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モノづくりの真髄を感じに、インドのオーガニックコットン生産地へ。 (広報・牟田口武志)

こんにちは。IKEUCHI ORGANICの広報・牟田口と申します。

僕が、はじめてIKEUCHI ORGANICの存在を知った時に、ホームページに書いてあった次の言葉を見てワクワクしたのを覚えています。

「すべての『人』を感じ、考えながら作る。」

前職まで10年以上WEBの業界で働き、膨大なデータを見てアクションに移すことを仕事としていました。

クリックする度に増えていく売上。覚えきれないくらい毎月発売する商品の数々…。

どんな人が、商品を作っているのか?
どんな人が、その商品に関わっているのか?
どんな人が、買ってくれているのか?

日々数字と向き合いながらも、商品を作る人、販売する人、お客様など、「顔の見える範囲のビジネス」をしたいと思うようになりました。

そんな時に、この言葉と出会い、気づいたら3年半前にIKEUCHI ORGANICという会社に入社をし、今に至っています。

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生産地に赴き、モノづくりの真髄を感じたい。

IKEUCHI ORGANICに入社するまでは、タオルは最新の機械で織られ、ちょうど良い長さに自動的に切られ、あっという間に大量の製品が完成すると本気で思っていました。

その事が大きな間違いだったのに気づいたのは、入社して少し経ってから本社工場で行われるすべての工程を動画で撮影したときでしょうか。

「タオル1枚を作るのにどれほどの時間と、どれだけの人の苦労がかかっているのだろうか?」

インドやタンザニアの農家の方々が綿花を育て収穫をし、インドの紡績工場の方々が糸にして、ようやく日本に運ばれます。製品として出来上がるのに、最低でも半年。長いと1年近く時間がかかります。

そう考えると、5,000円のバスタオルは、普通の方からすると高いと思われるかもしれませんが、僕には安すぎると思いました。

そう思うのと同時に、今治本社の工程を見るだけでここまで思えるのだから、綿花の生産地に行くことで、もっとモノづくりの真髄を感じられるのではないかと気づきました。

「すべての『人』を感じ、考えながら作る。」

この言葉の意味するところをより理解するため、先日、オーガニックコットンの生産を管理しているREMEI社のワークショップに運良く参加する機会をいただきました。

インドの生産地はとにかく遠かったです…。行くまでに2日間。往復で4日間。農場を見ることができたのは、たったの2日間。移動時間の方が長くて、2日で5回も飛行機に乗る日もあり、最後はバテました(笑)。

それでも、タオルづくりの原点となる綿花の生産地を訪れて、情報だけ知っていることと、自分の目で見て感じ、体験することは大きく違うことに気づきました。

2011年にREMEIの生産地を視察した代表の池内は、REMEI社の真摯な活動に、「どうしてこんなすばらしい取り組みが、世にあまり知られていないのか」と感動を隠せなかったといいます。

今回、noteで2回に分けて、REMEI社のワークショップに参加して僕が感じたことをお伝えしていきます。

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数々の国際的な賞を受賞するREMEI社とは?

REMEI社と言っても、ほとんどの方が知らない会社だと思います。

従業員は100人にも満たない、スイスに本拠を置く1991年に設立された小さな会社です。

今でこそ、国連が定めた「持続可能な開発目標」(SDGs)を意識して行動をする団体が増えていますが、REMEI社は20年以上も前から持続可能性を意識した活動をしています。その結果、国連の「持続可能な開発パートナーシップ賞」をはじめ、数々の国際的な賞を受賞しているのです。

なぜこんなに小さな企業が、国連から評価されるのか?

REMEI社は設立当初から、「尊敬の念を持って人と自然に対峙することが、持続可能な経済的成功への鍵である」というメッセージを掲げ、ビジネスと社会貢献を分けて考えるのではなく、ビジネスそのものが社会に貢献するのが当たり前という考えを持っています。

経営学者として有名なマイケル・ポーター教授がCSV(Creating Shared Value)という概念を2011年に提示するずっと前からこのメッセージを掲げているのです。

IKEUCHI ORGANICでは、REMEI社がタンザニアやインドで行なっている「bioRe(ビオリ)プロジェクト」の認証オーガニックコットンが最も信頼性が高いと考え、原材料として全面的に採用しています。

REMEI社のbioReプロジェクトでは、次の5つの原則をもって事業が進められています。

・透明性をもつこと
・カーボンニュートラルであること
・環境に良いこと
・オーガニックであること
・フェアトレードの上で取引をされていること

この5つを守ることが、持続可能な供給サイクルを守るための包括的なアプローチだと考えています。

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初めてのインドで驚きの連続

今回のワークショップはIKEUCHI ORGANICが綿花を取引する際にお世話になっている、パノコトレーディング社の主催です。彼らの取引先であるブランドのデザイナーさん、経営者の方を含め全部で7名で行きました。

11月20日に成田から10時間ほど飛行機に乗り、デリーに到着。

まず到着して、野良犬の多さに驚きました。空港の出入り口付近に何匹も歩いているのを見てびっくりしてしまいました。といっても吠えていたり、噛み付こうとするわけでもなく街と同化している感じです。インドでは犬、牛、たまにラクダが道路を普通に歩いているのです。まずここにびっくりしていまいました。

空港付近はいわゆる客引きは想像していたよりも少なかったです。しかし、大気汚染物質PM2.5の影響で空気は澱んでいて、一体どこに農園があるのかと全く想像できないまま、この日はデリーのホテルに宿泊しました。

翌日は午前中少し観光をして飛行機に乗り、インドールという人口200万人の、インドの中でも最も清潔と言われている都市に着きました。そこから車でREMEIの管理する農園まで移動です。

最初は街中を2時間ほど乗ると舗装されてない道路になり、4時間車に乗って、ようやく今回の目的地であるREMEI社のセミナー施設に到着しました。インドールはかなり都会でしたが、やはり4時間も車で来ると周りには何もありません。

この日は夕食と、スイスやタンザニアなど世界各国から30人弱が集まり自己紹介をしたり、食事をしました。

そこには、タンザニアの農園を管理するREMEIタンザニアの社員の方も来ていました。彼らが来るならコットンヌーボーをお土産として持っていけば良かったと少し後悔…。

「来年、コットンヌーボー発売して10周年を迎えるので、それを記念して、お客様と一緒にコットンヌーボーの生産地に行くツアーを計画している」とREMEIタンザニアの社員に話すと、とても嬉しそうな顔で「Welcome!」と言われました。

翌日から、REMEIが管理する農場で見学が始まります。

(後編に続く)

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