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イキダネ!南陽!2018(イキダネvol.17)


《こちらは2018年2月に開催した旅に関するfacebook投稿をリライトしたものです》

冬の東北。
寒さ真っ只中の2月末に、イキダネ!ツアーが向かったのは山形県・南陽市。(山形県初開催!)

車窓から見える景色が真っ白に静まり返っていくことに少しどきどきしながら、降り立ったのは赤湯駅。

そう、今回のイキダネ!ツアーの「会いたい人」は、創業101年、赤湯で代々続く温泉旅館の改装に携わったデザイナーの須藤修さん。

さっそく赤湯駅で出迎えてくださいました。

それでは、早速、南陽市の散策、はじめましょう。
まずは、須藤さんが「ここは外せません…!」と語る「小滝そば・ゆかりや」で腹ごしらえ。赤湯駅から車で30分ほどの山中にあるにもかかわらず、薪ストーブで暖められた古民家にお客さんが途絶えることはありません。

「最初に電話したときは満席で。よかった!入れて」と須藤さん。
山形名物「つったい(冷たい)肉そば」をいただきます。(冷たい、といいつつ常温なので冬でもみんな構わずこれを食べるんだとか。)

濃厚な味わいの親鳥がのった「ふるっぱそば」は、あまりの美味しさに透き通ったスープをほとんどみんな飲み干していました。

次に向かったのは、地元のお魚屋さん、マルシチ遠藤鮮魚店。
お店の斜め向かいに遠藤さんご兄弟と須藤さんが手がける日本酒と魚が楽しめる店舗兼飲食店ができるとのことで、今回はその新しい業態を一足お先に今のお店で体験させていただけることに!

山形県産米で作られた各地の日本酒とお兄さんが捌いてくださったばかりのふぐを紅葉おろしとポン酢で、いただきました。

魚のことも日本酒のことも弟さんがじっくり語ってくれます。

絶対食べて欲しいのは、「イカの塩辛」。こちらは通常の赤造りとは異なる「白造り」と言って、皮を剥いで中だけを使用した品だそう。
多くは語りません、最高です。
雪景色も素敵だけど、新店舗ができる頃は、春の芽吹きがきっと素敵なんだろうな…。

お次は、「東北のお伊勢さん」と名高い熊野大社。
社殿まで伸びる石段は馬が登りやすい幅で作られたため、人間には歩幅が大きいサイズなのだそうです。

こじんまりとして見えますが、境内には何個も小さなお社が立ち並び、お稲荷さんまで祀られています。

そして、見逃し厳禁!!本宮の裏手で「うさぎ」の隠し彫りを三羽見つけられると「幸せになれる」のだそうです。

みんな必死にさがしていますね。

更に、神社入口の大きなイチョウの木の下にある「icho cafe」は、以前おばあちゃんが手売りしていた売店スペースを須藤さんが空間デザインを行い、宮内の若者達が改装して手がけた市民の憩いの場。

境内におしゃれなカフェがあるなんて素敵ですね。
南陽市ゆかりの食材を用いたカフェメニューが楽しめます。

そしてお待たせしました。
今回のメイン、温泉旅館「山形座 瀧波」。

創業101年の宿を昨年大きくリノベーション。代々続く「瀧波」の三男として須藤さんも、この企画に携わられました。

ラウンジで最初にいただくウエルカムドリンクは南陽の畑で採れたずんだのシェイクか日本酒のお好きな方を選べます。

今回は、3種類あるお部屋タイプからスイートの「KURA」とSAKURA」、
「YAMAGA」のそれぞれにメンバーが泊まることができました。

「KURA」は、その名の通り、移築した蔵をリノベーションした客室。部屋に入るなり、みんな「広―――い!!」。入口から広がる、柔らかで暖かみのあるブラックウォルナットの床は、みんな敷き物がなくても、思わずごろごろ寝転んでしまうほど。

なんとプライベート庭園と岩石を削り出したお風呂付。

須藤さんがセレクトした椅子や照明などのインテリア備品も相まって、最高の癒しの空間でした。


お楽しみの夕食は、ダイニング「1/365」にて。

毎日、料理長が厳選した一番美味しい食材を使っているので決まったメニューはありません。一期一会の出会いとライブ感を楽しめるレストランです。名前にもその思いが込められていますね。

この日も、置賜盆地でとれた野菜をはじめとする食材をふんだんに使い、丁寧に調理された心尽しの食事をいただきました。料理を彩る器も素敵で、オリジナルでデザインした物や須藤さんのおばあさまが集められていたものも使用されているそうです。山形ゆかりのドリンクメニューも大満足の品揃え。

朝食も、優しい味の山形食材が中心で、ご飯軽く3杯はおかわりしてしまいます。

最初から最後まで、須藤さんのご家族をはじめ地元出身のスタッフのみなさんが、温かく迎え入れてくださり、木のぬくもりに包まれながら、瀧波でしか味わえない「オンリーワンの山形」を体験することができました。

チェックアウト時の写真撮影は、宿の前で花笠を手に、「ヤッショーマカショ シャンシャンシャン!」(花笠音頭で使われている合いの手で、「いっせーのーで」のような意味があるそう)。

新しく生まれ変わった和モダンな宿の中に、散りばめられた代々変わらないおもてなしの心、山形への愛。全身で堪能することができました。

さて、お宿をあとにし、2日目最初に訪れたのは2017年設立、新進気鋭の南陽市のワイナリー「グレープリパブリック GRAPE REPUBLIC INC」。

自分でワインを作りたいという思いの末、「たどり着いたのが南陽でした。」というスタッフの出来さんは大阪のご出身。

山形のぶどうと水を使って地産地消のワインを作りたい、静かに熱くワインとぶどうを語る姿が印象的でした。秋の収穫祭、楽しみにしています。

お次は、山形市内のボルダリングハウス358(さんごはち)。

こちらも、須藤さんがデザイナーとして関わり、施設ディレクションをしています。

町の各地から集まったみなさんが、絶妙な距離感を保ちながらも、みんなが譲り合って、声を掛け合って、ボルダリングを楽しむ、素敵な空間でした。「近所にあったら絶対毎日行くのに!」そう思わずにはいられない場所です。

そして・・・
女将の口癖が「ごめんあそばせ」な、美味しい味噌わんたん麺が食べれる・「め組」、石蔵と土蔵を使った山形の新拠点「gura yamagata(グラ)」(3/17オープン、おめでとうございます!!)、山形に来たら絶対行きたいレトロカフェ「シャンソン物語」、山形の渋かわいいが揃うクラフト品のセレクトショップ「尚美堂」・・・

まだまだ伝えたいこと・知りたいことがいっぱい、そんな南陽ツアーになりました。


全行程に同行していただいた須藤さん、爽やかに、でも心熱く山形語り・仲間語りをしてくれるのが印象的で、また、この地に集まる人々が、どんな素敵な山形暮らしをしているのか訪ねずにはいられません。

濃厚な2日間を、ありがとうございました。


ーイキダネ!ツアーとはー
「地域の魅力はヒトにあり」
地域のヒトにフォーカスし、地域のいいコト・モノを伝えるツアー。 ヒトとの交流を通してコアなファンをつくることでまた来たくなる。 地域との継続的なコミュニケーションを図ります。

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