写真の方は僕ではありません。レンポジです。

ほんとね、バイト経験ってすごく貴重だと思うんですよ。多くのバイトは、いつも自分が使っているお店やサービスを、お金を払う側ではなく、もらう側から見る視点を与えてくれます。

時給としてお金を稼ぐこと以上に、その経験こそ、もっとも貴重な財産になるんじゃないかなと。

ここで、さっと資産と資本の違いをおさらいをば。

トライバルにも数人の学生バイトがやってくるときがあるけれど、大学時代にカイシャでホワイトカラー的なバイトをやるなんて考えは（知識がなくて）1mgもなかったし、仮にあったとしても馬鹿すぎてやれなかったと思う。だから、うちに来ている学生バイトとか、本当に尊敬する。君たちエライ！

以下、僕のバイト経験。普通のものからちょっと変わったものまで20個くらいやったんだな。

一般系

・セブンイレブンの店員
・ファミマの夜勤
・CO-OP（生協）の品出し
・ファミレス（味の民芸）のホールスタッフ
・中華料理屋の厨房＆デリバリースタッフ
・寿司屋の厨房＆デリバリースタッフ
・クリーニング屋のデリバリースタッフ
・居酒屋の厨房

ガテン系

・ビルメンテナンス（掃除というより工事）
・地中奥底の掘削
・陸送
・大工
・製紙工場の荷積み
・造園業（街路樹の剪定）

サービス系

・コンサートスタッフ
・カラオケボックス店員
・子ども向け体操のお兄さん
・スポーツショップ店員

営業系

・某教育商材の飛び込み営業
・某自動販売機の新規設置営業

季節バイト

・ビバレッジスタッフ
・宅急便の配送スタッフ

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コンビニの科学的な商品仕入も、レジから定期定点でお客さんを見る社会学的おもしろさも、先入れ先出しも、棚卸しも、ファミレスで激切れしてくる顧客対処法も、クッソうまいチャーハンのつくり方も、餃子のパリパリむっちりな焼き方も、寿司屋の出前での「お釣りとっといて♡」の断り方と最後にはスマートにもらう方法も、居酒屋厨房地獄の実態も、土方現場で親方に（早期に）一目置いてもらう処世術も、輸出用の車を船に積み込む陸送スタッフのドライビングテクニックも、親父の大工としての背中も、街路樹剪定のプロの仕事も、盛り上がっているオーディエンスに水をささなければならないコンサートスタッフの憂鬱も、体操をしている子どもを見守る母たちの温かく厳しい目と、「セールスお断り」「猛犬注意」ってシールが貼ってある家が狙い目だ。あれは、売り込みをされると買ってしまうからこないでくれというサインなんだ。わかったな！と教えられ、本当に2枚のシールが貼ってある家に飛び込み営業したら、ホウキをもったおじいさんと猛犬に追いかけたれたことも、工事現場のプレハブ小屋にいる現場監督に「自動販売機を置いてください」と泣きついたら「お前、なんでこんな仕事やってんだよ」と15分くらい人生を語られたことも、自動販売機にジュースを詰めるために24缶入りのダンボールを8箱くらいかついで走り回ったことも、工場内でフォークリフトの名人芸を習得したことも、冬のお歳暮シーズンに夜まで宅配便でいろんな家に荷物を届けると、みんな「夜までご苦労さま」「寒いでしょ、これ飲みなさい」とびっくりするくらいみんな優しくしてくれたこと――。

ぜんぶぜーんぶ、バイトしなかったら知らなかった世界だったし、これらのバイトで経験したことが、いまの僕を形づくっている。つまり資本になっているんだなあ…と感じます。

よく社会人になったら、まとまった時間がなくなるからいまのうちに留学とか世界一周とかやっときな、という話があるけども、僕は半年あるなら1か月間のバイトを6個経験するって選択肢もアリなんじゃないかと思う。だって、その経験は、生涯の中で、そのときしか経験できないプライスレスな体験（からの資本）だから。

ということで、学生諸君。バイトは時給じゃなく、経験価値で選びませう！

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