「光琳と乾山」 根津美術館
2018年4月
みなさんこんにちは!
GW初日、いかがお過ごしですか??
わたしはというと「根津美術館」に「光琳と乾山 芸術家兄弟 響き合う美意識」という展示に行ってきました…!
根津美術館は表参道にあるとっても雰囲気の素敵な美術館です。毎年GW前後になると、尾形光琳の「燕子花図屏風」の展示があるんです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%AD%E3%83%84%E3%83%90%E3%82%BF
尾形光琳は江戸時代中期の絵師で、「琳派(りんぱ)」の代表的な絵師です!
とてもすごい作品を残している光琳ですが、もともとは京都の呉服屋さん「雁金屋(かりがねや)」の次男坊。
生来遊び人だった光琳は、お父さんが亡くなったあと相続した財産を湯水のように使い果たし、借金まみれになってしまいます!
弟の乾山(けんざん)からも借金したり面倒見てもらったり、なかなか手のかかるお兄ちゃんだったみたいですね!(笑)
あんなにかっこいい屏風をかく絵師が放蕩息子だったなんて、光琳が身近な存在になったみたいにかんじるエピソードだなあ、なんて思ってしまいました。
そんな光琳の「燕子花図屏風」は、初期の頃の作品です。今回の展示の説明で知ったのですが、光琳が40代の頃の作品なんですって!
この作品の面白いところは、よく見ると、カキツバタがいくつかのパターンの組み合わせで描かれているところ。写術的に描くのではなく、デフォルメされたカキツバタがリズミカルに配置されています。
カキツバタが描かれていない空間にも存在感があって、ずっと見ていても飽きない、絶妙な空間使いをしているなあと感じます。
こういうデフォルメした絵の描き方をしたのは、光琳がはじめて。
この描き方は、着物の柄を絵に応用して描かれています。呉服屋さんの息子ならではの手法ですね!
ところで、根津美術館にはとても素敵なお庭があるのですが、お庭にもカキツバタがたくさん咲くんですよ!!!!
今年はあたたかったせいか例年の1、2週間はやく満開をむかえたそうです。展示で屏風のカキツバタを、お庭で本物のカキツバタを見られるなんて、なんとも贅沢な美術館ですよね!!!
くうー!!!ニクいぜ!!!!!!
これがお庭のカキツバタ。
そしてこっちが「燕子花図屏風」のカキツバタ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%AD%E3%83%84%E3%83%90%E3%82%BF
本物は紫だけど、屏風のは群青なんですね!!!!
両方キレイだからなんとなく見てしまっていて、今回はじめての気付きでした!屏風のカキツバタばっかり見すぎて、カキツバタ=群青みたいに思っていました(笑)
紫をあえて群青で描くなんて、光琳は本当に天才だな…!
群青のカキツバタ、最高にかっこいいですもんね!
色んなことを書きましたが、わたしは金のド派手な屏風が大好きなんです!!!ただ、それだけ!!!(笑)
そんな天才は、カキツバタのモチーフを他にも結構描いていて、私の大好きな「八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはしまきえらでんすずりばこ)」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%AD%E3%83%84%E3%83%90%E3%82%BF
これが!!!
東京国立博物館の「名作誕生 つながる日本美術」展で5/6(日)まで展示中です!!!
ぜひ、本物を体感してください!!!
たくさん書いたけど、まだまだ書き足りないので、また次回!!!
この記事を読んでくださり、ありがとうございます!サポートは、これからの勉強代にさせていただいています。