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塾の生徒 Vo.3「不登校」

みなさんこんにちは、しゅうかです。
今回は塾の生徒の「不登校」についてシェアしたいと思います。

思い余って長文になってしまいましたので、目次から気になる項目にジャンプしていただいても結構です。

● はじめに

現在、私の塾では不登校の生徒がいます。過去にも約5名ほどの不登校生を見てきました。一緒に悩みました。
この子達は、学校には行かないが、塾には来てくれるというタイプです。

しかし、塾には来ると言っても、この状態に至るまでの苦労があったり、塾に来るという状態を維持することが難しかったりと、日々状況は変化します。

彼らが「何を感じ、何に苦しみ、どう行動したいのか。」それを少しご紹介したいと思います。

※ここでいう不登校とは、学校を長期欠席している子たちを指しています。

● 不登校になった原因

先に言います。
たかが塾の先生が、不登校になった原因を安易に聞かないで下さい。

親にだって、学校の先生にだって言えない(言わない)のに、塾の先生に言うわけがありません。
勿論、それ相応の信頼関係があれば別です。しかし、信頼関係があってもなかなか理由は言いません。

では、どうするべきか。

私は、感じとるべきだと思っています。

そして、少しずつ引き出します。

繊細で敏感になっている小中学生の横にいれるだけで凄いことです。普段通りの話をしてあげて下さい。
そして、「勉強はあなたを裏切らない」ということを教えてあげて下さい。

不登校になる原因は、様々です。
いじめ、勉強ぎらい、学校という空間が嫌い、友人関係や先輩との関係に疲れた、プレッシャー、受験ストレス、連休明けのだるさ、無気力、特に原因なし…など。

そんな数ある原因の中から、これか?あれか?と予想しても意味がありません。

だって、本当の理由はその子しかわからないのですから…。

その子から引き出してあげることができれば良いのですが、私は未だにその明確な理由を引き出せたことはありません。

でも、全員を志望校合格へ導くことはできました。それで良いと思います。
親と同じレベルにはなれません。でも、心の支えにはなってあげられるのです。


● 不登校になった子供への対応

ここからは、実例とともに私が取った対応をご紹介します。ただし、私が取った行動が正解ではありません。ただの一例です。
その子に合った対応が取れるよう、子どもたちを見てあげて下さい。

・ケース① 中3 女子

偏差値:偏差値58

ある日突然、学校に行かなくなり、塾も休むようになりました。
保護者から相談を受け、その子を電話口に出してもらいました。そこで「みんなが来ないお昼に、塾で勉強しない?(^^)」と提案しました。
その子も、「変わりたい!」という気持ちはあったのか、高校には行くという意志はあり、塾に再び通ってくれるようになりました。その子が学校に戻ることはありませんでしたが、塾で頑張った結果、私立の上位高校に合格しました。

彼女が最後にくれた手紙には「先生、こんな私を見捨てずにいてくれて、本当にありがとう。」とメッセージが書いてありました。

・ケース② 中3 女子

成績:偏差値67

将来有望な彼女は、私立入試後に突然不登校になりました。その前から受験という競争に嫌気がさしている様子は見えました。

残り一ヶ月、公立高校のトップ高を志望校にしていましたが、学校にも塾にも来なくなりました。電話にも出てくれず、保護者も困っている様子でした。

それでも、塾を辞めると言わなかった彼女の真意を読み取って、一ヶ月分のカリキュラム(教科書のページや宿題ページ、ポイントの板書ノート)をその子の家に送りました。
ここからは、お母さんから聞いた話ですが、彼女はしっかり授業内容の勉強を家でやってくれていたそうです。
結果、彼女は偏差値70のトップ高を見事合格しました。

最後に彼女から電話があり、「先生、合格しました。ありがとうございました。」と涙声で言われました。私も泣いて「連絡ありがとう。本当に嬉しいよ。」と伝えました。

・ケース③ 中1 男子

成績:定期テストの5教科合計400点

順調に中学生活を送り、2学期の中間テストが終わった後、突然不登校になりました。

2学期は中だるみの時期で、勉強も部活も疲れが出ます。他にも、5月のGWと9月のSWの連休明けは非常に注意です。
(特に2019年は大型連休が多く、不登校になる子供も増えているのでは?と考えています。)

彼は部活も勉強もそれなりにしっかりと頑張ってくれていたのですが、流行りの病気をきっかけに休みがちになってしまい、その後の連休続きで、学校に行かなくなりました。本当の原因はわかりません。

彼はまだ反抗期を迎えておらず、親の言う事を聞く子でしたので、塾には何とか通ってくれていましたが、集団授業を受けていましたので、そのうち来れなくなると感じました。

そこで、保護者に個別指導に変更することを提案し、個別指導へ変更。現在も塾を続けてくれています。
塾を休んでしまうこともありますし、まだ学校の話はしたがりません。でも、塾では勉強をしてくれています。これは、ここに来れば何とかなると信じてくれているからだと思っています。

この子の成績を維持し、”いつでも学校に戻れるように準備しておく”ことが私の役目だと感じ、今現在も頑張っています。

・ケース④ 中2 女子

成績:定期テストの5教科合計320点

彼女は中2の3学期に入る時に不登校になりました。その時、理由は全くつかめませんでしたが、学校や友達が嫌なんだろうな?という感じは伝わってきました。

彼女も集団授業にいましたが、同じ学校の生徒は一人もいませんでしたので、普通に塾には通ってくれていました。周りに友達がいないので、塾では私と少し話す程度の物静かな…というか、とても暗い負のオーラを放つような女の子でした。

彼女の場合は、不登校と言っても休みがちというパターンで、2日行って1日休むという状態でした。

かなり敏感な子でしたので、私から何かを探る事は一切せず、普通に過ごしていましたが、一度だけヒントをもらいました。

「先生は美人でいいよね。」

「え?どこがよ!」w

余りに突然でしたので、こんな返しになってしまったのですが、最後にわかりました。

彼女は自分の顔が嫌いで、「鏡を見たくない、みんなに会いたくない。高校生になったら整形する!」と親に言って反抗していたそうです。
それで、あの発言をしてたのか…。

彼女は私立の志望校に合格し、その後宣言通り整形手術をしました。
塾を卒業してから少し経った頃、私宛に彼女から手紙が届きました。
「私みたいなやり難い子は今までいなかったと思いますが、実は先生の事は好きでした。これからは自信を持って生きていこうと思います。ありがとうございました。」

彼女が前向きになった…( ´ ▽ ` )
と嬉しく感じました。


● 彼らの想い

最後に、
実際に彼らから引き出せた言葉をお伝えします。心の声です。

学校に行けと言わないで。
みんな嫌い。自分も嫌い。
学校に行くくらいなら死んだ方がまし。
行けないんじゃない。行かないんだ。
自分で選ぶんだ。
でも、本当は不安。
このままではダメな事くらいわかってる。
勉強だけは頑張る。
明日なんて来るな。
しんどい。だるい。眠い。動けない。
進まないと。みんなに遅れてしまう。
塾だけは頑張る。


これは、私が引き出せたほんのわずかな言葉です。本当は、もっと伝えたい事があるのかもしれません。


● 不登校の統計と今後の課題

彼らは、「学校に行かない」という選択肢を自ら選んで行動しています。

なぜかはわかりません。

でも、年々子供が減っているにも関わらず、不登校の子供は増えています。

平成29年 文部科学省の調査によると
小学生は200人に1人
中学生は30人に1人

不登校の生徒がいます。
(詳細が気になる方は文部科学省のHPへ→クリック!

今後さらなる不登校人数の増加を見越して、学校という社会や、学校教育という一律のスタイルが見直されなければならない時期に入っているように思います。

そして、学校以外の学習機関をたくさん用意しておく必要も出てきています。支援施設などもそうですが、自宅での学習も今後進むでしょう。

次の世代を育成する私たち先生が、
何をしてあげるべきかを考え直す良い機会になればと思っています。

最後までよんでいただき、ありがとうございました。

他にも
知ってほしい「評価なし」の子供たち
も、是非読んでみて下さい。







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