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新卒で入社した会社を退職しました。

今年4月に新卒で入社した会社を退職しました。

そもそも、木村が就職したことを知らない方も多いと思うので、近況報告がてら、新卒入社後なにをしていたのか、退職後どうしていくのかを書きます。

約7ヶ月間、企業のマーケティングを支援する会社で編集者・ライターをしており、主にto B向けメディアで記事企画の立案や取材、撮影、執筆、編集業務を担当しておりました。

こんな仕事でした

クライアントの考えていること、伝えたいこと、それを届けたい人のイメージを聞く。要望を実現するための企画を考え、提案する。取材したい人のことを徹底的に知り、なぜあなたに取材したいのかを伝える。取材が決まると、取材するあなたのことをこれでもかとを知り、どんな話をしてくれるか想像し、ちょっと好きになり、緊張具合が増す。当日、やっぱり緊張しつつも、話を聞く。よくわからなかった点をささやかに勇気を持って伝える。思い切ってつっこんだ質問をする。魅力を感じているのに言葉がすぐ出てこなくて、あとで悔しくなる。

帰り道、お礼のメールをして、音源を聞きながら、なにがおもしろかったのかを思い起こす。自身の声の上ずりに耐えながら文字起こしをする。届けたいあなたを想像しながら、伝えたい情報を並べてみて、構成案をつくる。最初から綺麗に書こうとしても、なにも書けないのは知っているのに、何度も同じ過ちを犯す。とりあえず書いてみて、やっと筆が進む。時々手が止まり、一旦飛ばせばいいものの、できず時間だけが過ぎて行く。やっと飛ばしてみると、意外と整理されて詰まっていたところも解決しちゃう。そこから読み直して細かいところを整えて、スマホに送って読み直して修正して、紙に印刷して指差し音読しながら確認。

素敵なお話をしてくれたあなたに送って、すぐに返信、赤字がたくさん入ってへこむことも「これまで言語化できないなかった部分を言語化してくださってありがとうございます。」という文字に喜ぶこともあり。入稿し公開後はSNSをやたら開き、yahooリアルタイム検索を何度も更新、リツイートやコメントを見つけたら即いいね!。ああ、あなたに届いてよかったなと思うこともあれば、自分のTweet以外無風で拡散力を欲することもあれば、読み直して「もっと、よくできたんじゃないか」と恐くなることもある。そんな仕事でした。

特に印象に残っている記事

担当したどの記事にも思い入れはありますが、特に印象に残っているのは山崎さんと若宮さんの対談記事です。

“若宮:私も「80過ぎてから、プログラミングを始めるなんて、勇気ありましたね。」としょっちゅう言われるんですけど、別に勇気いらないですからね(笑)。

そりゃあ、バンジージャンプとか、スキューバダイビングをやるなら、お医者さんに止められるかもしれないですけど、プログラミングは止められない”
“山崎:いいアプリを開発するには、普段の経験が大事だと思っています。いい大学に通っていたり、専門学校で勉強したからといって、必ずいいアプリを作れるわけではない。「こういうものがあったらいいのに」と思う経験が多い人ほど、使われるアプリを作る。だから、いろんな経験をしている人にこそプログラミングは学んで欲しい”

企画立案から取材、撮影、執筆、編集まではじめて一人で担当。対談後の帰り道、「この場を用意することができてよかった。」という気持ちが込み上げてきて、余韻に浸るために、遠回りしてオフィスに戻りました。

仕事先のやるべきことと自身のやりたいことが重なる場所で働きたい

そんな貴重な経験をさせてもらえた会社をなぜ辞めるのか。それは以前よりも自身が仕事でやりたいことの輪郭が見えるようになったからです。

入社当初は、編集者として言葉に関わる仕事ができればなんでもいいと思っていました。

しかし、実際に業務をはじめてみると、

「社会課題の解決や問題の可視化に取り組む企業のために編集という考えを持って貢献したい」

「課題の解決や問題を可視化することで、誰しもが抱えるいきずらさに寄り添える環境を増やしたい」

と思うようになり、そのために

「”企業の考え方やサービス”と”課題や問題を抱えているユーザー”との接点を繋ぐ手段を多く持ちたい」

と考えるようになりました。

やりたいことを実現するだけならば、勤務時間外を使って実現すればいいかもしれません。

でも、どうせやるならば、仕事先のやるべきことと自身のやりたいことがより重なる場所で働きたい。この気持ちに乗っかることにしました。

これからについて

これからは、inquire という編集デザインファームに所属しながら、編集者・ライターとして働きます。

社会を良くしていくために「編集」という考え方を活用している組織であり、各々問いを持ちながら自走しているメンバーの集まりです。自分が変容することや社会を変容させることに気を配れる環境だと、勝手に思っています。そんなところが好きで所属することを決めました。

ここで「編集力」を培いながら、編集者・ライターとして自走していきます。

それと同時に大学時代から細々と活動を続けている劇作家・演出家として使える時間を増やしていきます。たくさんの人と対話を続けて、緊張して手汗かいて失敗しながら、やりたいことを実現する手段を増やしていきます。

きっと転ぶ要因が見当たらない場所で派手に転んでいることもあると思います。その際は「あら、まぁ」くらい気軽さで、お時間ある場合は「なんか、久しぶり」くらいの感じで接していただけると幸いです。

木村和博


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