池田洋介

パフォーマー&数学講師

池田洋介

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最近の記事

Practice makes Perfect

「Practice」という言葉は「練習」と訳されることが多いので、「Practice makes perfect」という言葉を「地道な反復練習を繰り返し繰り返し行うことが完璧を作る方法である」という意味でとらえてるいる人は多いですよね。 でもこれって元の意味とはかなりズレがあることに最近気がつきました。 「Practice」は本来「Theory」の対義語。つまり机上の「理論」「理屈」に対しての、「実践」とか「実行」の意味なんですね。だから「Practice makes p

    • ページ送りのライフハック

      Kindleの辞書機能は英語の書物を読むときにはとてつもなく便利で一度使うと手放せなくなります。最近は読みたい洋書はほぼ電子書籍で購入して、パソコン上で読むことにしています。 日本語の本も同じアプリで読むのですが、こういうとき少し不便なのは和書と洋書でページの送る向きが逆になることです。例えば和書を読んでいてページを送るつもりで矢印の「←」キーを押したときに、ページ送りの設定が洋書のままになっていると、意図に反してページが戻ってしまうことがあるのです。「あれ、この人またさっ

      • 映画「The walk」を観て

        ときどきは普通の映画レビューも。 今はなきニューヨークの貿易センタービルの間にロープを渡し、その間を渡るというゲリラパフォーマンスを行った大道芸人フィリッププティーの自叙伝を映画化した作品。監督はロバートゼメキス。 先行する作品として「マンオンワイヤー」というドキュメンタリーがあって、映画はこのドキュメンタリーの中で語られた内容を割と忠実に取り込み、多少の脚色も加えながら分かりやすい物語としてまとめている印象を受けました。ただね、作品としてのインパクトの面では先のドキュメ

        • 「ながら」の方が何故か集中できる

          この本文で書こうとしている内容とは直接関係なのですが最近盛んに言われるようになった「ながらスマホ」という言葉ってちょっと面白いなと感じています。普通「AをしながらBをする」というとき行動の主目的はBであって、Aはあくまでその付帯というイメージですよね。例えば「パンを食べながら歩く」場合は「歩く」ことが行動のメインで、パンを食べているのはあくまでそのついでです。 そういう観点で言えば移動中にパンを食べる行為も、タバコを吸う行為も、スマホをいじる行為もすべからく「ながら歩き」と

        Practice makes Perfect

          料理って意外とアバウト

          ドイツで2ヶ月生活して決定的に変わったことは何か。それは「料理」ができるようになったことです。それがどうしたと思われるかもしれませんが、何を隠そうこの私、「料理」はこの40年ほとんどやったことがなかったんです。料理に関する苦手意識は僕にずっとつきまとってきました。 その源を自分なりに分析すると小学校の家庭科の授業までさかのぼります。その日は「ゆで卵」を作る授業で、詳細は忘れてしまいましたが、水の量や水に入れる塩の量を計測し、さらにゆでるプロセスを細かく段階に分け、ここは何分

          料理って意外とアバウト

          重さと固さ

          よく言われることかもしれませんが、他の言語を学ぶ面白さというのは、それを通して自分が当たり前に使っている日本語の特異性、しいては日本という文化のもつ特異性に気がつけるということにあると思います。特異性というのが少し言い過ぎなら、知らず知らずに従っている思考の型とか癖みたいなものを発見できると言い換えてもいい。 高校の英作文のときに 「私は家に傘を忘れた」 を英訳するときに 「I forgot my umbrella in my house」 としてはいけないと言われ

          重さと固さ

          ルールと運用

          毎回、海外遠征のたびに悩まされるのが航空会社ごとに決まっている手荷物、預かり入れ荷物のサイズと重さ規定。規定を越えてしまうと決して安くない超過料金が発生してしまうので、道具を軽くなるように作り替えたり、時にはやる演目を変更したりもしながら、なんとか定められた範囲に納めることを考えます。 今回の旅では機内に持ち込む手荷物の分量が多くなってしまったので、この機会にと機内用のスーツケースを購入することにしました。 機内に持ち込む荷物は「飛行機の棚に入るサイズ」でなければいけない

          ルールと運用

          ランニングとラジオ

          「ランニング」と「ラジオ」が僕の趣味になってからかなり長いですが、この2つ趣味がセットとして優れているのはそれが同時にできるという点につきます。つまり「ラジオを録音しておいて、それをランニング中に聞く」ということが可能だということ。これを習慣にしておくと、ランニングすることがラジオを聞く動機付けになり、逆にラジオを聞くことがランニングすることの動機付けになります。一方が滞りそうになったときに、もう一方がそれを再稼働する動力源になってくれるというのが長続きの秘密なのかもしれませ

          ランニングとラジオ

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          例えば色紙を渡されて 「なんでもいいから一言書いてください」 と言われるのがとても苦手です。 当たり障りのないことを書いてしまえばすむ話しなのですが、そこは根っからのサービス精神なのか、あるいは他人と同じになってしまうことへの恐怖心なのか、多少なりとも気の効いた一言はないかとついつい探してしまうのです。 「なんでもいいから」 はそういう変な気負いを少しでも減らそうという気遣いなのでしょうが、それすら「(とは言え、あなたならさぞかし面白いことを書いてくださるのでしょう

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