認知感情_サムネ

仕事で付き合う人を「好き嫌い」だけで選んでいると、いずれ限界がくるかもよ、というお話

誰しも「好きな人」と「嫌いな人」がいますよね。

「嫌い」まで行かなくても、「なんかこの人、苦手だなぁ」「あの人とはいまいちソリが合わない」レベルなら相当な人数いるでしょう。

社会人、企業人とは言え人間だから、苦手な人、嫌いな人は自然と避けるようになります。直属の上司だったら逃げられないけど、参加自由なプロジェクトだったり、任意のワーキンググループだと、「好き」な人たちで集まって、楽しく仕事ができる環境をつくってしまう。それが普通です。

でも、それだと、この先、いずれ限界がくる可能性が高いと思うのです。

この図を見てください。

私たち人間は、何に対しても、無意識のうちに認知的態度(良いか悪いか)と、感情的態度(好きか嫌いか)の2つの軸で考え、選択をしています。

「良い・悪い」の認知的態度は、たとえば商品やサービスの場合、「便利だ」「使い勝手が良い」「機能的だ」といった知覚品質を指します。

仕事関係で認知的態度をとらえてみると、「尊敬できることが多いか、少ないか」と言い換えることができます。

すると、こうなります。

それぞれの象限で、頭に浮かぶ人いますね?(笑)

で、ですね。

右上(Ⅰ)の人がたくさんいれば、そりゃ幸せです。尊敬できることが多くて、好きな上司・同僚・部下なわけですから。

でも、世の中、そんなにパラダイスじゃないので、当然、左上(Ⅲ:尊敬することは多いけど、苦手(嫌い)な人)や右下(尊敬することは少ないけど、好きな人)の方がたくさんいるわけです。

ちなみに、左下(Ⅳ:尊敬することが少なくて、嫌いな人)の人と付き合っていることほど、一度きりの人生で時間の無駄遣いはありませんので、ソッコーで脱出しましょう。百害あって一利なしです。

さて、図で見ると一目瞭然ですが、仕事上で付き合う人を、「好き・嫌い」を優先し、右側に絞ってしまうと、長い目で見て自身の成長チャンスを摘んでしまっているリスクが高まります。

人口ボリュームと確率論で考えれば、Ⅰはとても希少部位なため、あなたの近くにいる人数はたかが知れています。だから、あなたはいつもⅡ~Ⅳの人に囲まれて仕事をしています。

Ⅰの人は忙しいから、あなただけにかまっている暇はありません。Ⅲを排除し、右側で生きている人は、いつの間にか、周りがⅡの人たちだらけになります。

ウマが合う、一緒にいて楽しい、などを優先し、Ⅱのひとたちと多くの職業人人生を過ごすと、何の成長もしないまま、いつのまにか2~3年が過ぎていた、なんてことはザラにあります。

いつまでもその関係の中で仕事ができ、終身雇用で定年できるのならいいですが、異動もあれば、転職もするかもしれません。右側優先で仕事をしてきた人たちは、「私はXXXができます」「XXXにおいて、私の右に出る人はいません」と自信をもって言える人はいないでしょう。

ムカついて、ムカついて、大ッ嫌いでしたけど、いまの私は、あのときにXXさんから教えられたことがすべての礎になってるんだな、と感じます」みたいなことが一切ないわけですから。

もちろん、どんなにスゴくて尊敬できることが多い人でも、人間として破綻していて、一緒にいると物理的・メンタル的に病んでしまうくらいヤバイ相手の場合は、この限りではありません。そんな人とは違う惑星で生きていきましょう。

ということで、一度、あなたの周りにいる人を、Ⅰ~Ⅳのメガネを通して見てみてください。Ⅰの人を大切にしつつ、Ⅱとは適正な時間を、Ⅲとは適正な距離で適正な人数、付き合っていってみてください。

Ⅱの人たちだけとつくるコンフォタブルゾーンに気をつけろ。そして、Ⅲの人、あなたの人生にとって、意外と重要ですぞ。

あ、人間関係は鏡ですからね。相手からも、あなたはⅠ~Ⅳで見られているということを、くれぐれもお忘れなく。

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