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ささぼーvsモノクマ〜Return of…〜【DMGP2023-1st Day2 決勝R1回戦】


注:本記事は1ファンの非公式カバレージです。公式カバレージの存在を否定するものではありません。




「決勝トーナメントは難しいかもしれないですけど、ベスト64には残るように頑張ります」

それはもうトナメいけてますよ、と解説陣からツッコまれながら3回戦の実況席を後にした”彼”は見事にベスト64が懸かった配信卓に帰ってきた。

そう、”彼”ーささぼーは帰ってきた。
2006年、<ボルメテウス・サファイア・ドラゴン>一色だった環境を「チューザビート」で駆け抜け日本一に輝いた伝説のプレイヤー。

デュエル・マスターズ プレイスで活躍した彼は、flat、フェアリー、みれうといった強豪プレイヤーに鍛えられて現代デュエマの舞台に帰ってきた。

現代環境の知識はゼロ。調整期間はわずか2週間。
それでも類稀なるカードゲームIQの高さは健在で、今GPでも予選を8-1で見事突破。


そんなささぼーが駆るのは「アナカラーオービーメイカー」。
<十番龍 オービーメイカー Par100>や<♾️龍 ゲンムエンペラー>といった相手をロックするカードが切り札なのは何かの因縁だろうか。

「ささぼーさんの『アナオービー』はもう全国レベル」(みれう)の言葉の通り、3回戦の配信卓では”配信卓の魔物”をものともせずブン回りを見せつけ、初見の<クローシスサガ>に見事勝利を収めた。

ベスト64を懸けた決勝ラウンド1回戦。
対戦相手のモノクマが駆るデッキは…




先攻のモノクマは1t目に<百鬼の邪王門>、2t目に<氷牙レオポルディーネ公/エマージェンシー・タイフーン>をチャージすると、<龍装者”JET”レミング/ローレンツ・タイフーン>を唱えて<蒼狼の大王 イザナミテラス>を墓地に落とす。

そう、モノクマの駆るデッキは先程の配信卓で対戦した<クローシスサガ>である。


対するささぼーは後攻2t目、<応援妖精エール/「みんな一緒に応援してね!」>を2体召喚、続けて<極楽鳥>から<十番龍 オービーメイカー Par100>の召喚に成功する。

後2オービー。しかしシビルカウントは達成されていないため、相手の手札に2枚の<絶望神サガ>が揃った瞬間負けが確定してしまう。

先3サガは早々決まらない。しかしモノクマもまた決勝ラウンドまで勝ち残った「今日もっているプレイヤー」である。
忍び寄る絶望。祈るささぼー。
頼む、引くな______。


モノクマはサガを引くことが…出来なかった。


<機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」>で3コストを宣言。時間を稼ごうとするが、モノクマにとって不運だったのは、対戦相手も「もっている」ささぼーだったことである。

返しのターン、しっかりと<機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」>の効果をジャッジに確認した後、<キユリのASMラジオ>を唱える。
<Disジルコン>と<原始 サンナップ>を盤面に出し、これで<十番龍 オービーメイカー Par100>のシビルカウントが達成された。


次のターン有効打を打つことが出来なかったモノクマに対して、<とこしえの超人>で<百鬼の邪王門>を封じたささぼーはしばらくの逡巡ののち、バトルゾーンのクリーチャーに手を伸ばす。


1点、4点、ダイレクト-。
古の化物は絶望を乗り越え、その門をこちら側からこじ開けた。



最後の場面、<とこしえの超人>1体のみで攻撃を仕掛けたことに対して、ささぼーは3回戦で配信卓で当たった相手がオービー対策の<温泉湯あたり地獄>を入れてる事を教えてくれたから、それをケアして攻撃したと語った。
対戦相手のアドバイスから大会中も成長し続ける、そんな主人公属性も彼が人気たる所以だろう。


ベスト64。
それは見事に有言実行を果たしただけではなく、次回のGPの優先権を得たことを意味する。


3回戦終了後、彼はこう言った。


「結構舐めてましたね(笑)」


帰ってきた彼の冒険は、まだ始まったばかりだ。

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