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「マイペースで行きます」という言い訳

「俺はマイペースでやるわー」「まあ、私はマイペースで行くよ~」という言葉は、言い訳として使われることがある。

ヤマシタさんが書いてたことにも似てる。

「マイペース」という言葉は、仕事でもプライベートでも、いろんなところに顔を出す。なんでもいい。たとえばダイエットとしよう。

「やべっ!体重70kg超えちゃったよ。痩せないと腹がまじやばい」
「俺も俺もー」
「よし、2人で一緒にダイエットしよう。一人より二人の方が続くしな!」
「よし、やるか!」
「じゃあまずは毎日30分のランニング始めて、ジムには週2回以上行って、夜は炭水化物抜いて、しばらく断酒しよう」
「えっ、そこまでやる…? んじゃ俺はマイペースでいいかなぁ…」

この言葉は、相手や周りがこういうときに出る。

「ウッシ、行くぜェェェ!」

「えっ!お、俺はマイペースで行くわ……」

この場合、この言葉は、「(俺は、お前や周りの人に着いていく自信がないから)マイペースで行くわ」という文脈で使われている。

これ、ほんとやめた方がよくて。

僕は心が清らかなのでそんなこと思ったことないけど、言われた人の多くは「チキン野郎が!」って思ってるよ。

あと、一番良くないのが、自分自身への影響。

言葉の影響力は大きい。いつも使っている言葉は潜在意識の奥深くまで染み込み、いずれその人そのものになる。

「マイペースでいくよ」と言う人は、「本気を出せばあいつらと同じスピードで同じゴールまで到達することができるけど、今回は気分が乗らないからマイペースで行く」という自己催眠をかけている。

俺はできる。俺はできる。でも今回は自分のペースでいく(やらない)と。

これね、本当に危ないよ。いい歳して使い続けてる人は、この気(け)がある。

「(俺は、お前や周りの人に着いていく自信がないから)マイペースで行くわ」じゃなく、「(俺は、お前や周りの人に着いていくつもりがないから)マイペースで行くわ」という意味で使う場合もある。

先のクラウチングスタートの若者が「行くぜェェェ!」とイキってるとき、「あらあら元気ねえ。私たちは急いでいないし、周りの景色を楽しみながらみんなでゆっくりマイペースで歩いていくから、お先にどうぞ」という場合だ。

これならわかる。

僕は別に全世界の「マイペース」を否定したいんじゃない。ペースなんて、その人が自由に決めれば良い。当たり前の権利だし、みんながみんなマッチョに全力で走るべきなんて思わない(そんなの気持ち悪い)

ここで言いたいのは、その言葉を言い訳に使うな、ということだ。

マイペース (my pace) は、自分に合った方法・進度を指す和製英語。 そこから派生して、他人に左右されず、自らの方法や進度を崩さない性格の人間を指すときにも使用される。(出典:Wikipedia)

やった分だけ、必ず自分に返ってくる筋トレと違って、ビジネスの世界はすべての努力が報われる保証はない。むしろほとんどの努力は報われない。努力のすべてが報われることはないが、成功者は全員努力をしている。相関は決して高くないが、確実に因果がある。だから、努力しない限り、一目置かれる人間にはなれない。

「一目置かれた人間になりたい。でも、自分のペースは崩さずに」

これだけは言っておく。

この世でのあなたの価値は、相対的に決まる。あなたが死ぬ気でやろうが、マイペースでやろうが、相対的に価値が高いと認められれば、一目置かれるだろう。

この世には天才と秀才と一般人がいる。天才は類稀(たぐいまれ)なる才能を持ち、生まれた瞬間から勝利が約束されている人と思われがちだが、そうではない。彼らは、その領域で異彩を発揮するいくばくかの才能と、秀才の何倍も努力を続ける才能を持っているのだ。秀才が天才に勝てない理由はここにある。

天才や秀才が、全力で走っている。走り続けている。一般人の僕らが、マイペースで走ることが、相対的にどういうことか、言わずもがなである。

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僕は、山に登る。遅いながら、自転車(ロードバイク)で峠も登る。脚は限界で、心拍数190で心臓を吐きそうになる。でも、仲間はグイグイ登っていく。

そのとき、僕は「マイペースで行くんで、先に行ってください!」とは言わない。「もうちょっと限界なんで、先に行ってください」と言う。

マイペースという言葉を言い訳に使うの、もうやめようぜ。

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