みんな、本を書こうぜ!
みんな、note好きですね。
毎日せっせとnoteを更新している、書くこと大好きっ子の皆さんに言いたいことがあります。
みんな、せっかくだから本出しちゃいなYO!!
20代の頃、本の著者なんて自分とは別の世界に住む天上人で、雑草のような自分が本を出すなんて、夢のまた夢ェ!と思っていました。
そんな僕が、30歳ではじめて本を出すことができ、いままで9冊の本を出版させてもらえたことは、運もありますが、ちょっとしたことを頑張っただけです。
本を出すことによって(決して大げさではなく)僕の人生は大きく変わりました。
日常的にnoteを書いている人は、水を飲むように、自然に1,000~3,000文字を書くことができています。一般的な書籍は10万字で、それは3,000文字の記事✕30個という単純計算では語れないしんどさはあるものの、決して天上人だけが成し得る偉業ではなく、誰でも、コツと努力しだいで、チャレンジすることができるものだと思います。
ここでは、本を出すことのメリットと、一番重要で、かつハードルが高い出版社の探し方(出版企画の通し方)についてまとめます。
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本を出版することのメリットは5つあります。
それぞれ簡単に解説します。
(1) その道の専門家と認知され、社会的信頼度が向上する
このメリットが一番です。本の出版は(広告ではなく)PRに似ています。なぜ人は広告よりも新聞やニュースサイトの記事を信じるのか。それは、その記事は(記事の当事者ではなく)第三者のメディアによって選定されて出ているからです。
出版社から本を出すことは、誰でもできることではありません。だからこそ、そこに価値が出る。この人はその道の専門家と出版社が認めたんだな、というお墨付きが付いてくるわけです。ここが電子書籍(のみでの)出版と一番大きく違うところでしょう。
(2) 取材やセミナー講師の依頼が増えることで良質な引き合いが増える
PRの世界には、「メディアを一番見ているのはメディアの人間である」という言葉があります。わかりやすく言えば、新聞や専門誌で取り上げられるとテレビが取材が来る、ということです。
この法則は、「本を一番読んでいるのは、メディアの記者やセミナー事務局である」にも当てはまります。
記者が専門家を探しているときや、日経や宣伝会議など、多くの教育講座(ビジネスセミナー)を運営している担当者が次のテーマ(講師)を探すときは、ネットで検索するか、書店に行きます。誰がこの道のプロか、自分のイメージに近い論を唱えている人は誰か、日常的に探しているんです。
本を出版すれば、これらの人の目にとまる可能性が向上し、取材、メディアへの寄稿、セミナー講師の依頼が増加します。セミナー講師が増えれば、間違いなく良質な仕事の引き合いは増加します。
(3) 頭の中の暗黙知が形式知化され、知識が体系化される
数万字の文章を書いていくと、何度も「あれ、ここロジックが合わないな」とか「あ、この言葉の定義、曖昧だな」ということが出てきます。頭の中ではある程度まとまっていると考えていたものでも、文章に落とそうとすると途端に筆が進まなくなる。
これは、パワポでチャートばかりつくっていると見過ごされてしまうのですが、文章だとごまかせません。
私たちの頭の中は、意外なほど曖昧な暗黙知で満たされていて、パワポの提案書や、日常業務は何となくそれでやり過ごせるんですけど、数千~数万文字の文章に落とそうとすると、完全に形式知化されてないとうまく書けません。
一般的なビジネス書の文字数である10万字という圧倒的な文章を書くことによって、頭の中に入っていたモヤモヤの暗黙知が、全て理路整然と綺麗に体系化される。
これ、すごく大きなメリットなんです。
本を書いた後のセミナーは、「わかりやすかった!」と、評判が良いはずです。何しろ、頭の中がスッキリと形式知化されてるんですから、聴いてる方もわかりやすいこと請け合いです。
このメリットは5,000~10,000字程度のnote記事でも得ることができますが、一冊の本を書く過程でぜひ実感してほしいポイントです。
(4) プロの編集者が並走してくれる
わかりやすい文章を書くことにそれなりに自信がある人でも、プロの編集者によるプロの編集を体験すると、「これがプロの所業か!」と感動をおぼえるはずです。
プロの編集によるプロの編集、まじやばいよ、とか、スゲー当たり前のことを言ってますが、本当にすごいんです。
「こんなにわかりやすくできるものなのか!」「すごい!プロが書いたみたいになった!」と震えると思いますので、ぜひ体験してみてください。
(5) 印税が入ったり、親孝行になる
出版社や契約内容によって変わりますが、印税はだいたいこんな感じです。
本出した人に「イヨッ!印税長者!焼肉おごって!」とか気軽に言うの、もうやめようって思うでしょ?(笑)
ビジネス書の出版は、印税なんて執筆に費やした深夜や休日のご褒美みたいなもの。メリットは上記(1)~(4)に集約されます。
あくまで副次効果ではありますが、親孝行にはなります。うちなんて「トンビが鷹を産んだ!」と大騒ぎになり、書店で20冊くらい大量に予約して親戚中にばらまくなど、その喜びようは大変なものでした(その光景を見て、「あぁ、苦労したけど、本出して本当に良かったナァ…」と思いました)
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ここからは、「本は出版したいけど、無名な自分の本を出版してくれる出版社を見つけるなんてできそうもないし、何から始めたら良いかゼンゼンわからないYO!!」という人のために、出版に向けた具体的な方法を(独断と偏見で)書いておきます。
ある程度の再現可能性はあると思いますが、n=1ですし、過去のことなので、あくまで一個人の経験談ということで読んでください。
無名な人間が本を出版するためにやるべきこと
私が最初の本『独立コンサルタントでメシを食う技術』(同文舘出版)を出したのは2004年のこと。30歳のときです。
当時はフリーランスとして独立したての駆け出しマーケティングコンサルタントで、何の実績もないし、僕のことなんて誰も知りません。
若いし、独立したてなので、会社という金看板もなければ、単独でのセミナー登壇歴もない、ヒビの入ってない卵のような存在。しかも、割ってみたら中身は空っぽかもしれないという。だからこそ、「成り上がるために本を出版してセルフブランディングしたい!」と無邪気に考えていたわけです。
そんな無名な若者に出版社から執筆の依頼なんて来るわけがありません。どうしたら良いのかわからなかったので、とりあえず本の出版に関わる下記の本を読みました(すべて絶版ですが、そのぶん中古で安く買えます)
次の2冊は比較的最近の本。僕は読んでませんが、評判も良さそうですし、買うならこっちを買った方が良いかもしれません。
本気で本を出したいのなら、「本の書き方本」は絶対に読んでおいた方がいいですよ。これらを読まずに戦略も戦術もありません。
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過去に僕が読んだ中で一番参考になったのが『ビジネスマンは、本を書こう』(畑田洋行著)でした。本が出版されるまでの流れや書籍企画書の存在、その書き方まで具体的にまとめられており、ものすごく参考になりました。
その本をたよりに書籍企画書(←これが一番重要!)と当時のプロフィール、少しばかりの実績などを資料にまとめました。
次にしたことは(自分が本を出したい)出版社リストの作成です。本というのは、出版できさえすれば良いものではありません。どの出版社から本が出るかによって本の重み(信頼感)や書店での配本力が変わってきます。
そのため、「ここから出るといいなぁ」と思える出版社を30社程度リストにまとめ、そのすべてに書類を送りました。もちろん突然。担当編集者名がわかることは少ないので、ほとんどが「ビジネス書編集担当者様」宛て。
ただし、出版社に持ち込まれる書籍企画書は毎日数十件とも言われます。ただ送っただけではすぐにうず高く積まれた他の企画書の1つになってしまいます。そのため、門前払いを食らうことを覚悟の上、一件一件電話をかけ、企画書が届いたかどうかを確認し、ぜひ一度目を通してほしい旨を伝えました。
そこから待つこと2週間。なんと3社から「一度会って話を聴きたい」とメールをいただけました。そのうちの一社が同文舘出版さんだったわけです。企画書を見てくれた編集者の方はとても熱い方で、本の書き方を一から教えてくださいました。凄まじくキビシイ方でしたけれど、当時いただいたアドバイスはいまでも一生の宝物です。
とまあ僕もこんなゲリラ的なやり方で何とか本の出版に漕ぎ着けたわけです。雑草野郎がふんぞり返っていたって、書籍出版なんて夢のような話は、天からふってはこないんですから。
一冊本を出版すると、世の書籍編集者の方から「この人は10万字の文章を体系立って書ける人」と認識されるため、次の本の出版が決まりやすくなります。
そのため、この業界に来て一番最初に『キズナのマーケティング』(アスキー新書)を出版するときは(頼れるご紹介者を一人介したことも大きかったですが)比較的スムーズに出版に漕ぎ着けることができました。あとは流れに身を任せました。
僕は9冊も出させてもらったし、次はうちのスタッフがスターダムにのし上がる番!と、最近はスタッフの出版支援をしています。
これはシニアコンサルタントと新卒2年目の子が書いたLINE本。共著者とはいえ、新卒2年目で本の著者ですからね。すごいです。
音楽・エンタメ業界で知らない人はいない(?)モダンエイジの高野修平。彼も、ブログ書きまくる→出版社探す→決まる→1冊目出る→次々出る→講師増える→業界でのセンセイポジションを獲得する、というサイクルに入っています。
トライバル最大部署の事業部長・高橋遼による渾身の一撃。マーケティングど真ん中がテーマで、処女作・単著は、すごいことなんです。彼もいまや(謙虚な)著者センセイです。
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なぜいまこの記事を書いたかというと…。
2019年5月31日に、『ウェブデザインの思考法』(金 成奎 著)が出版されます。金さんは(トライバルのグループ会社である)ネットイヤーのシニアアートディレクター。
献本してくれたときに、「実はこの本、池田さんが過去(2013年)に書いた『みんな、本を書こうぜ!』を読んだことがきっかけで、出し(せ)たんです」と言ってくれたんです。
自分が書いた一本のブログが、人の人生に大きな影響を与えた!という感動。嬉しい。
為せば成る、為さねば成らぬ何事も。
次は皆さんの番です!
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当社(トライバルメディアハウス)では(池田がフルコミットして)マーケターの「知る→わかる→できる」を支援し、マーケターの成長やキャリアアップを実現するためのオンライン無料学習サービス「MARPS(マープス)」を提供しています。会員登録するだけで、池田+豪華ゲストのコンテンツをすべて無料でご利用いただけます。マーケティング担当者が抱える、現場で発生しがちな課題解決を助ける学習プログラムがてんこ盛りですぞ!どんな学習プログラムを提供しているのか、まずは以下リンクからチェックしてみてください。マーケティング全体を”体系的に”学びたい方、お待ちしてます〜!
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