AbemaTVは優れた"貧者のVR"だ

落合陽一は「魔法の世紀」の中で、SNSなどで自分が見たい現実だけを選択し、偏った現実を生きる現象を"貧者のVR"と呼び警戒を促した。

しかし、インターネットのあらゆるプラットフォームやコンテンツは貧者のVRそのものだ。2ちゃんねるもSNSもYoutubeも暇人の暇つぶし以上のものに成り得ていない。むしろ有害情報の方が圧倒的に多い。

私自身、最近は暇さえあればAbemaTVを見ているのだが中々暇つぶしに良い。既に観た映画やアニメも、他のユーザーのコメントを見ながらだと面白い。最早、自分だけでコンテンツを消費したくないとさえ思う。

コメントと映像を同時に楽しむプラットフォームを日本で最初に成功させたのは、恐らくニコ生ではないかと思うのだが、単純だが面白い仕掛けだ。
コンテンツをユーザー同士で盛り上げていく状況は、心理学的に言ってもライブ会場にいるような一体感を生みやすい。

ネットの前は、テレビが貧者のVRの主媒体であった。主体性の欠落した貧困層を中心に、テレビは貧者にかりそめの癒やしを与えていた。
そして、これからはネットのコンテンツが貧者のVRになっていくだろう。

ニコ生やAbemaTVのように、コンテンツ自体のクオリティではなく、ユーザー間のコミュニケーションを楽しむプラットフォームは増えていく。

そして今気がついたのだが、この形態を最も進化させているのが『SHOWROOM』だ。社長の前田裕二さんは「Googleを倒す」と言っているらしいが、案外現実になるかもしれない。

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中吉
6

さとけん

エッセイ

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