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自分が一ヶ月で「真に価値ある仕事」をしている時間って、どのくらいあるんだろうって気にならない?

突如、価値レポ(価値日記/価値ログ)というものをひらめいた。今日一日、自分は真に価値ある仕事を何時間やったのかだけを記録する日記。

仕事は、つまるところ、何に、どのくらいの時間を投下して、どんな価値を、どのくらい創出したのかに尽きる。

経営者であれば、高い視座で、解像度が低く、抽象度が高い事柄を考え、大方針を示すことや、中長期的に最も重要度が高い採用活動へのコミット、新規事業の創出などに多くの時間を投下し、価値を生み出すべきだ。

一方、現場のスタッフは、地上の視座で、解像度が高く、抽象度の低い具体的な案件や業務を、期限内に、できる限り質の高いアウトプットとして創出することに時間を投下し、成果を出す。

とまあ、きれいに書くとそうなんだけど、日常的な業務はきっとそんなに美しくは進んでいない。

朝出社して、パソコンを開いて、メール、チャットツールの未読チェックと返信をしながら、いつも読んでいるニュースサイトで最新情報をチェックしたり、FacebookやTwitterを追って、RTしたり、コメントしたり、リプライしたり。

そんなことをやっているうちに昼になり、ランチにでかけ、帰ってきたら眠いからコーヒーを飲みながらFacebookやったりTwitterやったり。

やばいやばいと今日のTODOに取りかかろうとしたら外出や会議が入ってて、それ終わったら夕方で、なんとか提案書を一本仕上げて19時になり、会食(飲み会)に向かう。

そんな一日を過ごしたことはないだろうか。

これ、とってもおもしろいビジネス小説なんですけど、この中で「人、性善なれど、性怠惰なり。」って言葉が出てくるのね。「人はみんな良い人だけど、一方で放っておくと怠ける生き物である」と。これ、ほんと、まさにそうで。

サラリーマンであれば、朝出社して、夜まで会社にいれば、なんら価値を創出していなくても、月末になれば定額の給与が支払われる。

でも、その給与の源泉は、誰かが創り出した価値が市場(クライアントやユーザー)と交換され、得た対価(お金)から支払われている。あなたがもし「今月たいした仕事してねーなー」と思っているなら、今月の給与は、誰か他のスタッフが創出した価値(稼いだお金)をフリーライド(タダ乗り)してワケマエをくすねたことにほかならない。

100億歩譲って、それは良しとしよう。

でも結局、そのツケを支払うのは将来の自分である。「性怠惰」で、誰かが創出した価値にフリーライドし続ける癖が付いた人は、その甘い汁の味が忘れられなくなる。ダメリーマンのいっちょあがりというわけだ。

あなたに限ってそんなことはないだろうが、「人、性善なれど、性怠惰なり。」だから、念には念を入れ、自己を律する仕組みが必要だ。

それが、本題の「価値レポ(価値日記)」というわけ。

やり方は簡単。一日の終わりに

(1)自分じゃなきゃできない高付加価値の仕事
(2)自分がやった方が良い中付加価値の仕事
(3)自分じゃなくてもできる低付加価値の仕事
(4)TwitterやFacebookをやっていた時間
(5)何もしていなかった時間

についてそれぞれやった時間数を思い出し、価値レポ(日記)には、(1)の時間だけ記録するのだ。それだけ。

もちろん、累積矢面時間は(1)だ。

所定内労働時間は一日8時間、残業なしなら一ヶ月で160時間働く。1日1時間残業したとして、180時間。あなたの一ヶ月での(1)は、何時間と記録されているだろうか。

仮に同じ月日が流れたとすると、年間2,160時間働く。仮に、(1)が200時間しかなかったら、1日1時間弱しか、高付加価値を創出していないことになる。

となると、あなたはフリーライダーの可能性が極めて高く、かつ、転職しようにも外部労働市場で高い価値が認められない人間に成り下がってしまっているかもしれないのだ。

大事なことだから、もう一度言う。

仕事とは、つまるところ、何に、どのくらいの時間を投下して、どんな価値を、どのくらい創出したのかに尽きる。そして、その累積付加価値創出時間こそが、キャリアや市場におけるあなたの価値となるのだ。

今日という一日は、明日も、明後日も、来週も、来月も、地続きでつながっている。俺はまだ本気出してないだけ、という言い訳は、ブーメランとして未来の自分に返ってくる。

過去、どんな日記も続かなかった人でも、数字を書き込むだけならできるだろう。

一番恐れることは、思うようにダイエットができず、そのうち、体重計に乗ることが怖くなって、数ヶ月間、体重計そのものを遠ざけた生活を送ってしまうことだ。いわずもがな、人の体重は、そのときに劇的に上がっている。

自分の毎日の付加価値創出時間に目を向けたくなくなったら、だいぶ黄色信号だよ。

Evernoteでもスプレッドシートでもなんでもいい。いろんな意味でびっくりすること請け合いだから、つけてみな!

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