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SWに参加して感じたスタートアップの課題

こんにちは、ZOZOテクノロジーズ制御系エンジニアのいけぽんです。

今回は「Startup Weekend Robotics」に参加して体験した事、感じた事を記事にしました。

Startup Weekendとは

日本の公式に以下の様な記述があります。

スタートアップウィークエンド(SW)は、金曜夜から日曜夜まで54時間かけて開催される、「スタートアップ体験イベント」です。

今回のイベントで例えるなら

代表者がロボットというお題でアイディアを発表

ビジネス面での検証 & 開発

審査員へピッチ

という流れになります。

審査員へのピッチでは

validation (検証)
execution and design (実行とデザイン)
business model (ビジネスモデル)

の観点から評価が行われます。

まあ要するにスタートアップ立ち上げの縮小版体験が出来るイベントです。

なにを作ったのか

まずは各チームのグラレコをご覧下さい。
※ グラレコ作成 : 野中さん

1. 飛んでから勝負

2. つなげろツン助

3. RAKTRA

4. Medical Six +

5. KIT HUB
※ 自分が参加したチーム

6. Wear Love

7. 正当な寝坊ロボ「ねぼうや」

8. ニオイコンサルロボ★かおるちゃん

9. Robot VJ

10. 抱かれまくら♡ダキMax

11. コミロボ 〜小学生のための伝える力育成〜

12. おじいちゃんのしっぽ

各チームともアイディアが形になった状態でアウトプットが出せており、ここまでまとまるものなんだなと驚きました。

参加して良かったこと

結果的に自分のチームはロボットを作っていません。
作れなかったというよりは作らなかったのです。

今ロボット業界が抱えている問題、ニーズは様々です。
なぜなら、今回集まったチームメンバー内だけでも

・開発者として勉強しやすい様な環境が欲しい
・技術は全く分からない、けど動かしたい
・子供用ロボットコンテンツの情報が欲しい
・アナログすぎる産業用ロボットの業界をどうにかしたい

といった意見が挙がったからです。
これだけバラバラな事もあり、一部ピリピリとした空気の中での議論もありました。

しかし、これは悪いことではなくとても素晴らしい事だと思います。なぜならみんな本気でやりたい事をやろうとしていたからです。

結果的に「挙がった問題、ニーズを解決する為には、初めに何をすべきか」を考え、グラレコで書かれている様な「まずはユーザーを増やす仕組み」に収束していくことになったのです。

違う業界人同士、熱い議論を交わせたことは自分にとっても良い経験となり、参加してよかったと感じました。

感じた違和感

違和感というよりも、なんか思ってたのと違うなというのが正直なところです。

そう思った原因としては、参加者が「合言葉 (上記画像)」や「評価項目」に囚われ過ぎて、知らぬ間にルールが存在していたと感じたからです。

「とにかく話してないで何かしないと!」
「とにかく人にアンケート取らないと」
「だってユーザーがこう言っているから」

実際こんな感じになっている人を、何人か見かけました。「とにかく行動」という縛りが出来てしまっていたのです。

これによって生じる問題として、以下の様なことが挙げられます。

・シーズ視点ばかり重視したつまらないプロダクトが出来てしまう

・一緒に進めるメンバーのモチベーション低下

正直自分もこの思想に陥っていた部分もあったので、新しいことにチャレンジするという事は想像以上に大変だと思い知らされました。

これらに正解があるかは分かりませんが、以下のことは大切にしていきたいですね。

・自分が本当にやりたいものは?
・それを達成するにはどんな手段が最適?
・自分がやっていて楽しい?

終わりに

「Startup Weekend Robotics」に参加することで、他業界で現状を変えたい!という熱い思いを持った素晴らしい仲間と出会うことが出来ました。

ただ、‪誰でも体験できるってスタートアップの本来の目的なのかな?その先に何を見据えているのかな?と議論したい内容はまだまだいっぱい出てきそうでした!

この様なイベントを主催して下さった運営の皆様とスポンサー様に心より感謝を申し上げます。


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