2017-09-10_-_コピー

いけだかずきのスキー教程

2015年に発行しておりました
メールマガジンではパラレルターンまでの
練習方法、コブ斜面の攻略法、スキー板の
構造や使い方などについて、お送りしました。

この note ではその内容を修正し、
さらに最新指導法などを加筆して、
改めてご紹介していきます。

ワタシが長年のレッスンの場で
身につけたものを網羅しています。
レッスンをされないスキーヤーの方に
とっても上達のヒントとなるものを
書いているつもりです。

概要は、プルークからパラレルまで
指導法を項目立てて説明しつつ、
スキー上達のヒントや安全に
ついての Tips、弱点克服方法などに
ついても書いています。

総文字数は約 14,500 字です。


プルーク

まずは、基本中の基本から。
スキー板の進化に伴い、パラレルターンへの
導入がより簡単になってきていますが、
さりとてこの「プルーク」は
現在においても重要な技術要素が
含まれていると思います。

「プルーク」について一言で表すと、

『スキーを「ハ」の字状に開く』

ことですね。

この時に、スキーの内側のエッジを雪面に
軽く立てるように意識してください。
こうすることによりエッジが雪に食い込んで、
常に雪面から抵抗を受ける(減速要素となる)
ようになります。

脚の開き具合でこの抵抗の大小を
調節することができます。

初心者の方が、まず恐怖感の
ないスピードで滑るためにも
まず習得するべき技術です。

以下、初心者向けの練習方法です。

事前準備1

最初が肝心。
スキーブーツの締め具合を
チェックしましょう。

バックルの締めが緩いと脚の動きを
しっかりスキーに伝えることができません。

さて、いよいよ実践編に移りますが、
その前に準備体操を忘れずに。。

1.スキーブーツに慣れる

スキーブーツのまま、板を装着せずに
階段登行(横歩きで斜面を上り下り)、
ハの字の開き出しのイメージトレーニングを
しておきましょう。

この練習は斜度のない雪面で
講習する場合は省略しても
かまいませんが、ブーツのまま
歩かせるくらいはやっておいて良いと思います。

2.片足スキー

できるだけ斜度の緩いところで。
いきなり両スキーを履いてしまうと
ほとんどの初心者さんは身動きが取れなくなります。

斜面に対して横向きに立ち、
スキーを谷足(低い方の足)に装着します。

斜度が急なところでは、
まず山足(高い方の足)に
スキーを装着して、
谷足を軸にして180°回る
ようにすると安全に
向きを変えられます。

まず片足で前後に滑らせてみて
滑走性を確認し、片足ずつ
「ハ」の字に開きだす練習をします。

3.両足で

両足にスキーを装着します。
もちろんスキーの向きは斜面に
対して垂直(横向き)の状態です。

板を滑らせたり、「ハ」の字に
開きだしたりしてみましょう。

慣れてきたら板の向きを
少し下向き(斜め下方)にして、

「ハ」の字で真っ直ぐ滑る→スキーを開いて停止

という練習を前後のバランスが
しっかり取れるようになるまで
繰り返します。

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