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ポジティブな変化もストレスは溜まる

昨年12月中旬、朝起きて身体が重かったり、「なにもしたくない」と思ったりすることが何度か続いた。「ちょっとおかしい」と思いつつも、新しい環境に慣れるための筋肉痛みたいなものだと捉えていた。

でも違った。

「変化はすべからくストレスである」

僕が所属するinquireとsoarの産業医である鈴木先生のメンタルヘルス勉強会に参加したとき、スライドに映された言葉。

自分が望んだ変化だとしても、ストレスは溜まるし、一定期間に蓄積しすぎると精神的・身体的に不調をきたす可能性がある。たとえば「結婚」や「転職」、「技術革新・デジタル化」「長期休暇」といった一見ポジティブな環境変化でもストレスは積み重なっていく。

この1年、前向きな変化は多くあった。大学院の卒業、はじめての就職、パートナーとの同棲開始、前のめりに転職、演劇公演の開催。振り返ってみると環境の移り変わりは激しかった。

これまでネガティブな変化には注意を払っていたけれど、ポジティブな変化に対するストレスケアは考えたことも無かった。

勉強会が終わった後、自身が抱えているストレスを測れるWebサービス「ストレスマウンテン」で測定した。

「あなたがストレスによって、精神的な不調をきたす確率は80パーセントです。」

自分がなんとなく把握している以上にストレスを抱えていた。

幸い、早いタイミングで自覚したため、蓄積したストレスとの付き合い方を考えることができた。

まず、習慣化できているものとできていないもの、新しくはじめることの優先順位を見直し、環境変化量の調整をした。

生活習慣も意識的に整えた。特に心穏やかになれる時間を意識的に確保。パートナーとご飯を食べることや湯船に浸かること、7時間の睡眠時間は死守した。おかげで身体の重さや無気力さは、ほとんど感じなくなった。

自覚しないまま変化にさらされていることはままある。自覚しないとストレスや疲労の蓄積は、気づきにくい。「生きてるんだから日々変化するのは当たり前」と高を括るのではなく、生活していく中で起きている変化の解像度を上げることが、健やかに生活していくためには必要なのかもしれない。

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