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親愛なる劇作家エドモン・ロスタン様へ その2

※本当に本当に今更な上、完全な書きかけなのですがここまで書いたのであげておきます。
別に違法な録音等をしていたわけではなく、完全な記憶頼りなので、きっと続きはありません……

前回はこちら


あぁぁぁぁ〜!
書けるのかな、続き。記憶はどんどん薄れていく。(それはそう)
続きから書いていきます〜


翌朝、ブッブーとドアチャイムが鳴る。
エドモンが起き上がって靴を履きながらドアを開けるとそこにはコクランが。
玄関ブザーで目を覚まし泣き出す子どもたち。
「コメディ・フランセーズにしよう!」
「なんて?今何時?」
「シラノはコメディ・フランセーズでやる!コクラン・コンスタンの凱旋劇だ!衣装もセットも派手にやるぞ!えーっと…8時15分前だな」
「名優コクラン?」
コクランに話しかけるロズモンド。
「えぇ」
「あなたのせいで起きちゃったんですけど、子どもたちが!」
「あぁ!申し訳ない!」
しまったと言うように片手を口に当てるコクラン。
「コメディ・フランセーズに台本を持ってきてくれ!第一幕だけでいい!ではまた後でな!」
家を出ていくコクラン。
「第一幕どころか書き始めてもないのに!」

レオと共にコメディ・フランセーズに向かうエドモン。
「コクラン!お早いですね」
「なぁに、いつも通りさ」
「友人のレオ・ボルニーです」
「どうも、ムッシュコクラン〜!」
「やぁ、レオ!」
「お知り合いでしたか」
「彼はうちの劇団の女の子によく手を出すからな」
「あぁ」
「お前、そういうとこやぞ」って感じでちょっと軽蔑が入った目でレオを見るエドモン。
「演じた役の数よりものにした女の数で知られてる」
「こちら息子のジャンだ」
「ボンジュール!」
「彼にも役を書いてやってくれ。全幕に出番があるような大役を」
「えぇ…。そのことなんですが…」
カバンから紙っぺら一枚を取り出す。
「おぉ、あとは○○と○○でなんとかする!」
コメディ・フランセーズのドアが開き、クラレティが顔を出す。
「コクラン」
「やぁ、クラレティ〜!」
コメディ・フランセーズの中に入っていくコクラン。
残されたエドモン、レオ、ジャン。
レオがジャンに話しかける。
「おたく、俳優一本でやってるの?それとも他にも?」
「パン屋さんで働いてるぅ」
「そうなんだぁ(ジャンの口調を真似るレオ)」
「でも、父さんはパン屋さんで働くの反対してるんだぁ」
「あぁ〜俳優界の大きな損失だって?」
「たぶんそう〜」

「いつまでも役職にしがみつきおって!貴様は岩場のムール貝か!」
「コクラン!貴様をパリ中の劇場から締め出してやるッ!」
「この独裁者〜ッ!!」
「〜〜は?」(ここのレオの台詞が一度も聞き取れなかったポンコツクソ聴力なんですが、どなたか教えてください…)
「失敗だ!あいつ、コメディ・フランセーズを退団したことをまだ根に持ってやがる!パリ中の劇場から追放すると言っている」
「あの~、それは?(渡した紙を指差す」
「中身がないと言っていた!だが、あんな奴が言うことは気にしなくていい!」

ここの場面転換でジャンヌとロズモンドかな?が絨毯をくるくると巻いてそれを跨いで街頭の方まで歩くエドモンとレオがなんか可愛くて好きだった。
「そうだ、仕事をしろエドモン」
「奴は幸せなのか〜?」
「いや、幸せでは物語にならない」
「じゃあ、不幸」
「そう、なぜ彼は不幸なのか」
「病気とか?」
「そうだ!ただ、病気と言っても……恋の病だ!シラノは好きな人に想いを伝えられないでいる」
「言えねぇんだろうなぁ。なんか理由があって」
ここの恋心を言えないってくだりで、レオの言葉に「俺には理解できないけど」が滲み出ててよかった。
レオはどう考えてもすぐに気持ちを伝えるタイプw
「自分の容姿を気にして、恋心を相手に伝えられずにいるんだ。いいぞ、レオ!」
「なんの人だかりだ?」
「おやおやこれは大ヒット作『まぬけ男』を一目見ようと集まった人たちじゃないかぁ?」
「ジョルジュ」
「ジョルジュ」
「成功おめでとうございます。素敵な夜を」
イラッとしても紳士に対応するエドモンはえらいよね…。
「そうそう、この前あんたの奥さんに会ったんだけど『あったらよろしく伝えておいて』って言ってたぜ!ベッドの中でぇ!」
なんだって!?というかキィ〜〜!!って顔をして去っていくジョルジュ。
「レオ、お前には品ってもんがないよ」
「そっちはお前担当だからな。あ!ジャンヌだぁ〜!」
下手楽屋の下あたりにジャンヌがいるのを見つけるレオ。
「ジャンヌ〜!!会いたかったよ!」
「ちょっとやめて」
レオを引き剥がそうとするジャンヌ。
「やめてって何。そんな他人みたいにさぁ」
ジャンヌに半ば無理やりキスをすると頬をビンタされるレオ。
「ごめん遊ばせ」
そこに衣装係のリーダー(あれは男性なの?女性なの?笑)がやってくる。
「さぁさぁ、働きなさい!働き蜂のように。縫い直しがたくさんあるわよ〜!!(レオを見て)ごめん遊ばせ」

「彼女はロマンチストなんだからーーとか適当に言えばいいんだよ」
「俺は俳優なんだから演じるのが仕事なんだよ」
「なぁ、あれジャンヌじゃないか?」
下手楽屋として使われる位置にジャンヌ。
「俺が手伝うから!話しかけろ!」
「ジャンヌ〜!ジャンヌ〜!」
「レオ?」
「ちょっと話さない?」
「嫌よ。退屈な会話はごめんだわ」
物陰から小さな声で指示を出すエドモン。
「」
?を浮かべるレオに言え!とジェスチャーするエドモン。
「」
「言われてみれば全然声が違うわぁ…」
「ーーーー、また声も変わる」
これ映画の『シラノ』を観たときに、最大の「そうはならんやろ!」ポイントだったんだけど、エドモンで観たら素直に笑えたなぁ。
『シラノ』の土台があったからかもしれない。シゲが予習を勧めまくっていていたのも納得。


レオがはしご(?)を登ると衣装係のリーダーがジャンヌの位置に。
そのまま勢い良くキスしたレオは衣装係のリーダーをキスする羽目にw
そして、はしごからも転げ落ちるw
ドンガラガッシャーンの時に両手を上げてピロピロさせて驚くエドモンがめちゃくちゃ可愛かったのはシゲ担の共通認識とは思いますが、備忘録なので一応書いておきます。
「レオー!レオー!大丈夫ー?」
暗闇で姿が見えず、声を張るジャンヌ。
「うん、大丈夫!『半分』は生きてる!」
負傷したレオを引きずりながら返すエドモン。
半分はを強調していう言い方可愛かった。それがしっかりジャンヌに伝わってもジャンヌ困惑するやろw
「明日から『まぬけ男』の旅公演なの!お大事にね!続きはまた今度」
「そう……今度ね」
ジャンヌとの詩のやりとりでシラノを書き進められると思っていたエドモンは落胆します。
「手紙を書いてね!」
ジャンヌの頼みにはっとして、レオから手を離すエドモン。
「手紙!!必ず書くよ!!」
詩のやり取りを物語にすることを思いつくエドモン。
「シラノとクリスチャンはロクサーヌを好きになってしまうんだ!」
「クリスチャンって誰?」
「お前だよ!」
「クリスチャンはシラノに頼むんだ!」
「背中のマッサージを?」
「ラブレターの代筆!シラノは才能はあるが、見てくれが悪い。クリスチャンは見た目はいいが中身はアホだ!!!」
「まさに俺じゃないか!」
自分の見た目の良さもアホなところも自覚があり、一切否定しないレオはなんというか…健やかだね。(?)
「これで二幕と三幕が書けるぞ!」
「一幕は!?どこ行くんだよ!」
「コクランのところだよ!」

「ムッシュコクラン!」
「見たまえ、この劇場を。2回焼け落ちて、その度に再建された」

「金はあそこから出る。やぁ、ご両人〜!」

「せめて台本を見せぇ」
「稽古は明日からです!」
「明日!?」

舞台はオノレの店に。
「はい、ハーブティー」
「なぁ、エドモン。ラブレターの添削してくれよぉ。5分で終わるだろ?こっちが終わったら俺も手伝うからさぁ」
「何を手伝うんだよ。もぉ、見せてみろ。『ジャンヌ!ジャンヌ!ジャンヌ!好きだ好きだ好きだ!』なんだこれ!!」
レオのラブレターの音読、レオ以上に馬鹿っぽく読んでて大変良かったww
「彼女はロマンチストなんだから。例えば、夜の森をーーー」
「ふんふん、それで?」
言われた通り手紙を書くレオ。
「恋に出会った……。 !! 家に帰って書かなきゃ!」
カバンを持ってオノレの店を出ていくエドモン。
「おい、エドモン!俺のラブレターはどうなるんだよ!」

自宅の書斎。
すごいスピードで文章を書き上げるエドモン。
「エドモン…?」
部屋を訪ねてくるロズモンド。
「あぁ、ローズ。言葉が…言葉が浮かんでくるよ!」
「そうみたいね」
「すまない、起こしちゃった?もう少し筆圧を抑えるようにするよ」
「エドモン、誰かと会った?」
「あぁ。インスピレーションにね。ミューズと出会ったんだ!!」
台本を書き続けるエドモン。
その横ではサンマルタン劇場の様子が同時進行。
「リュシアン、俳優たちは何時に入る?」
「11時ですムッシュコクラン」
「9時にはエドモンが来るな。ところで、一緒に仕事をしてどれくらいになる?」
「12年ですムッシュコクラン」
「では、二人の時はコンスタンと呼んでくれと言ってどれくらいになる」
「12年ですムッシュコクラン」
「二人なんだからコンスタント言え!ほら、コンスタン!」
「コンスタン!!………ムッシュコクラン」
「コクラン!!!書き上がりました!!」
「エドモン!リュシアン、急いで30部印刷して」
「Oui!」
「あ、あとこれも今日中に投函して。なるべく急いで」
台本とは別に手紙をリュシアンに託すエドモン。
俳優とヤクザ兄弟も集まり、台本の読み合わせが始まる。
「有名俳優と驕ることなく、皆と共にやっていきたい」
「あれ、毎回言ってるぞ」
「天才作家エドモン・ロスタンによる大傑作だ」
「あれも毎回言ってるぞ」
「あんたいくつなんだ」
「29歳です」
「37歳です!すでに別の名前で数々の名作を書き上げている」
「例えば?」
「さぁ、読み合わせを始めよう!今日はとりあえず一幕だけ。あとはじき届く」
「一幕しかない舞台をあと三週間で上演するのか!?」
「だが、前例はある。あれは…」
コルシカのヤクザ兄弟がやってくる。
「これはこれはご両人!」
「ぎょうさん集めたのぉ。俺らになんぼ払わせるつもりじゃ」
「出てくるより入ってくるほうが多いですよ。では、配役を決めよう。クリスチャンはジャンでいいよな?」
「え!クリスチャンはーーでーーな大役なんですが…」
「ーーでーーな大役やってみたいよなぁ、ジャン!」
「別に??」
「な!では、ドギッシュ伯爵はどうだ?シラノの宿敵!陰険な男だ!」
「……わかりました。その代わり、クリスチャンはここにいるレオ・ボルニーでお願いします」
「観客へのサプライズはなくなるが、まぁいいだろう」
「よかったぁ〜。あれお前にあて書きだから」
レオにこっそり告げるエドモン。
お前にあて書きと言うより、レオ自身だからね…w
台本を読みながらエドモンに近づいてくるヤクザ兄弟。
「この舞台に濡れ場はないんけ?」
「は?」
「男と女の濡れ場!女は出てこんのか?」
「一人だけ出てきます!二幕からなんですけど、それには理由があって…」
「マリアじゃな」
「あぁ、マリアじゃ」
「マリア?名前はロクサーヌにしたいんですけど」
「じゃから、そのロクサーヌとやらをマリア・ルゴーにやらせぇ言うとるんじゃ」
「え?ロクサーヌは二十歳の役なんですが…」
「そんなもんは女優やから、メイクでなんとでもなるやろがい」
「たしか、四十(しじゅう)はいってますよね?」
手で4をして確認するエドモン。
「四十五だよ。しかも、気性が荒い」
「そんなもんは、メイクでなんとでもなるやろがいぃ」
「でも!」
「こっちにも事情ってもんがあるけぇのぉ。マリア・ルゴー出さん〜言うんやったら、わしらは一銭も出さん。コクランもこの芝居もおしまいじゃ!」
台本をエドモンに返し出ていくコルシカの兄弟。
「なぜそんなにマリアを」
「二人の過去の愛人だ。間に10歳の息子がいて、どっちも自分の子だと言って譲らん」
「だからって、いつから出資者が大役に愛人をねじ込めるようになったんです」
「とにかく会いに行こう。案外話せばわかる奴かもしれん」

マリアの家を訪れるエドモンとコクラン。
ドアを開けて、マリアが出てくる。
「ノンノンノンノン!ノンッ!」
「素晴らしい役です!」
「に、なる予定です!」
「コルシカの兄弟が出資者なんでしょう?あいつらが金を出すならわたしは絶対に出ないわ!」
「わたしに免じて…!」
ドアを閉めるマリア。
「どうすればいいんですか!出資者はマリアが出ないと金は出さない、マリアは出資者が金を出せば絶対に出ない!船は港を出る前から沈みかかってる!」
「いい芝居を書くことだ。いいか、劇場がなくても、客がいなくても、いい芝居があればそれを演じたくなるんだ」
「そんな…」
「それが女優という生き物だ。とにかく良いものを書け」

エドモンの家に場面が変わり、執筆を続けるエドモン。
「エドモ〜ン!手紙が届いてたわよ。しかも香水つき。エドモン・ロスタン様方レオ・ボルニー様」
「あぁ!あいつは住所がないから、ここを代わりに」
「レオに手紙なんか書けるの?」
「僕が教えた!悪いけど一人にしてくれない?」
「これはこれは失礼しました!書斎のドアをお閉めいたしましょうか?」
「メルシー」
「ハーブティーをお持ちしましょうか?」
「ノンメルシー」
両手の人指し指を立てて、否定するように動かす動作が可愛かったですねぇ。
納得いかない様子でドアを締めて、ベッドに寝るロズモンド。
ロズモンドが出ていった後、手紙に鼻をあて香水の匂いを存分に嗅ぐエドモン。
ジャンヌからの返信に目を通す。
「おぉ……なんと機知に富んだ……」
早速、返事を書き始めるエドモン。
「ロクサーヌへ。違う違う、ジャンヌへ」
手紙を書き終え、ロズモンドの隣に寝るエドモン。
前半は割と真っ直ぐ(?)寝てたけど、後半は横向きでヒの時の鏡文字みたいに手と足を横に投げ出して寝てたりしてた。
翌朝、またもやブッブーと鳴るドアブザー。泣く子どもたち。
「コクランだったら殺してやる」
朝から物騒なロズモンドw
「やぁ、エドモン!!」
「殺す!!!!!!」
落ち着いてwww
「何これ!ラブレター!?」
昨夜、エドモンが書いていたラブレターを机の上で発見するロズモンド。
「これは…!」
「なんなの?説明して」
「ラブレターだ!それは認める。だけど、物語に出てくるラブレターなんだ。シラノが、ロクサーヌに。違う。シラノが、クリスチャンに。違う違う。クリスチャンが、ロクサーヌに…」
「ジャンヌへって書いてあるけど」
「名前をロクサーヌにするかジャンヌにするか迷ってるんだよ!」
その手紙を手にするコクラン。
「これは…素晴らしい…。すぐにマリアに見せに行こう!」

手紙を持ってマリア宅に赴くエドモンとコクラン。
家を出てくるマリアにすかさず手紙を渡す。
目を通すマリア。
「専属の衣装係を付けて。楽屋は2つ用意して。コルシカ訛りの兄弟をわたしに近付けないでね。それと…契約はワンステージのみ」
「マリア、それは!」
抵抗するコクラン。
「ワンステージのみよ!」
譲らないマリア。
「…わかりました。他に要望は?」
仕方なく承諾するエドモン。


大集会でシゲが台詞全然覚えてないって言ってたのに、今更あげるな過ぎる……(笑)

もしサポートしてくれたら、何に使ったかnoteに書きます!(笑)