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40歳をすぎてSI業界を脱出してフルリモートでアジャイル開発しているITエンジニア。 …

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40歳をすぎてSI業界を脱出してフルリモートでアジャイル開発しているITエンジニア。 ゴシップサイトブロッカーの作者。

最近の記事

マルチベンダーの問題は契約の問題

はじめに先日、マルチベンダーについてのツイート(今はツイートと言わないんでしたっけ)が盛り上がっていました。 自分は前職では結構別のベンダーと直接、あるいは間接的にやり取りをする機会がありました。 その上でやりにくいと思ったのですが、やりにくい原因は「マルチベンダー」そのものではないと考えています。 マルチベンダーは責任の押し付け合いググって見つけた記事ですが、この記事がマルチベンダーの問題点を端的に表しています。 この記事のこの記述です。ゼロ回答です。自分も同様の経

    • 愛媛県のコロナ感染対策から見る、規制強化の方向性

      自分は愛媛県松山市に住んでいますが、そこに住んでいる人から見た、愛媛県の状況を書きます。 愛媛県の基本データ愛媛県が全国でどれくらいの規模なのかを書いてみます。 ・人口: 28位(約130万人) ・人口密度: 26位(233人/km^2) 愛媛県は全国的には中の中〜中の下くらいの規模です。また、行政的には松山市(約50万人)が中核市として、ある程度独立した権限が与えられています。 愛媛県の感染状況そんな愛媛県の感染状況ですが、次のような順位になっています(人数の単位は

      • 炎上プロジェクトに入るといい加減な仕事をする人になる

        わかる。 これ読んだとき既視感があるなと思ったのが、「100日後に退職する47歳」に出てくるEさん。 第一声がこれ。これ見て「これ一番ヤバいやつだ」と思いました(語彙力)。 C言語の経験があるEさん 「サクラエディタ使えますか?」 自分の予想通り(フィクションだけど)、Eさんはやらかします。 ビルド通ったらテストしていないのにマージリクエスト、再起動したら動きが変わった(直った?)からマージリクエスト、正常ケースが通っただけでマージリクエスト、マイナス値を入れて通っ

        • 愛媛県松山市で起きたライブハウスの2事例の違い

          この記事では、愛媛県松山市で7月にライブハウスで起きたと思われる2事例の違いについて記載します。あくまで違いを記載することに注意してください(読めば分かると思いますが)。 改行以外はそのままです。 画像は8/10のPDFから。 7月中旬の事例7/24 そしてもう一点お知らせしたいのは、松山市内で開催されました音楽イベントの参加者から複数の陽性確認を受けております。ただ、この場所で感染が広がっているかどうか、それはまだ確定しているわけではありませんが、注意喚起、その対応

        マルチベンダーの問題は契約の問題

        • 愛媛県のコロナ感染対策から見る、規制強化の方向性

        • 炎上プロジェクトに入るといい加減な仕事をする人になる

        • 愛媛県松山市で起きたライブハウスの2事例の違い

          【修正済】マイナポータルAP(Chrome拡張)がとんでもないことになっている件

          5/14追記。楠さんのご尽力で、Chrome拡張は修正されました。その後二次回答もあり、とても満足できる内容でした。 まず次の画像を見てください。この画像1枚で分かる人は分かります。7割くらい。 突然出たエラーGoogle Chromeを使っているときに、右上に次の表示が出ました。紛うことなき「エラー」です。 内容を確認すると「マイナポータルAPが無効になりました」と出ています。これをクリックすると出たダイアログがこれ。 これについてはマイナポータルのFAQに記載があ

          【修正済】マイナポータルAP(Chrome拡張)がとんでもないことになっている件

          デジタル改革アイデアボックスに参加するのをやめた理由

          以前このようなことを書きました。 この記事を書いたあと、1月頭まではそこそこ書いてましたが、それ以降はほとんど書いていませんし、投稿もしていません。最近はほとんど見てもいません。その理由を書きます。 アイデアより実行が大事自分はいろいろアイデアを考えて投稿していたのですが、もう投稿したいと思うアイデアは思いつきません。なので書いていません。 これから必要なのは実行です。それも早く。 敵対的なコメントばかりする人がいるこのツイート。 誰とは言わないですが、上から目線で

          デジタル改革アイデアボックスに参加するのをやめた理由

          デジタル改革アイデアボックスに参加して見えてきた、日本の大きな課題

          相変わらずデジタル改革アイデアボックスに参加しています。 毎日のように顔を出していると、「これ前も見た問題だな」とか「これは別のアイデアと関連しているな」というのが見えてきます。「紙ベースの手続き」みたいに分かりやすいものもありますが、普段は見過ごしがちなものもあります。その中で自分が特に重要だと考えているものを挙げてみます。 途中で挙げているアイデアは自分のもの、あるいは自分が良いと思ったもののみにしています。「晒しあげ」というのは含まれていません。 税制・補助金の問

          デジタル改革アイデアボックスに参加して見えてきた、日本の大きな課題

          「非科学的」のグラデーション

          いろんなことを見てて思うこと。 「非科学的」って一つに括られがちだけど、そうじゃないんだよなと。少なくとも「未科学」「非科学」「反科学」の3つくらいには分けて考える。 「未科学」は経験的にはある程度正しいと分かっているけど、エビデンスが不足しているもの。代表例は漢方に代表されるいわゆる東洋医学。まあこれはそもそも非科学的とはみなされないと思うが。 「非科学」は科学的な因果関係(ここでは統計的な話。心理学的な側面もあるが)は否定されているもの。例えば占いとか。とは言え存在

          「非科学的」のグラデーション

          デジタル改革アイデアボックスに参加しています

          ほぼ常駐しています。「お前は他にすることあるだろ」と言われそうですが(仕事と育児はちゃんとしてます)。 自分は以前から実現可能なアイデアを考えるのが好きです。例えば以前書いた「東京税」とか。 とは言え書き出す場所があまりなかったんですよ。ブログや自分のサイトはあるけど、真面目に書くと数十時間かかったり。 かといってTwitterで書いてもまあ個人のメモでしかないし、反応がないわけです。Twitter嫌いだし、どうも張り合いがない。 となると頭の隅っこに置いておくくらい

          デジタル改革アイデアボックスに参加しています

          悪いのは「他責思考」ではなく。

          もう2年近く前になるが、転職活動をしていたときに「他責思考」という言葉が引っかかっていた。 自分は前の会社ではどうもうまくいかず、ネガティブな考えに囚われていた。それが原因だったのだろうか、いろんな会社を受けたがことごとく落ちた。幸いにも1社受かって今そこで働いている。 自分で言うのもなんだが、活躍している。 直接聞いたわけではないが「他責思考だから落とした」のだろうと推測している。しかし本当に他責思考が悪いものなら、そういう人はどこに行っても仕事ができないはずだ。しか

          悪いのは「他責思考」ではなく。

          ビールの飲み比べセットに思うこと

          時代柄、あちこちのサイトで、ビールの飲み比べセットを見かける。それを見るたびに「自分は対象外なんだな」と残念に感じる。 それはなぜか。 自分はビールが嫌いだ。 正確には、ほとんどのビールが嫌いだ。 唯一飲めるビールは、白ビール。有名なのはベルジャンスタイルホワイトと、ヴァイツェンがあるが、どちらも飲める。というか、好きだ。 ここまで来れば自分が何を残念に感じるかが分かるだろう。飲み比べセットは自分にとっては「嫌いなビールと好きなビールの抱き合わせ商法」に過ぎないから

          ビールの飲み比べセットに思うこと

          リモートワークは人道の問題

          この記事を読んだ。 確かに同意するところも多い。しかし、一番大きな観点が抜けている。 それは、人の命がかかっていること。 これが人口密度の低い地方なら、リモートワークかどうかはさほど大きな問題ではない。 しかし、東京の満員電車で長時間通勤を強制される。そしてリモートワークしない理由が納得できないものだとしたらどう思うだろうか。 この会社は人の命を何とも思っていない。そう判断するだろう。 そんな会社に誰が勤めたいと思うだろうか。

          リモートワークは人道の問題

          「他責思考」という言葉が嫌いだ。

          自分が嫌いな言葉の一つ、それは「他責思考」だ。「他責思考」が嫌いなのではない。「他責思考」という言葉が嫌いだ。もちろんその逆「自責思考」という言葉も嫌いだ。 その理由はなぜか。それは間違ってるからだ。 他責思考は「他の人に責任がある」と考えること。自責思考は「自分に責任がある」と考えること。漢字を素直に解釈するとそう考えるのが自然だろう。 そして、他責思考は悪いことで、自責思考が良いこと。 そう言われている。 しかし、それは本当だろうか。 自分は前の会社でいろいろ

          「他責思考」という言葉が嫌いだ。

          リモートワーク時代に必要な社会の条件

          ここでは、これからの仕事に必要な組織、そして社会の条件について書いてみたいと思います。 なお、この記事は完全に個人的な考えです。ポジショントークに見えたとしても偶然です。 自由主義は前提条件まず今回のコロナ禍で改めて気づいたのは、自由主義の大切さです。 Twitterでは感染が広がるにつれて「外出禁止」を求める声が目立ちました。こう考えること自体は否定しません。誰しも命が大切なので。ただ、自由主義国家にとって、自由を制限されるのはあくまで例外です。 なぜこんな話をする

          リモートワーク時代に必要な社会の条件

          あなたたちが大学でやってきたことは、ここでは役に立たない

          この言葉を聞いてどう思うだろうか。 これは、自分が最初に入った会社の所長に言われた言葉だ。そして、自分が最も軽蔑する人の言葉だ。 真意は分からないが、好意的に解釈しようと思えばできる。ITエンジニアの仕事は常に学習が必要だ。大学でプログラミングを学んだとしても、数年もすれば錆び付いてしまう。 しかし、役に立たないはないだろう。そう考えていた。 実際はどうか。 役に立たなかった。 6年間勤めていたが、最後はただブラウザを操作してExcelスクリーンショットを取るだけ

          あなたたちが大学でやってきたことは、ここでは役に立たない

          地方に足りないのは「仕事」だけ

          数年後には「足りなかった」になるかもしれない。 11年前、32歳の自分は無職だった。 愛媛県大洲市にある実家で病気療養をしていた。精神的に病んでいて、医者から就職活動を止められていた。 一年にわたる療養のあと、医者から就業許可が出て、再就職活動を始めた。 しかし愛媛県には転職市場というものがない。となると必然的にハローワークで探すことになる。 ハローワークにはそもそもIT企業がほとんどない。あったとしても年収300万くらいの零細企業がほとんどだ。そんな企業に応募して

          地方に足りないのは「仕事」だけ