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仕草は言葉を補完する

落語塾の稽古も11月の発表会に向けて、佳境にはいってきました。

この時期の稽古は、目線や、言い方、仕草など、より本番に向けた実践的な稽古指導に移っています。

中でも、ちょっとした仕草の指導が目立ちます。
仕草が聴き手であるお客さんの頭の中の画の解像度が鮮明になるので、ちょっとした仕草がとても重要になると稽古模様を観ていて思います。

先だっての稽古では、文華師匠が腕をまくる仕草の指導を塾生にされていたのですが、その仕草があるのかないのかでは、聴き手の受けとり方が全く違っていました。

セリフだけでなく、腕をまくる仕草を入れると、登場人物の性格や風貌がありありと目の前に映し出されるのですね。セリフだけでも伝わるといえば伝わるのですが、臨場感というか、登場人物の解像度が格段に上がっていくのですね。登場人物だけではなく、周りの情景まで見えてきます。

ちょっとした仕草ではあるとは思うのですが、言葉だけでは、表せない画を仕草で補完することで、噺のおもしろさがより伝わっていくんだなととても勉強になりました。

もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。