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おじさん達が音を楽しむを体現してた MONGOL800 800BEST ぴあアリーナレポ

MONGOL800の25周年記念ライブを見に行った。今回のライブはファンからリクエストを取りセトリを決めていく仕様で、25年間の作り上げてきた様々な音源がモンパチの歴史の流れを象徴するように折り重なっていた。

何度かモンパチのライブは行っているのだけれど、なかなかここまでハートフルな空間を作れるバンドもいないよなあとつくづく思う。
モンパチは熱量のあるMCもあるが、ゆったりと観客との時間を楽しむMCが多いと思う。ダンサーの粒さんとの絡みもそう。涙涙のライブも良いが、ほっと一息がつける、自然と笑顔がこぼれるようなあたたかい雰囲気はモンパチの一つの特徴だと思う。

ただ、笑いだけで終わらないのがモンパチのライブだ。それはきっとモンパチの持ってる音源の持つメッセージが非常に強く突き刺さるからだと思う。僕は「OKINAWA CALLING」という曲が好きなのだが、ゆったりとしたテンポの曲の中に包まれたそっと背中を押すような歌詞たちが自然と僕らの心の中に入っていく。「神様」という曲でも、モンパチのルーツが感じられる美しい言葉がキヨサクのしっとりとした声と重なり、すーっと入ってくる。

アンコールは会場を所狭しと動き回り、25周年をファンと一緒に共有しているようであった。音楽は音を楽しむと書くが、まさしくこれが音楽なんだろう。また行きたいと思える素敵な時間だった。

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