ブスに生きる資格はない

前に知り合ったイケメンのヤリチン東大生がツイッターにいたので、会いにいくためにDMを送る。突然35歳無職のオッサンが訪問するというのに、2つ返事でOKするノリの良さ。

「隠すのめんどくさいからはっきり言いますけど、ウチは金持ちなんで」

言葉には全くウソがない。都心のど真ん中に広めの1K。

ここで毎日いい女とセックスをしているのか・・。
嫉妬を超えるようなドス黒い感情が広がる。


何という不平等!


同じ国の人間とは思えない程の格差を目の当たりにしてしまった。

日本最高峰の東大法学部のイケメンヤリチンと、35歳無職生活保護の2人がマンションの一室に同時に存在している。


考えてみれば異常な光景だ。
王と奴隷が2人だけで同じ部屋にいる事などあり得ない。

全く距離感もつかめないまま、酒を飲みながら雑談をする。

政治、社会、教育、ビジネス、女、全ての分野で彼の方が知見が上だ。

彼は俺に合わせて、女・モテ・セックスの話題を多めに展開してくれた。


ところで、Mという俺と同レベルの不細工がいて、ユーチューバーのメサイアさんのような顔をしているのだが、

「ある日、カフカの『変身』のようにMに姿が変わってしまったらどうする?」

と聞いてみた。

「そうですね・・まあリソースを使って色々やってみますよ。面白系不細工キャラとして売り出すとか」

なるほど、まあメサイアもそれでモテてるもんな。



話題がなくなり退屈になったのか、彼のスマホにある「ヤった女リスト」を見せてくる。

「これが俺がやれるギリギリのブスです」

普通にエロくて可愛い。
美人とは言えないが、喜んでお相手をしてもらいたいというレベルだ。
いやむしろエロい!

そして、少し酔ったのかこんな事を言った。


「ブスに生きている資格はありません。ブスは街を歩いてはいけないんです。ブスを人に見せるなんて犯罪ですよ!」


ヒトラーも愕然とする程の残酷かつ確信犯的な告白。

俺が実名すら付けてブログに書いてもおかしくない人間だと知りつつ、そんな告白をしている。

呆れ果て、「君はとんでもないクズだ」と返すとニヤニヤしている。


彼の言葉はオス、いや優れた遺伝子を残そうとする生物全ての本能だ。

優れた容姿を持つ相手とセックスする事で、自分の子供も可能な限り優秀な人間にする。生物が持つ合理的生存戦略を、彼は言語化しているに過ぎない。そして、彼の不細工差別思想は、女性も当然に持ち、それは俺の存在も否定する


いつの間にかこの空間は、現世から離れた観念的議論の場ではなく、「俺の生存と社会的価値」を問う、激しいサバイバルディベートの場と化していたというわけだ。


退屈な35歳のオッサンにイライラした彼が、無意識的にその話題を選んだのも理解できる。

容姿の美醜という完全な生得的形質で、人間の是非を決めるという、若くて優秀なオスが持つ、残忍かつ冷酷な本能を見せつけられ、さすがの俺も反吐が出た。


人間は、最高の知性と最高の残忍さを併せ持つ事ができる、邪悪な存在だと改めて確信した。

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ありがとうございます!あらあら【凶】です(´;ω;`)
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