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やってみた奴しか見えない世界がある、という話

経営者にとって大切なことは「結果」であるのは言うまでもないことです。それは起業する人にとっても一緒で、結局自分の生み出したサービスや商品がどれだけの人に愛されるかが勝負なわけですよ。

というのも最近、僕にちょこちょこと「こんなことで起業しようと思ってるんですが、どう思いますか」みたいな相談が来るんですよ。なんで魚屋に聞くんだよ、聞く相手おかしくねえかって感じなんですが、友達ならまだしも会ったこともない人なので、話を聞くまでもなく「やってから言え」としか言いようがないというか。

「どう思いますか。ってか、こんな構想を抱く僕のことどう思いますかすごくないですか」って言ってるような気がする。すごい自信があるならさっさとやれよ。

もうひとつ言えば、経営者には「責任」がつきまといます。

雇用した社員、生み出したサービスや商品、調達した資金。そういうものに対してまるっと責任を追いながら走るのが経営者。それらに対して責任も取れない、取りたくもないなら組織に所属して会社員として腕を存分に振るった方がよっぽどいい仕事できるだろうし、いいんじゃないかと思います。

経営者えらい、会社員ショボい、とかそんな話ではなくて、合うか合わないかってのは大きいと思うんですよね。

うまく行ってて羽振りのいい人を見れば、羨む気持ちもあるでしょうし「ああなりたい」なんて思うのもわかります。ただ、その千倍ぐらい裏で苦労してて、その苦労こそが本質であり、それは表に出てこないから見れない部分、ってことを忘れてはいけないと思うんですよ。めちゃめちゃ苦労しながら社員より給料少ない経営者だって実際いますし。

すごいプレイヤーとすごい監督の素養が違うように、すごい仕事ができる人だから起業してうまくいくかはまた違います。すごい人が作った商品だから売れるんじゃなくて、いい商品だから売れるわけです。誰が作ってるとかはオプションみたいなもん。

市場ってすごいシビアなので、例えば大企業が大金使ってマーケティングにマーケティングを重ねても、売れるか売れないかはやってみないとわからない。そんなレベルなのに僕らみたいな小さい規模で「売れるかなーどうかなー」とかごにょごにょ言うてる暇があれば小さい規模でもテストでもいいから、まずやってみたらいいんじゃないかと。

実際、100つの商品の構想があれば、その中で10商品がリリースされ、3年かけてやっと1つの商品がじわじわ売れ始めてきた、ぐらいに思うのがちょうどいいんじゃないかと思うんですよね。

あと、もちろん突飛なものや今までにないものを作ろうとすると、この確率はもっと下がりますし時間もかかります。金がないうちは、まずは手元にあるもの、自分が使えるものやコネ、知識と経験、これらから生み出せるものでスタートした方がいいと思うのです。まあ何がいいたいかと言うと某企業が作ってるこの手帳のこのロゴ、これAmazonだよね、という話。

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