広告クリエイティブ職は聖書も分かりやすく語れるのか? その15。

広告代理店クリエイティブ職のわたくしがプロテスタント教会の日曜学校でお話する機会をいただいております。今日は新約聖書。バプテスマのヨハネというイエスさまが伝道を始める直前に荒野に現れた預言者のお話。イエスさまがいらっしゃる前に場をあっためる、前説みたいなもんでしょうか。悔い改めるというテーマでお話しました。

ルカによる福音書3章1節から14節
1)皇帝ティベリウスの治世の第十五年、ポンティオ・ピラトがユダヤの総督、ヘロデがガリラヤの領主、その兄弟フィリポがイトラヤとトラコン地方の領主、リサニアがアビレネの領主、 2)アンナスとカイアファとが大祭司であったとき、神の言葉が荒れ野でザカリアの子ヨハネに降った。 3)そこで、ヨハネはヨルダン川沿いの地方一帯に行って、罪の赦しを得させるために悔い改めの洗礼を宣べ伝えた。 4)これは、預言者イザヤの書に書いてあるとおりである。「荒れ野で叫ぶ者の声がする。『主の道を整え、
その道筋をまっすぐにせよ。 5)谷はすべて埋められ、山と丘はみな低くされる。曲がった道はまっすぐに、でこぼこの道は平らになり、 6)人は皆、神の救いを仰ぎ見る。』」 7)そこでヨハネは、洗礼を授けてもらおうとして出て来た群衆に言った。「蝮の子らよ、差し迫った神の怒りを免れると、だれが教えたのか。 8)悔い改めにふさわしい実を結べ。『我々の父はアブラハムだ』などという考えを起こすな。言っておくが、神はこんな石ころからでも、アブラハムの子たちを造り出すことがおできになる。 9)斧は既に木の根元に置かれている。良い実を結ばない木はみな、切り倒されて火に投げ込まれる。」 10)そこで群衆は、「では、わたしたちはどうすればよいのですか」と尋ねた。 11)ヨハネは、「下着を二枚持っている者は、一枚も持たない者に分けてやれ。食べ物を持っている者も同じようにせよ」と答えた。 12)徴税人も洗礼を受けるために来て、「先生、わたしたちはどうすればよいのですか」と言った。 13)ヨハネは、「規定以上のものは取り立てるな」と言った。 14)兵士も、「このわたしたちはどうすればよいのですか」と尋ねた。ヨハネは、「だれからも金をゆすり取ったり、だまし取ったりするな。自分の給料で満足せよ」と言った。Copyright: 日本聖書協会

悔い改める

悔い改めるという言葉、知ってますか?普段使わない言葉だと思います。今日は、今日の主人公バプテスマのヨハネさんが悔い改めなさい!といろんな人に言ったお話。

悔い改めるという言葉は 悔いる と 改めるという言葉、行動の二つでできています。みなさん、やんなきゃよかったーというコトってありますか?失敗しちゃったなーということありますか?

最近、わたしは悔い改めました。わたしの場合は、健康診断に行くとそうなります。体重を測って、血液検査をして、、、と。そこで何がわかるか、いままでのどんな生活をしてきたかがわかるわけですね。体重が増えていました。そのあと、病院の先生に居残り!と言われて、先生とお話をします。どんな生活をしていましたか?と。何を食べてましたか?どのぐらい運動してましたか?などなど。その時はもう「すいません」という感じです。これが悔い改めるのひとつめの「悔いる」 ダメだったなーという状態ですね。

そして先生と約束をします。食べ物に気をつけますと。どういう生活をしますと宣言します。先生から2週間後にちゃんと約束した生活してますか?とメールが来るんですね。
悔い改めの「改め」食生活を改めた、変えてますか?とメールが来るんですね。ちゃんと改めていますか?と。最近は揚げ物やらに気をつけて頑張っています。悔い、改めるのはなかなか難しいですね・・・。

その難しい悔い改めをその当時のイスラエルの人に求めた、悔い改めなさい!と言ったのがバプテスマのヨハネさんです。ザカリアさんの子供のヨハネさん、生まれる時から神様からその役目を頂いていました。2節の後半から3節ですね。罪の赦しをえさせるために悔い改めの洗礼を宣べつたえたと。

その頃のイスラエルの人々の生活は、ローマに支配されていて、いい生活ではありませんでした。そんな中、旧約聖書からある神様との約束をちゃんと守っている人が減り、約束を人間が勝手に解釈してしまっていて、神様の方を向かずに生活する人が増えてしまっていたんです。そんなときに現れたのがバプテスマのヨハネさんです。
みなさんの生活は、ダメですよ!と。その時のバプテスマのヨハネさんは「ラクダの毛皮を着て、いなごを食べていた」と言われています。めちゃくちゃワイルドだったんですね。そのワイルドなおじさんに言われたら怖いですよね。バプテスマのヨハネさんのところに集まってきている人は、何か自分は間違っているということはうすうす感じていたとは思うんですね。そんな人に何を言ったか。

「マムシの子らよ。」と。カエルの子はカエル、という言葉をご存知でしょうか?マムシと聞いてあんまりいいイメージないですよね。マムシの子らよ、とこのままぼんやり育っててもマムシの子供なんだからマムシにしかなれないよ!と厳しいですね。だから変わらないと、改めないとダメだよ!と言ってるんですね。そこでもうひとつ面白い言葉をおっしゃいます。
「我々の父はアブラハムだ、という考えを起こすな」と。これはどういうことか。先月までお話をしていたアブラハムのお話ですね。イスラエルに住んでいる人はアブラハムの子供だから、愛されているから、何をしても大丈夫や、と甘えてたらだめだよ!と。選ばれた民族だから大丈夫なんてことはないよ!と。

「いっておくが、神はこんな石ころからでもアブラハムの子達を作り出すことがおできになる」と。アブラハムの子なんていうものは意味がないということを強烈にいってるんですね。アブラハムの子ブランドなんて意味がないぞと。さらにワイルドなおじさんは厳しいことを言います。

「斧はすでに木の根元に置かれている。良い実を結ばない木はみな、切り倒されて火に投げ込まれる」と。みなさんは木なんです。その木がちゃんとよい実を実らせないとダメですよ。もう切り倒す直前ですよ。もう時間ないですよと。言っているわけなんですね。怖いですね。

そこまでいわれちゃうとそれを聞いている人は聞きますよね。「では、わたしたちはどうすればいいのですか?」ってね。
それに対してバプテスマのヨハネさんは「下着を2枚持っているものは、1枚ももっていないものにわけてあげなさい」と。
そのころ、ローマの代わりに税金をとっていた徴税人の人には「きまった分より多くとるな」と。兵士には「誰からも金をゆすりとったり、だましとったりするな」と。

これ見てると面白いですね。みんなこういうことができていなかったんですよね。みんな貧しい人をほっておいていたし、徴税人の人は決まった分より多くお金をとっていたし、兵隊さんはお金をだましとっていたりしたんですね。
バプテスマのヨハネさんが、言ってることは、びっくりするようなことではないですよね。無理ということではなくて、ある意味、そりゃそうだよね、という話です。でもそれもできていなかったんですね。

うすうすやったほうがいいと思うことでも人間はできない、神様の方を向いていれば、神様からいただいた命を神様のために使う。神様と契約しているのであればやって当然なこともできていなかった、自分はダメだー、ということに向き合うということもできていなかったんですね。

悔い改める、まず、悔いるということは、自分の罪と向き合うということ。あー、自分は神様を第一に考えずに自分を第一に考えて、うすうす気づいていた、自分こういうことダメだなーとおもっていたのにそれに向き合ってことなかったということなんですね。

バプテスマのヨハネというワイルドなおじさんはその、まず、向き合いなさいと、見て見ぬ振りはするなと、見て見ぬ振りをして、なんとかなるやろー、僕らはアブラハムの息子、という民族なんだから大丈夫やろーと。
でもここに集まってきた人はそこにうすうす感じている人なんですね。その集まってきた人にたいして、悔いて改めなさい。と行動を変えなさいとおっしゃっているんですね。まず、うすうすあかんな、と思っていたことから、少しでいいから変えて行きなさいといっています。これが2000年前のお話。

さて今日みなさんは教会に来ています。教会に来て、このバプテスマのヨハネさんのワイルドな問いかけを聞きました。「まさか、このままでええとおもってるんちゃうやろな!」と。どうですか?みなさんは悔い改める必要はありますか?自分を中心に考えてしまって、あーあんなことしちゃったなーとかありますか?まず、そのことに向き合うこと、ちゃんと悔いること、そしてのそのことを改める一歩を踏み出せるかどうか。そのことをワイルドなおじさん、バプテスマのヨハネさんは今も私たちに問いかけているんですね。

今日みなさんに覚えていただきたいのは、悔いて、改めるということ。それをイエス様は待っています。そして悔い改めた人を愛を持ってお赦しになってくださいます。その愛を知る場所がこの教会、その愛のある問いかけをうける場所がこの教会です。みなさんが毎週この場所に来てくれることを先生一同いつもお祈りしています。おしまい。

                                                                                                                                                                                                                                                                                           

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