『平凡な三十余一に成れず君 叶わぬ夢は 令和の恋』(私の個人的な話)

すごく個人的なことですが、(長文)

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今日で、死んだ恋人の10回忌。
彼が32歳、私が25歳の時。

7歳上の恋人も、
今や2歳下の恋人になった。

『平凡な三十余一に成れず君
叶わぬ夢は 令和の恋』

10回忌に寄せて、短歌を詠んでみた。

君は平凡な平成三十一年(三十余一年)にも成れず、叶わなかった夢は、令和の恋。

私達に令和の恋は無かった。

死んでから、2年くらいは毎日泣いていたけれど、
今は色々なことに恵まれて、色々ありながらも、とても幸せな生活を送っている。

もともと彼は国の指定難病で、
いまだにその病気は原因も治療法も見つかってない。

最初に想いを伝えたときに
「病気だけど、いいの?」と言われた。

好きな人から、とても悲しい返事だと思った。

その日から私は彼の運命に寄り添った。

彼の病気は発病からの生存率が低く、
当時の20年生存率が50%くらい。
すでにその時点で、発病から8年経ってた。

だから私は「彼が50歳まで、あと18年くらいいられればいいな。」と思ってた。

人生の春だった。

初めて「生きてて良かった」と泣いた。

だけど、彼は私と気持ちを結んだちょうど半年後の日、彼は死んだ。

実は今まで一度も書いてないけれど、
最終的に病理解剖しても原因は分からず、状況的に、自殺もありえる状況だった。
死んだ後、彼の部屋に薬が散らかってた。

彼は、当日、私と結婚したいから就活する!と行く途中、倒れてその日のうちに死んだ。
正直、そんなに急ぐ必要もなかったのだけど、それが彼の希望だった。

みんなにとって突然の出来事だった。

いつものように彼の電話番号から連絡が来たと思ったら、

救急隊からで「親御さんにつながらなかったので、こちらにかけました。」と。

病気が病気だったので、病院も見つからず、1時間たらい回しになったあと、

やっと見つかり、一番に駆けつけ、そこで数時間、静寂と1人で待った。

もうしゃべれない状態だったのだけど、
名前を呼びながら、手を握ると、こちらをみて、握り返してくれた。

だけど、2回目はもうダメだった。

そしてその夜、
ゴールデンウィーク初日、
満月の夜、
私の目の前で彼の心臓は止まり、死んだ。

だから私は、
今でもゴールデンウィークも、満月も苦手。
ケの日や新月が落ち着く。

桜が散る季節になると
いよいよだと憂鬱になる。

ただ恋愛はしていこうと思った。
前を向こうと思った。

タロットを始めたのは、死んだ彼がやってたというただ1点で
近くのカルチャースクールに行ったというのが真相。

こんなになると思わなかった。
彼がやってなければ、占い師になることはなかったと思う。

彼は生前
「働かないで欲しい。」と言ってた。
今時珍しいから、「なんで?」と聞くと、
「帰ってきたときに、そばにいて欲しい。」と言ってた。

女性差別とかではなく、ただの寂しがりやだった。

私が「いや、働きたいよ。」と言うと、
「そうだね、貴女は家でじっとしてられない人だもんね。」と微笑んでくれた。

彼は、年下の私を「貴女」といつも丁寧に呼んでくれた。

7つ年上で、いつも頑張ろうとして、守ろうとして、
でも、凹んで、辛そうな表情を見せないようにして、
私のせいで死んでしまったと思うこともあった。
私と出会わなければ、もう少し長生きできたのでは?と思う事もあった。

でも、以前、まついなつき先生の占いを受けたとき
「あなたが彼を癒していた。」と言われたことがあり、
逆だと思ったので、涙が出た。
占いを受けて泣いたのは、今までこの1回だけ。

生きていた時に、
私が彼に「何でこんなに分かり合えるんだろうね?」と聞くと、
「根っこの部分で繋がっているんだよ。」と言ってた。
連理の枝、ならぬ、連理の根っこだった。

彼は専門学校卒業後、
SEとしてIT業界に勤めてて、
隣のデスクの人が自殺したり、
自身もあまりな過酷な環境に置かれ、
社労士になってそういう人のことを助けたいと、
社会人になってから資格を得るため大学に入り、私に出会った。

ただ社労士の試験までは、生きることはできなかった。

彼もまた社会の犠牲者なのもしれない。

だから、
私が今、自分がほんの少しでも

社会を良くしたいと願い、
行動すること、

それは、私の社会への復讐である。

私の大切な人を犠牲にした社会を
ぐうの音も出ないくらい良くして、

私自身もずっと笑顔になるよう復讐を果たしたい。

彼が教えてくれたこと、
背中で見せてくれたこと、

二人分の人生を生きていきたい。

二人で夢見た理想を貫いていきたい。

そして、女性として、恋愛として、愛してくれたこと、

最後の恋人にしてくれたこと、
忘れないように生きていきたい。

彼にはもう触れられないけれど、
彼に「どこが好き?」と聞いた時に言ってくれた

「深い笑顔。」を守って行きたい。

『平凡な三十余一に成れず君
叶わぬ夢は 令和の恋』

それでも、
いつも守ってもらってる気がしてる。

「それから」を私らしく生きてる。

有難いね、有難いよ。

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