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シングルタスクのすすめ 副業はシングルタスクで進めよう


「作業効率を上げたいけどなかなか上がらない」
「並列して作業できるマルチタスクの方がいいのではないか」
「シングルタスクにあんまりいいイメージがない」
など、日々作業に追われている人たちの中にはシングルタスクについてマイナスイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

確かにシングルタスクには不器用といったイメージもあります。

しかし、シングルタスクはとても効率的な作業方法なのです。

本記事ではシングルタスクの概要、種類、メリット・デメリット、やり方について紹介します。

この記事を読めば、シングルタスクの印象が変わるでしょう。

シングルタスクについて興味のある人はぜひ参考にしてみてください。

シングルタスクとは

シングルタスクは1つの作業が完了するまで他の作業に取り掛からない方法です。1つの作業に集中力を注ぐことで生産性や質が大幅に改善します。

運転や工事現場など、集中力を必要とする作業や危険な業務などはシングルタスクが必須です。

シングルタスクは日常生活で無意識に行なっています。

たとえば、ゲームしていたり、面白い動画を見ていたり、したら予想以上に時間が経っていたという経験は誰にでもあるでしょう。これらも1つのことに打ち込んでいるため、シングルタスクの1つと言えます。

シングルタスクは日常的に行っている行動で、仕事に取り入れるのは簡単です。

シングルタスクの種類

シングルタスクにも種類があります。1つのことに打ち込むのは変わりません。しかし、作業の打ち込み方に違いがあります。

以下に、具体的なシングルタスクのタイプを紹介します。

1つの作業に集中するタイプ

1つの作業に集中するのはシングルタスクの中でオーソドックスなものです。このタイプは、綿密な段取りが必要です。

シングルタスクでは複数ある作業を優先順位で分け、それぞれに制限時間を設けて作業に取り掛かります。

作業に集中するタイプは1つの作品を作り上げるときに有効です。

考察したり改善したりする段階を作業時間から完全に排除しており、生産性が格段に上がるのが特徴です。ただし、作業中は他の行動ができず、緊急事態に弱い側面もあります。

似た系統の内容を集め1つの作業として扱うタイプ

複数の作業の中で同じ操作で処理できるものをひとまとまりとして扱い処理する方法です。シングルタスクに慣れている人や仕事の経験が豊富な人ができる方法で、作業時間の大幅な短縮が可能です。

同系統一括処理タイプは事務処理やデータ整理などに使われます。

しかし、あくまで同じ処理方法で処理していくため、作業や仕事の深掘りは出来ません。

シングルタスクのメリット

シングルタスクには多くのメリットがあります。いくつか知っておくと取り組む姿勢に違いが生まれます。

以下に、シングルタスクの具体的なメリットを紹介します。

取り組んでいる作業を確実に終わらせられる

シングルタスクは確実に作業を終わらせられます。このタスク法は作業が完了するまで次の作業に取りかからない方法です。

シングルタスクでは取り掛かる作業が膨大な量だったり、やる気が出なかったりしても次に進めず、作業を完遂させなければなりません。

作業の質が7割以上で良い仕事では処理能力の大きな向上が見込めます。
また、制限時間を設けると追い込む効果がかかり効果的です。

自分の処理能力を超えない

シングルタスクは自分が出来る作業の量を大きく超える事はありません。マルチタスクの場合2つ以上の作業を並列的に行うため自分の処理能力を超えてしまうことが起こります。

しかしシングルタスクの場合、目の前にある作業に取り掛かるだけで、混乱したり作業のキャパオーバーがないのです。

シングルタスクでは余裕を持って目の前の作業に取り組めます。

アウトプットの質が上がる

シングルタスクでは作業の質が上がります。シングルタスクは1つのことに集中できるためマルチタスクの時よりも高い精度の作業ができるのです。アウトプットレベルの向上は芸術家やエンジニアが代表的です。

また、別種類の物事を並列して考える必要がなく、改善・修正といった工夫が行いやすくなります。シングルタスクでは高いスピードでPDCAサイクルが回せるのです。

アウトプットの質は経験により上がっていきますが、シングルタスクは高い質の経験が積めるため、新しい事業やスキル習得に適しています。

管理がラク

シングルタスクは管理がラクです。マルチタスクは物事を平行して考えなければならず、バランスや自分の処理能力、作業自体の入れ替えも考慮するため大変です。

シングルタスクは優先順位をつけ順位の高いものから処理していけばよく、管理がラクなのです。シングルタスクは予定や段取りに時間を取られません。

メモ帳に優先順位をつけたメモ書きで管理できるのもシングルタスクのメリットと言えます。

シングルタスクのデメリット

シングルタスクにもデメリットは存在します。デメリットはどれも少し工夫してしまえば問題ありません。それぞれの特性を正確に理解し事前に対策しましょう。

以下に、シングルタスクのデメリットを紹介します。

1つの作業しか出来ない

シングルタスクは作業を1つに絞って行う方法です。複数のことが並列してできません。

作業が複数ある場合は優先順位をつけて1つ1つ処理します。マルチタスクが必要な作業でも処理スピードが速ければシングルタスクで対応できるかもしれません。

どうしても並列で行わなければならない作業はマルチタスクで処理しましょう。

飽きてしまう

シングルタスクは慣れてくると飽きてしまう可能性があります。作業が1つに絞られていることに慣れ、余裕が生まれてしまうからです。この場合、作業の負荷を上げると改善します。

制限時間を繰り上げて仕事のハードルを上げるといいかもしれません。時間に追われている間は他のことを考えられず、飽きる余裕もなくなります。

また、休憩時間を多めに摂ることも重要です。シングルタスクは休憩を含めた報酬を増やすとモチベーションが維持できます。

隙間時間が活用できない

シングルタスクは集中するための方法です。シングルタスク中は集中できない環境を排除している影響で電話やメールなど雑務ができません。特にフリーランスに大きなダメージを与えます。

この場合、作業時間を1時間ごとに区切り、こまめに電話やメールをチェックすると良いでしょう。クライアント側に3時間以内、遅くても6時間以内に返信すると伝えておけば問題ありません。

シングルタスクのやり方

シングルタスクは作業に集中すればいいというわけではありません。有効に使うためには準備が必要です。

以下に、有効なシングルタスクの方法を紹介します。

集中できる環境を作る

集中できる環境を作りましょう。作業エリアに邪魔が入る、気が散ってしまうなどの環境ではシングルタスクの効果を発揮できません。

シングルタスクでは邪魔になる雑務を事前に終わらせ、電話をサイレントマナーにし、やるべき内容を見えるところにセットします。趣味や好きなものといった気が散るものは一時的に撤去しましょう。

時計とストップウォッチがあればより効果的です。

必要な作業すべてピックアップする

作業の全体像を把握します。行うべき作業を全てピックアップしてください。メモ帳に書き出すと分かりやすくてオススメです。500円前後で売っている電子メモ帳も経済的なので利用してみてください。

ピックアップの段階で作業のもれが発生していると作業予定通り進めるのは困難です。必要な作業は30分ほど時間をかけ、漏れや抜けが無いのか確認してください。

各作業に必要な時間を決める

ピックアップされた作業ごとに時間を設けます。全ての作業を終わらせる時間を先に決め、作業ごとに分けていくといいかもしれません。

全ての作業を終わらせる時間が2時間でこなす作業が4種類の場合、1つの作業は30分で完了しなければなりません。作業の種類によって45分にしたり25分に短くして調整してください。

設定した時間で作業の負荷が決まるため、短めに設定すると良いでしょう。

段取りを決める

優先順位をつけましょう。段取りは作業をはじめに持ってきたり、後回しにしたりしても問題ありません。段取りの基準は自分の経験や価値観で決めてください。

気が乗らない日は簡単な作業を前半に持ってきて徐々にレベル上げていく方法もあります。調子がいい日は難しい内容を積極的にこなしていきましょう。

作業に取り掛かる

作業に取り掛かります。作業に取り掛かりはじめたら手を止めないようにしましょう。作業を中断してしまうと時間だけが過ぎてしまい集中力が持続しません。

また、他の事もしてはいけません。並列処理になってしまいます。難しい内容で並列処理すると効率が悪くなってしまい大きな損失です。

作業が始まったら振り返らずに突き進んでください。修正・改善はよほどのことがない限り次のコマで行えばよいのです。

シングルタスクに慣れてきたら

シングルタスクに慣れてきたらより作業効率を上げてみましょう。シングルタスクの場合、管理方法を工夫します。作業自体にテコ入れする必要はありません。

以下に具体的な工夫を紹介します。

休憩もタスクの1つ

休憩を1つの作業として扱います。シングルタスクはタイムプレッシャーを利用しているため本人が思っている以上に疲れている場合がほとんどです。

タイムプレッシャーは後半になってくると疲労により効率が悪くなってしまいます。

タイムプレッシャーでかなり時間を短く設定したときは必ず休憩時間を入れます。1時間のタイムプレッシャーに対し、30分の休憩を入れましょう。

ポモドーロテクニックを取り入れてみる

ポモドーロテクニックは長時間のタスク処理に有効な方法です。25分間作業し5分の休憩を繰り返します。

大幅に体力を削らず集中力を切らさないようにするには適していますが、大量に作業こなさなければならない局面では非効率的です。

集中力を高いレベルで維持し続けたいときに利用しましょう。

体力に自信があるならタスクが終わるまで取り組む

タスクが終わるまで制限時間なしに打ち込む方法です。シングルタスクが合っている人には適した戦い方と言えます。

タイムプレッシャーなしのシングルタスクは高レベルな作業を求められているとき、改善・修正するときに利用するといいでしょう。

制限時間なしのシングルタスクは作業に集中力を使い切る方法です。

また、途中で休憩するのが嫌だったり、とにかく早く作業を終わらせたい時は制限時間なしで作業に打ち込んでみてください。

まとめ

今回はシングルタスクの概要、メリット・デメリット、やり方について紹介しました。

シングルタスクは作業特化の方法で完了するまで次の作業に取りかかれないのが特徴です。

マルチタスクとは違い注意力が散漫にならないため高い生産性が期待できます。新しい作業やスキル習得にはシングルタスクがおすすめです。

シングルタスクには大きく分けて2種類のタイプがあります。1つの作業だけをこなすものと似た系統の作業を1つの仲間として一括処理する方法です。

前者は作品を作るときに使われ、後者は事務処理なので体験できます。作業内容や自分の経験でどちらが合っているのか判断してから計画を立てましょう。

シングルタスクは1つのことしかできません。そのため段取りが重要になってきます。作業する内容を漏れやダブりなくピックアップし、割く時間と優先順位をつけましょう。

作業に取り掛かったら手を止めないでください。7割程度の精度で終わらせましょう。次のコマで修正・改善していきます。

シングルタスクは制限時間も設けてこなすだけではありません。1ランク上の方法も試してみてください。


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