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EUの闇!ブレグジットに続くのは?! 【後編】

前回の続き
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今回も「EUの闇 : 後編」についてシェアしていきたいと思います。

前回までに、
① EUはなぜ生まれた?
② EUに加盟する
        メリット・デメリット

についてお話しいたしました。

今回は、いよいよイギリスとEU離脱問題についての内容です!

③ EUとイギリスの関係


そもそも、イギリスはEUの走りとなったEC時代(No more ナチス!)には加盟しておらず、EU(経済を共有しよう!)から加盟国となった。

さらに、シェンゲン協定には入らず、ユーロも採用していません。通貨はポンドですよね。かなり特別扱いです。

基本的にはEUに加盟しなくてもよかったのですが、それでもEUに入りたいというくらい関税撤廃による経済効果はイギリスにとって有難いことなわけです。


④ EUを離脱する理由

「EUに加盟している以上、EUのルールに従わなければならない!」それに反発したイギリス国民が増えていることは知られていたが、国民投票によってそれが改めて浮き彫りになりました。

EU残留派であったキャメロン首相、メイ首相かEU離脱の合意を進めるハメになりましたが、これが上手くいきません。勝手に離脱されると困るEU側はイギリスの離脱を認める代わりに、高い関税や北アイルランド問題(宗教問題)を突きつけてきました。

当然、イギリス議会は「こんな条件は飲めない!」と怒るわけです。
結局、メイ首相は辞任。

現在は「イギリス版トランプ」のジョンソン首相が、この合意を進めている。彼はEUの条件に合意せずに離脱することもある!と離脱に積極的な人です。


では、なぜ離脱したいのかを簡単に説明すると、


・移民問題

イギリスはシェンゲン協定に加盟しておらず、EU以外の国からの難民は流れ込み難いですが、EUのルールでEU加盟国内の移民は受け入れなければいけません。

EU内でも経済的に苦しい国の人々のほとんどが、ドイツやイギリスに流れます。それによって、ドイツやイギリスでは、税金を使って移民をも支えていかなければなりません。

また、移民が安い給料で働いてくれることになり、イギリス人労働者の仕事を奪ってしまうことになりました。


・貿易問題

イギリスは世界第5位の先進国です。EUとしてアメリカや日本と貿易をするより、もっと得意な分野で有利に貿易したい!と思うようになったからです。


⑤ EUの今後

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最後に、
2016年から今まで、国民投票で首相が2回も変わったり、EU離脱の延期をすることでズルズルきていましたが、ついに終止符を打つ時がきました。

なかなか話が進まない為、結局は総選挙を行い、2019年12月13日 ジョンソン首相が率いる保守党が過半数を獲得する勝利をおさめました。

それにより、2020年1月31日、ついにイギリスがEUから離脱しました。


⑥ 逃げ場のないイギリス、立場のないEU


離脱後のイギリスはどうなるのでしょうか。
今後イギリスは高い関税というハードルを越え、貿易を進めることになります。それによって、イギリスから自動車製造業や大手企業が撤退することは間違いないでしょう。
ドイツやフランスに移転することで、今までと同様、関税なしで貿易ができるのですから。

つまり、イギリスの不況が目に見えているわけです。

しかし、アメリカ・日本などの他国との貿易をうまく活用すれば、生き残れる可能性も大いにありますので、今後のイギリス経済に注目です。
移民問題も解決に向かうので、最初は混乱するでしょうけれども、長いスパンで見るとイギリスは安定するという見解があります。
※ちなみに、離脱直後の混乱を避けるために、2020年12月31日までは現状維持で少しずつEU離脱への変更をしていくようです。


では、イギリスの離脱が成功すると、EUはどうなるのでしょうか?

経済難のギリシャだけでなく、それを支える役目であるフランス・ドイツ経済も闇をかかえています。

さらに「自分の国が良ければいいじゃないか!」という思想も強まり、EUに縛られることを苦痛と感じる国が次々と離脱するのではないでしょうか?

EUからドイツが抜けると、EUは崩壊すると言われています。

そんな日が来るのは、そう遠くないように思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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塾講師歴20年。二児の子育てをしながら塾を経営しています。 ここでは、「これからの世の中を生き抜くために必要な力」について考えていきます。もし、気に入って頂けましたら「スキ、フォロー、サポート」よろしくお願い致します。m(_ _)m やる気が倍増します!