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「木島櫻谷+」

こんにちは!いっきです。

GWも終わってずいぶん経つのに、GWの話をしようとしています。ごめんなさい!


今日の紹介する展示は「木島櫻谷+」です!

六本木にある泉屋博古館分館(せんおくはくこかん ぶんかん)で行われていた展示です。



今回の見どころは、「四季連作屏風」です!!

春は桜とやなぎを、夏はカキツバタを、秋はを、冬は雪と紅白梅を描いた4つの屏風です。


これは、住友家15代当主、住友吉左衞門(春翠)が、大正期に新たに造営した大阪茶臼山本邸の大広間を飾るため櫻谷に依頼し制作されました…!


季節ごとに大広間を飾る屏風が変わったりしたら、めちゃめちゃテンション上がるし、こんな素敵な屏風に迎えられたら「今日来てよかったー!!!」ってガッツポーズしちゃいそうだと思いました(笑)



どれも琳派風(りんぱふう)に描かれている金地の屏風です!

ちょうど、このポスターが「柳桜図」ですね!本物はもっと金がきらびやかで、目が奪われます。


「琳派風」と書きましたが、櫻谷らしさも出ている作品になっているなあ、と感じました。


琳派はデサインが特徴です。なので「立体感」とか「写実美」とかはちょっと違う要素になるんですね。


櫻谷は、写生を極めた画家です。

この「柳桜図」も、桜の木の幹は写実的な美しさがあって、「まるで本物!」って感じで、昔の日本の画特有の「のぺっと」感がありません。


(のぺっと感というのは、「平面的」みたいな意味で私が使ってしまう単語です。)


西洋画は影がついていたり、遠近法とかが使われていますよね??

昔の日本の画にはそれがないんです。だから、現代の私たちの目には何だか不思議な描き方になるんですね!



話がそれっちゃったけど、櫻谷の画は、今までの日本画の良さと、櫻谷の画の写実性が本当にバランスよく共存していて、感動しました!!!


近代の日本画は、これまでの画の表現と西洋の表現との間で揺れている時期です。画の表現も価値も揺れていて、模索していた時期なのではないかと思います。


そんな難しい時代においても優れた作品を残してくれて、今、こうして鑑賞できるのはとても嬉しいことですね(いつも言ってるなあ(笑))


楽しかった〜!



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