい。運転にも慣れてきた。

水戸から車を走らせること約1時間。急に山が深くなり、新緑あふれる景色に目が奪われる。水戸の友人がぼそっとつぶやいた「袋田の滝」が気になって検索したところ、目的地のすぐ近く。ちょっと立ち寄ってみようか。

近くの観光売店の有料駐車場に車を停め、滝までのトンネルをてくてく。急にひんやりした空気に包まれ、バテ気味だった娘のテンションもあがり、小走り気味に滝の見物スポットへ。心地よい水の音とともに、岩肌を滑り落ちる滝の涼し気な光景が目に入ってきた。あぁ、気持ちいい。

今日の娘は写るよりも撮る派らしい。

平日とあって、観光地ながら人もまばら。会う人会う人、息子や娘に声をかけてくれる。「子育てがんばれよ!」なんてパパにエールも。笑 赤ちゃん連れの放浪家族、珍しいのかな。「育休取って旅してるんですよ〜」「へぇ、日本一周!こんなちっちゃい子連れて。気をつけてよ〜」立ち止まりつつ会話を交わして。先を急ぐことなく、時間を気にせずに旅できるって、幸せだな。

ランチをいただくため、大子町の中心街へ向かい、まちをぶらぶらと。

昔ながらの商店街ながら、こんなレトロで落ち着いた建物も点在する、どことなくホッとできる大子町。「daigo cafe」に心惹かれて、店内へ。のんびりゆっくり、家族の時間を楽しむ。お店の方もときおり声をかけてくれて、その絶妙な距離感が気持ちいい時間。

ランチ後は、早々にチェックイン。笑顔で迎えてくれた小松崎ご夫妻にご挨拶して、久しぶりのお布団でお昼寝タイム。

意外と疲れていたのかな。2時間半、子どもも大人もたっぷりと眠っってしまった。少し早く目覚めた私は、ゲストハウスからの新緑あふれる景色をみながら、しばし、深呼吸。雲が出てきたな。明日はもう、梅雨入りかな。

世界中を旅されてきた小松崎さんとの旅の会話も、本当に楽しくて。私たちの旅のプランに「いいですね〜」と何度も賛同してくださり、少し違う視点もださったり。もっともっと、冒険したくなる。

夕飯はdaigo cafeの方も小松崎ご夫妻も勧めてくださった「だいこん」へ。ライター仲間が絶品と言っていた奥久慈しゃもをいただく。

貴重な部位を使用した焼き鳥、大子の美味しい野菜焼き、焼鳥丼、レバーパテ。それはもう、幸せの味。ここでも店員さんに「遠くから来たのね〜」とサービスしてもらったり、子どもと遊んでもらったり、たくさんエールを送ってもらった私たち。ゲストハウスのお部屋に付いている温泉につかり、リビングルームでくつろいで、お布団へ。

まちの人々に、景色に、お食事に、心も身体も満たしていただいた一日。ときにはちょっぴり贅沢して、充電も大事ですね。

ありがとう、大子町。明日は東北入りします。



貴重な時間を割いて読んでくださったこと、感謝申し上げます。みなさんの「スキ」や「サポート」、心からうれしく受け取っています。