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ぼくたちに、「やりたいこと」は必要ない。

好きなことを見つけよう!やりたいことにとことん熱中しろ!

世間の自己啓発本やインフルエンサーたちが、こう叫んでいるのを見たことがあるだろう。


でもぼくは思うんだ。

やりたいことはなくてもいい。代わりに、「どういう状態が気持ちいいのか」を考えよう、って。

【目次】
・やりたいことがあるのは一握り
・ぼくが気持ちいい状態
・幸せな状態をどうやって実現する?


■やりたいことがあるのは一握り

Amazonベストセラーになっている『転職の思考法』という本に、興味深い記述があった。

・to do(コト)に重きをおく人間……何をするのか、で物事を考える。明確な夢や目標を持っている

・being(状態)に重きをおく人間……どんな人でありたいか、どんな状態でありたいかを重視する


(中略)

実際のところ、 99%の人間が君と同じ、being型なんだ。そして、99%の人間は『心からやりたいこと』という幻想を探し求めて、彷徨うことが多い。なぜなら、世の中に溢れている成功哲学は、たった1%しかいないto do型の人間が書いたものだからな。

『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』


この文脈でいくと、ぼくは完全に「being型」の人間だ。

これで社会を変えてやる!これを仕事にするんだ!と熱狂できることはないし、これまで見つけようとしても全然無理だった。

つまり、「やりたいこと探し」をしても彷徨ってしまうタイプ。


で、これを読んでいるあなたもたぶん「being型」の人間ではないだろうか。

自己啓発本やインフルエンサーの記事を読んでやる気は高まるが、実際にやりたいことは見つからない。

ああまたいつもの日常の繰り返しだ……って感じかな。


でも、ぼくもあなたも、「やりたいこと」を無理に見つける必要はない。

それより、「どんな状態が気持ちいいのか」をじっくり考えてみよう。


■ぼくが気持ちいい状態

ざっと考えて、ぼくが気持ちいい状態はこんな感じだ。

・自分ひとりで決められる範囲が大きい
・ひとりの時間を毎日取れている
・考えたことを定期的にアウトプットする場がある
・くだらないことを話せるパートナーがいる


仕事をする中で思うのが、「自分ひとりである程度決められないとストレスになる」ということ。

会社員として致命的だけど(笑)、ひとりで商談に行ったり作業をしているときは自然とやる気が湧いてくる。


あとは、こうしてnoteを書いたりラジオを録って「定期的にアウトプット」している状態も気持ちいい。

自分が考えていることを吐き出す場があるのは、個人的にすごく大事みたいだ。


「やりたいこと」を見つけるのは難しいけど、「気持ちいい状態」を発見するのは意外と簡単。

あなたも「熱狂できること探し」は一旦やめて、どんなときにストレスフリーでいられるか? 自然と楽しめているか?を考えてみるといい。


■幸せな状態をどうやって実現する?

自分が気持ちいい状態に気づいたら、あとはそれをどうやって実現するか?を考えていく。

例えばぼくは「ひとりで決められる状態」が心地いいから、ガチガチの組織で固められた会社は向いていないっぽい。

逆に自分で決められる範囲が大きいのなら、わざわざフリーランスにならなくても、会社員としてやっていけそうだ。


定期的にアウトプットする場は、noteとラジオで確保されている。

でも、もし仕事に忙殺されて自分の時間が取れなくなったら、それは「心地いい状態」から離れてしまうんだろう。


ぼくも新社会人として働き出したばかりで、どうやって今後の働き方 / 生き方を選べばいいかは模索中だ。

でもその中で、無理矢理「やりたいこと探し」をするのは現実的じゃない。

ぼくたち凡人は、「どういう状態が気持ちいいのか」に目と耳を傾けよう。


▼ この記事の元ネタになった『転職の思考法』


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