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【発見◇池上】本門寺大堂のすぐ横に新約聖書の一節

本門寺大堂の右に90㎝立方ほどの白い花崗岩の碑があり、英語の碑文が彫られています。明治3年(1870)観音崎沖で沈没したアメリカ軍艦オナイダ号の遺骨を明治22年に引き揚げた際建立された海難慰霊碑です。正面に“IN MEMORY”から始まる英文、右側面に“紀念碑”から始まる日本文が刻まれていて、英文の末尾に新約聖書マタイによる福音書の第25章40節「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」と記されています。日本語碑文に「慈愛ノ情ニ富メル日本人ニヨリ」とあるように、国と宗教を超えて死者の供養が行われたようです。碑は空襲による損傷が激しく、しかも聖書の英語が古文のため、めぐみ教会の宣教師の先生に判読していただきました。


オナイダ号海難慰霊碑
右側面の日本語碑文